TOP野宿旅北海道→鳥取自転車野宿一人旅

 03'夏ツーリング 北海道→鳥取 自転車野宿一人旅


■17日目(03/09/06/土)編

今日は宿を取ったからそんなに早起きする必要はなく、目覚ましは6:30にセットしておいた。だがそれが鳴る前の5:30(いつもの起床時間)にふと目が覚める。ふーむ、だいぶクセがついてきたみたいですね。普段なら間違いなく二度寝するだろうが、眠気はほとんど無かったので起き出して朝食にする。

朝食にパンを食べながら外を見ると強い風とたたきつけるような雨・・・。マジかよ・・・。



↑「ズバァッ!」という風と雨がたたきつける音が聞こえる。さすがにこんなんじゃ走れネェよ・・・・。ちなみに道路を隔てた奥に見えるのが「間瀬サーキット」。そこそこ有名なミニサーキットだそうです。


テレビを付けて(あんまり当てにはならないが)天気予報を確認すると、この雨は夕方まで降り続けるとの予報だった。
ひとまず悩んでいても仕方がないので荷物をまとめたり水を積んだりと準備を始め、7時頃に出発の準備は整った。が、外は相変わらずの土砂降り。ここのチェックアウトは10:00だから、ひとまずその時間まで様子を見てそれでも雨足が変わらないようであれば泣く泣く出発する・・・と言うことにした。

コンセントがあるので携帯を充電しつつ掲示板にレスを付けたり普段見ることのないNHKの連続テレビ小説をダラダラ見てみたり、部屋でウトウトしたりと時間をつぶしていたら8:30に突然雨が止んだ。風はかなり強いが雨粒は降っていない。

夕方まで降る予報だったのに・・・・つ、ついてる!と急いで出発することにした。昨日痛めた膝だが、屈伸をしてみたら多少痛むもののペダルを漕ぐ分には何とかなりそうな感じだった。今日は無理をしないようにしよう。



↑今日の寝床、海の家「反町」。某芸能人を思い浮かべてしまうが、ネーミングの由来は何なんだろうね。


急いで自転車を軒先から動かし、出発準備をしていると海の家のマスターさんが出てきて「雨、止んで良かったね」と言われた。お礼を伝えて出発。

だが、雨は止んだものの猛烈な向かい風!初日とオロロンラインで遭遇した向かい風よりも強い。ギアをミドル×ローにしてもまともに前に進まなくてバランスを崩しそうになる。
上り坂じゃないのにスピードメータは一桁km/h。下り坂で重力に任せて下ろうとすると速度がどんどん落ちていくというありさま。腕が疲れるがかなり無理な前傾姿勢を取って少しずつ前に進み、途中のコンビニで食料を手に入れ、出発から2時間30分後に道の駅「越後出雲崎 天領の里」(えちごいずもざき てんりょうのさと)と言う長ったらしい名前の道の駅に到着した。

距離計を見るとまだ30kmしか走れていない。2時間30分でこれかよ・・・とため息が出るが、こう言う時はあんまりスピードメータや距離計は見ない方が良いので、ひとまず無視。
パンを食べてトイレに寄ったあと出発し、新潟県柏崎市へ。

柏崎市に入ってすぐに海沿いだった道は柏崎原発を避けるように少し内陸に入るのだが、その道が結構不思議な感じだった。なんというか、原発を見えないようにするためか「作られた」というのがビリビリ伝わってくる森の中を抜ける道なのである。うまく表現出来ないが、海沿いの防風林とはひと味違う人工的な感じのする森だった。


柏崎市街でスーパーを見つけ、食料品の他にもうすぐ終わってしまう旅ノートを追加で買った。その後、事前に準備しておいた市街地図を頼りに柏崎郵便局を探す。一昨日、家にいる家族に頼んで自宅からこの先の地図等を柏崎郵便局留めで送ってもらうよう頼んでおいたので、それの受け取りだ。



↑無事郵便局を見つけ、荷物をGET!それにしても今日は土曜日。民営化されて「ゆうゆう窓口」という休日窓口がやっていなかったら危うく荷物を貰い損ねて足止め食らうところだった。危ない危ない。

ちなみに受け取ったのは
・ツーリングマップル中部・北陸版
・カップスープの素5袋
・ポケットティッシュ3つ
・飴
だ。飴を除く3アイテムは俺のリクエスト。地図以外は現地で手に入れろよ!と言われそうだが、ティッシュもスープも家に在庫が大量にあったのと、地図と一緒になら送ってもそんなに値段は変わらないだろうということで頼んだ。


手に入れたツーリングマップルを見て今日の寝床を探し、大体の見当を付けて出発した。

出発後しばらく走ったところに道の駅「米山」というのがあるのを知り、そこを目指して走っていたのだがどういう訳だか発見出来なかったのでたまたま近くにあった海産物直売センター「日本海フィッシャーマンズケープ」というところに自転車を停めてパン休憩。地図を見て考え事をしながら機械的に食べていたらいつの間にかパン4枚も消費していた。こりゃぁまた買わないといけないなぁ。


そして30分後の15:30頃に出発。風は朝ほど強くはないが依然強めに吹いていて、4%で登って4%で下るという嫌な道が続く道のりをゆく。

本当は今日、いつぞやの信州車旅の時に車内泊した道の駅「能生」に泊まろうと考えていたのだが向かい風に阻まれ18:00の時点で残り20km近くあった。ちょっと無理して頑張ってしまおうかと考え始めるとポツポツと雨が再び降り始める。
今日の予報は夕方までしっかり降ってそれから晴れるという予報だったが、朝の内に止んで夕方再び降り始めるというめちゃくちゃな結果となった。まぁ今日に関しては外れてくれて助かったのだが。

さすがにレインスーツを着込んであと20km走れるほど気合いは無かったので、さっさと野宿する場所を探すことに。幸いなことに今走っている国道8号沿いにJR西日本北陸本線が走っていた。ついさっき通り過ぎた「直江津」駅は結構大きい駅だったが、ほとんどは無人駅だろうと見当を付けて直江津の次の谷浜駅を探した。


なんとなく寂れた旅館街にあった谷浜駅は、思った通り無人駅。外に水道とトイレ、駅舎の中にベンチ・・・という構造は生まれて初めて野宿した千葉房総半島ママチャリツーリングの時の保田駅とそっくりである。

今日は風呂に入れないが、あきらめてここを寝床とすることにし早速食事を作り始める。



↑カレー、スープ、パン二枚、魚肉ソーセージなどを適当に食べる。前回の駅寝と同じくベンチで寝ようと考えていたのだが、このベンチだと寝れないなぁ。



↑谷浜駅に居た蛾です。見よ!この大きさを!


後かたづけをして外の水道で手足と顔を簡単に洗い、寝る準備を整えてからノートに今日一日のまとめを書いていると21:30頃パトカー登場!おおっ、これは静岡・愛知・三重ツーリングの時に次ぐ、記念すべき二回目の職務質問かぁッ!

・・・とくだらない期待をしていると、警察官二人が降りてきた。前回のようにバリバリ怪しまれるかと思ったのだが、「どこから来たの?」「どこへ行くの?」「一日何mk走るの?」といった誰にでもされるような質問をされ、普通に答えていたら「この辺りはあんまし変なヤツはでないけど、何かあったら110番してね」と言って警官は去っていった。さすがに日本海沿岸とあって俺のようなチャリンコツアラーは結構いるのだろう。なんとなく慣れている感じだった。


待合室のベンチは写真の通り分割されていてさすがに寝ることが出来ないので、他に寝れそうな場所(地べた以外)を探す。すると階段を上って向こう側のホームにあるプレハブの待合室のベンチは板で出来ていて結構寝れそうだった。
ちょっと自転車から離れるのが心配だが、しっかり鍵をかけてテントとマットを持って待合室へ移動。



↑明日の朝まで元気でいてくれよ、俺のチャリ君。



↑待合室の様子。ちょうど寝袋の全長くらいの幅があり、ちょうどいい。


寝袋の準備をしていたらそれまでつきっぱなしだった待合室やホームの明かりがふっと消えた。どうやら終電を過ぎたのでタイマーか何かで切れたらしい。
待合室も真っ暗になったが、ちょうど良いのでそのまま寝ることに。今日は久しぶりの駅寝だ。時々通る貨物列車がとんでもなくうるさいが、それ以外は比較的快適な寝床。明日は風呂に入りたいな・・・と思いつつもシュラフに潜り込んで眠った。



・・・・・・・が、問題は深夜に発生した。
2時頃だろうか、なんか騒がしくて目を覚ますと待合室に人がいっぱいいる!!
のわっ、こんな夜中になんじゃ!?とかなりビックリしたが、少し落ち着いて見ると鉄道工事をやっている人たちのようだった。深夜工事のため待合室で待機しているらしい。ちょうど俺が寝ているベンチの反対側もベンチになっていて、そこに4〜5人で座って無線で何かをやりとりしていた。

俺には確実に気がついているようだが、特に何も言われなかったし気にもしていなかった感じではあった。だが誰も来ないと思っていた深夜の無人駅の待合室に夜中突然人が現れたので、この時は相当驚いた。
結局しばらくすると工事の人たちはゾロゾロと待合室を出て行き、再び静かな寝床へ。やっとの思いで安眠することが出来た。外はまだシトシトと雨が降っていた。


走行距離:101.24km(累積1570.44km)
走行時間:7:03:15
平均速度:14.3km/h
最高速度:42.0km/h




<前の日   一覧へ戻る  次の日>

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送