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 03'夏ツーリング 北海道→鳥取 自転車野宿一人旅


■18日目(03/09/07/日)編

昨夜は鉄道工事の人々や時折通る貨物列車(スゲェ長い編成!)に起こされ、また暑くて寝苦しくあまり安眠出来なかった。だいぶ南下してきたからそろそろ寝袋なしでも良いのかも知れないな。

今日もいつも通り5:30に起床。外は天気予報では曇りのはずだったが、雨が降っていた。ひとまず寝袋、マットを畳んで待合室を後にし、駅の改札前のベンチで朝食を摂る。パンを食べながら地図を見てルートを決めたり荷物をまとめたりしていたら7:30に雨が一時的に止んだので出発した。



↑JR西日本谷浜駅。一夜ですがお世話になりました。


しばらく海沿いを走っていると、自転車道を発見しそちらへ。なんか古い鉄道跡を自転車道にしたような感じの道で、なんか出そうなうす暗いじめじめしたトンネル(しかも長い!)が連続したり、道には落ち葉や枝が堆積していたりと一人で走るにはちょっと怖いところだった。

そんな道をしばらく走っていると荷物満載の自転車ツアラー二人組を発見。よくよく見ると15日目に道の駅「朝日」で会った自転車日本縦断中の二人組だった。お互い気づき、声をかける。ちょうど近くに道の駅「能生」があったので「トイレ、水休憩がてらどうですか?」と誘い一緒に休憩を取った。



↑道の駅「能生」で日本縦断二人組と。一人は俺と同じくらいの身長なのだが、もう一人がすごい高い!自転車を見せて貰ったが「俺もこんなフレームの自転車に乗って見てぇ」ってくらいイカしたジオメトリしていた。写真左側の自転車がそうだが、サドル高くてハンドルが低く、フレームもでかい。身長高いっていいなぁ。


一人が自転車店でアルバイトをしていると聞き、「それならば・・・」と前回の信州車旅で見たおみやげ物屋の中にある怪しげな自転車コーナーを案内する。前記旅行記にも書いたが、相変わらずチューブ、タイヤ、ブレーキシュー、パンク修理道具などのツーリング中に必要になるような消耗品類が無く、DHバーや謎のケミカル、シリカの高級なフロアポンプのような「ツーリング中に買うヤツいねーよ!」って言うようなアイテムばかり売っていた。本当に不思議な店だ。


3〜40分ほど休憩した後、「しばらく後をついていきます」と彼らと一緒に出発。彼らは軽装だし一日に走る距離もすごいのでついて行けないかと思ったのだが、そんなカッ飛びチャリダーではなかったのでしばらく後をついて走る。だが出発して30分ほどすると一人の自転車がパンク。修理するというので自分は先に行くことにした。
ここでお別れかと思って挨拶をしておいたのだが、この後何度も彼らとは会うことになる。



↑しばらくすると糸魚川街道が日本海へブチ当たるとこへさしかかった。ここは前回の信州車旅2日目に通り、違うアングルで同じ場所を撮影してある。前の旅を思い出すようで楽しかったと同時にここから先は走ったことのない道。ちょっとドキドキだ。


ここから先は有名な交通難所「親不知海岸」である。断崖絶壁に無理矢理道を造った無茶な道路で、トンネルというかシェルターのような道の連続だ。事前に掲示板で「UP/DOWNがキツイ」と聞いていたので覚悟していたのだが、上りと下りの配分がちょうど良く、下りでスピードに乗ってその勢いで上りが登れてしまうような場所が多くて意外と楽だった。
ただ問題は自動車。路肩が無いor狭い上に段差と漏水でとんでもなく走りにくいし、ブラインドコーナーばかりで車がこちらを発見しにくくとても危険。車も道幅が狭くてなかなかこちらを追い越せないらしく延々1km近くバスに追い立てられて走ったりもした。

そんな道を冷や汗かきながら走り、11:30に道の駅「親不知ピアパーク」に到着。トイレ休憩を取ってすぐに出発したら自転車日本縦断二人組と入れ違いになった。

その後も覆道ばかりのデンジャラスな道を走り、12:00に次の道の駅「越後市振の関」(読み方不明)に到着。新潟県の海沿いは、北部には全然道の駅がないが南部はそこかしこにあって助かる。
道の駅に着くと例の二人組とは別のチャリダーがいた。暑いのに上下長袖長ズボンのそいつは微妙に小汚く、まさに「チャリダー!」という感じの男だった。年齢は俺と同じ。フリーターだそうな。後のサイドバッグはバイク用の流用(ガムテープで補修しまくり)、前のサイドバッグに至ってはダイソーのリュックという貧乏っぷり。まぁ旅の価値は装備の価値じゃないから全然問題ないんだが、見た目的にちょっとなぁと思ってしまった。
そんな彼と話をしていると日本縦断二人組が到着。合計4台の自転車であつまってこの先の道があーだこうだとか言いながら話をしていたら通りすがりのおばちゃんに驚かれてしまった。「あなたたち凄いわネ!」と。しかもグループではなく偶然集まった者同士と言うことを知ってさらに驚いていた。

地図を見ていたらあと3〜40kmのところに近くに温泉がある道の駅を発見した。ちょっと近いが今日はコインランドリーを見つけて洗濯しないといけないので時間をロスするし、そこがちょうど良いだろうと見当を付ける。パンを3枚食べた後「俺は今日ここで泊まると思うんで、よかったらまた会いましょう」と伝えて道の駅を出発した。



↑道の駅を出てすぐに富山県入り!!南北に長い新潟県攻略です。


途中のコンビニで電話帳を見つけ、住所で見当を付けて近そうなコインランドリーを何点かピックアップ。地図で大体の場所を調べてコインランドリー捜しを開始する。途中のドラッグストアでエネルゲンの粉などを買った後しばらく道なりに走っていたら、走っている国道8号線沿いにダイソー、コインランドリー、食料品店が一緒になったショッピングセンターを発見した。すごい!今必要としている店舗がすべてそろっている!!
食料品店で今日の夕食と明日の朝食の食材を購入し、ダイソーでお決まりの「カロリーバランス」を購入後、コインランドリーで洗濯を開始。



↑洗濯中・・・。基本的に大物洗い向けのコインランドリーなので服4日分だと少ない。もう少し小さくて安い洗濯機があると良いのだがなぁ。ちなみにここだと洗濯:400円、乾燥30分:300円だ。まぁこの手のコインランドリーとしては標準的な値段。


パンを食いながら置いてあるマンガ(マガジンだったかな?)を読んで時間をつぶし、洗濯終了後道の駅「なめりかわ」へ。先ほどの道の駅で会ったフリーターチャリダー君が先に到着していて、しばらく話す。
毎日この道の駅を散歩しているというおじさんに話しかけられ、色々話す。おじさんによると、場所柄この道の駅には今の時期二日に一回は自転車ツアラーがやってくるそうだ。そういうのに話しかけるのが好きらしい。おじさんがくれたチェルシー(飴)をありがたくいただいたが、疲れた体に甘い物がおいしかった。



↑スキャンするときに露出がずれてしまい表現出来なかったが、この日は見事な夕日を拝むことが出来た。せっかく日本海沿岸を走っているのに天候不良でなかなか見れなかった夕日だが、やっと見ることが出来て感動。まぶしくて、きれいだった。


その後もランドローバー・ディフェンダーに乗ったおじさんも現れ、しばらくあれこれ話をしていたら一台の自転車が。よく見ると俺と同じGIANTのグレートジャーニーではないか。話しかけるとその人は元とび職の47歳のおじさん。1年間という期間を定めて日本一周をやっていたが、1周してもまだ時間が余っていたので2週目をしているのだとか。1日200km走るらしい超強者だった。

近くの温泉に行こうとするとチェルシーをくれたおじさんが「そこより近くて安い町民銭湯があるよ」とすばらしい情報をくれたのでそこへ行くことに。地図に載ってない細かい情報はやっぱり地元民に聞くのが一番だね。
フリーターチャリダー君と元とび職のおじさんを風呂に誘うと、おじさんだけ来るとのこと。フリーター君は「僕あんまり風呂入らないんですよ」と。「夏だし暑いからさっぱりしたくないの?」と聞いたが、「温泉に入ってゆっくりする!」と決めたとき以外は入らないらしい。見た目的に一番風呂が必要そうな彼だったが、まぁそれは言わなかった・・・。


風呂は言われたとおりのところにあり、350円とリーズナブルで良かった。あがった後食事を作り始めると、元とび職のおじさんは牛肉やら鶏肉やら食材を色々取り出して調理を始めた。俺が常に食パンとラーメンとカレーしか食べていないことを知ると「今日はおじさんがごちそうしてあげよう」と骨付きカルビなどを食べさせてくれた。本来なら遠慮するが、肉なんて旅に出てからほとんど食べていなかったので思わずいただいてしまった。



↑おじさん驚異の調理。ちゃんと野菜も炒めて調理するあたりがすごい。俺のカレーとは大違いだ。この日を境に俺も調理熱に目覚め、あれこれ食材を買ったりしはじめる。


そんなことをしていたら、「時間も遅いし、もう来ないだろう。もう一つ先の道の駅へ進んだのかな?」と思っていた日本縦断二人組がやってきた。親不知海岸の先にある「ヒスイ海岸」でずっとヒスイを探していたらしい。俺はそういう脱線をあまりしないので、ちょっとだけうらやましかった。どうも一人だと走りに徹してしまうよな。



↑俺、フリーター君、元とび職のおじさん、日本縦断二人組と5台のツーリングチャリがそろって壮観!北海道でもサークル以外でここまでそろったのを見たことがない。ちなみに一番手前が元とび職のおじさんのグレートジャーニー。「しっぽ」がついているが、これがこの人のトレードマークらしくツアラーの中では「しっぽの高橋さん」という名前でけっこう有名らしい。



↑食後、先に寝てしまったフリーター君以外でちょっと話す。俺も混ぜて貰いダラダラしていたら0:30になってしまった。こりゃぁ早く寝ないとね。



↑良い感じの軒下を見つけて皆でテントを張る。昨日暑かったことをふまえ、軒下だし・・とフライシートは外して寝た。


今日寝るのが遅くなってしまったので明日は6時に目覚ましをかけ、眠りについた。メッシュにした入り口から涼しい風が入ってきて気持ちよかった。


走行距離:104.54km(累積1674.98km)
走行時間:5:18:15
平均速度:19.8km/h
最高速度:45.5km/h




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