TOP野宿旅北海道→鳥取自転車野宿一人旅

 03'夏ツーリング 北海道→鳥取 自転車野宿一人旅


■19日目(03/09/08/月)編

朝5:00、テントにフライシートをしていないからテント内にまで朝日が差し込み、その明かりで目が覚めた。日の光で目が覚めるなんてなんて健康的なんだ!と思ったが、昨日寝たのが遅かったし・・・ともう一眠りすることに。だが日光によってテントはどんどん暖められ、暑くなってくる。
それでも無視して寝ていたが5:55に耐えられず起床し、また長い一日が始まった。汗で濡れてしまったシュラフとマットをテントに干して乾かしつつ、朝食にする。ちょうど日本一周おじさんも起きてくるが、日本縦断二人組はまだ寝ていた。

まぁいつも通り朝食は食パン+イチゴジャムだったのだが、この日はとにかく食が進んだ。普通は食パン4枚くらい食べればひとまず十分なのだが、この日はパクパク食べていたら気づいたときには一斤全部食べてしまっていた。それでももの足りずに「カロリーバランス」を一袋食べる。日本一周おじさんも「良く食うね・・・」と呆れ顔だった。

やがて日本縦断二人組も起きだし、俺もせっせと片づけを済まして出発の準備を整えた。そうこうしているうちに先に起きていたらしいフリーターチャリダー君が「じゃ、お先に」と出発していった。結局彼とは一回も写真を撮るチャンスがなかった。



↑出発前に記念撮影。本当はフリーターチャリダー君も一緒に写したかった。


この後名前を教えて貰ったりしてから各々出発となった。日本一周おじさんは北へ向かうとのことで俺たちと反対方向だからここでお別れとなった。日本縦断二人組はルートがほとんど同じなので今日もしばらく付いていくことにする。

いつもよりちょっと遅めの7:45に道の駅「なめりかわ」を出発ししばらく二人組の後を付いていったのだが、すぐに彼らはコンビニに寄るというので俺は先へ。
まだ8時過ぎだというのに汗がダラダラ流れ始める。今日は暑い。昼過ぎのことを考え、ゲンナリしながら走った。自転車の場合平地を流すように走っているときはそこまで暑くないのだが、上りだったり信号待ちで止まったときは地獄である。


道の駅「なめりかわ」から30km走り道の駅「新湊」(しんみなと)へ到着。トイレ休憩を済ませた後自転車のチェーンにオイルを差していたらおじさんに話しかけられた。「やっぱりパンクとかする?」とおじさん。毎日ってほどでもないけど頻度は高い事を説明すると、「がんばってね」と言ってふと姿を消したと思うと缶コーヒーを持って戻ってきた。「これ飲みな」と渡される。素直にお礼を言って頂いた。



↑おじさんがくれた缶コーヒー。なぜかこの旅に出てから貰う飲み物は乳酸菌飲料とか缶コーヒーとかばかりだ。(文句を言っているようで実はすごい嬉しい)


そんなことをしているとコンビニに寄った日本縦断二人組が到着。本当に彼らとはとことんルートが同じだな。
道の駅でしばらくのんびりした後、一足先に出発した彼らを追いかけるように出発。フンフン〜と飛ばしていたら比較的早くに追いついてしまった。そのまましばらく一緒に走っていたが、30分ほどで今度は郵便局によると言うことになり、また別れることになった。
今日俺は非日常口読者「夢人くん」に会うためそんなに遠くない金沢で止まる予定だが、彼らは「今日はガッツリ走る」とのことなのでこれで会うのも最後だろう。「またどこかで!」と声をかけて別れた。

※補足説明
「夢人くん」とはHPを通じて知り合った仲。以前、彼からHPについてのメールをいただいたのが始まりで、「近くに来たら是非泊まっていって」と言われていました。後に登場する「カイル君」とは彼の友人。ちなみに二人とも俺と同じ年齢です。



時間は10時を過ぎ、本格的に暑くなってきた。時々道路脇にある温度表示器を見ると31℃との表示。そりゃ暑いわな・・・・。すごい速度でペットボトルの希釈エネルゲンが減っていき、同じくらい汗がボタボタ垂れる。富山と石川の県境にある倶利伽羅峠(くりからとうげ)付近を越えたときにはめまいまでし始めた。



↑石川県入り!!今日の目的地金沢までもうすこし!


とにかく暑くて暑くて頭がクラクラし始めて「ど、どこかに避難せねば!」と思ったらちょうど良いところに「道の駅のようなところ」を見つけた。ちょっと豪華な郷土資料館という感じ。冷房の効いた館内に入ってアツアツの体をクールダウンする。

今日は朝しっかり食べたもののその後全く食料を取っていないので普段ならパンでも食べるところだが、暑くて全然食欲がわかない。でもそんなことを言っていては走れないので多めに水分を取り、押し込むようにカロリーバランスを食べた。気持ちが悪いのに無理矢理食べるカロリーバランスはおいしくなかった。


1時間ほど冷房の効いた館内でじっとしていたらめまいが取れ、汗も引いてきたので出発することに。頭にタオルを巻いてその上から水をかぶり上半身をずぶ濡れにして出発。どうせすぐ乾くし、気化熱で少しは涼しいだろうという判断だ。

予想通り頭に巻いた濡れタオルはあっという間にカラカラに乾いてしまったが、その都度水をかぶってクールダウンしながらやっとこさ金沢市街へ。「兼六園でも見るか・・・」と走っていると、GIANTグレートジャーニー2に乗ったチャリダーを発見して声をかけた。
京都出身の24歳の彼は日本一周中。俺と同じで今日は金沢に住む友人宅に泊めて貰うそうだ。名刺を渡してしばらく会話し、兼六園近くまであれこれ話しながらノロノロと走った。なんでも、ノートパソコンを持ち歩いてHPを更新しながら旅をしているらしい。そういう人最近多いよね。HPのアドレスを俺のメールアドレス宛に送ってもらうよう頼んだが、現在のところ連絡は無し。ちょっと寂しい。

兼六園が見えてきたところで日本一周中の彼と別れ、俺は兼六園へ。


↑兼六園の入り口にて。中にはほんの少しだけ興味があったのだが、入場料300円を前にして俺の節約魂に火がつき、結局中には入らなかった。


兼六園近くのおみやげ物屋で絵はがきなどを物色していたら今日泊めて貰う予定の「夢人くん」から電話が。彼はHPで俺の写真を見たことがあるが、俺は夢人くんの顔を見たことがないのでどうやって落ち合おうか悩む。まぁこっちは超目立つ格好をしているから大丈夫だろう・・・と、「彼の大学前まで行ったらそこでまた連絡する」という事にして兼六園を後にした。


ところが、彼の大学を目指して金沢市街をさまよっていると、後から「まごころさんですか?」と声が。驚いて振り向くとそこには自転車に乗った青年が。なんと夢人くんだった。わざわざ俺の走るルートを予想して探しに来てくれたらしい。「はじめまして〜」と握手を交わし、まずはとにかく彼の家へ向かうことになった。

途中に米屋を偶然発見したのでちょっと寄らせて貰って米6合を購入した。俺の荷物を見て旅人と気づいたのか、米屋のおばさんがアイスやご飯に混ぜて食べるふりかけ?のような物をくれた。



↑おばさんがくれたアイス。夢人くんと一つずつ食べました。暑かったからうれしかった!


そして夢人くんの住む寮へ。
だが夢人くんはこの後すぐに授業か何かがあるようで、出かけなければならないらしかった。すると彼は突然俺に部屋の鍵を預け、近くの自転車屋などの場所を教えてくれたあと出かけてしまった。いくらHPを知っているとは言え素性のよく分からない男に自宅の鍵を預ける夢人くんに少し驚いたが、親切をありがたく受ける事にした。

自転車屋で消耗品の類を物色し、スーパーで食料品を、コンビニで夕食を購入後彼の家へ。(さすがにこの日は自炊する訳にも行かなかった)
やがて夢人くんが帰宅し、しばし彼の部屋であれこれ話す。彼が夏休みの始めに敢行したツーリングの写真や思い出話なんかも聞かせて貰ったりした。



↑夢人くんより差し入れ。さんま丼の具とアクエリアス粉末。今後の旅路で役に立つことになる。



↑彼の部屋で。ラジコン飛行機好きらしくて何台か部屋に置いてありました。


その後また夢人くんが用事で出かけたりとゴタゴタしたが、9:00過ぎに彼の友人「カイル君」の家に移動して飲み会&OFF会を開こうと言うことに。カイル君の家(アパート)には風呂もあるので、そこを使わせて貰うことになった。夢人くんも寝袋をつかんでいざカイル君の家へ。

近くのスーパーで酒類を適当に購入し、非日常口初のOFF会となった。



↑左から夢人くん、俺、カイル君。こういう出会いもHPを運営していたおかげ。嬉しかった。かなり汗をかいた一日だったので酒が体にしみた。


ツーリング中のデジカメのデータなどを見せながらあれこれ話をしていると気が付いたときには午前3時。あっちゃー、これは明日が相当ツライですね。
気分がハイであまり眠くなかったが、これ以上夜更かしするのはマズいと寝ることに。そんなに飲める方でもない俺なのでちょっと飲み過ぎな感じだが、明日は大丈夫だろうか?そんなことを考えながら寝袋に入るとやはり疲れていたのだろう、すぐに眠気に襲われてすんなりと寝ることが出来た。
明日は7:00起床だ。辛そう・・・


走行距離:93.35km(累積1768.34km)
走行時間:5:42:02
平均速度:16.3km/h
最高速度:33.0km/h




<前の日   一覧へ戻る  次の日>

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送