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 03'夏ツーリング 北海道→鳥取 自転車野宿一人旅


■3日目(03/08/23/土)編

深夜、結構強い雨の音を聞いて目が覚める。一瞬「自転車が!」と焦るが、おじいさんは玄関の中に自転車を入れてくれていたので濡れる心配がないことを思い出し、再び眠りについた。ああ、泊めてもらって良かった・・。

朝7時。携帯の電源ONアラームで目を覚ます。いまいち寝覚めがすっきりせず、しばらくウトウトしていたらおじいさんが起き出してきたようで猫にエサをやる音が聞こえた。あんましダラダラしてもいられない・・・と起きておじいさんに「おはようございます」と言う。

昨日コンビニで買っておいたおにぎりとバタースティックパンを適当に食べて朝食とし、出発の準備をする。おじいさんが何かをゆでていると思ったらゆで卵で、「これくらいのことしかしてやれんが、途中で食え」と5つも渡してくれた。しかも塩つき。

8:50、やや遅めの出発となったが、おじいさんに別れとお礼を告げて家を出る。


↑おじいさん宅前でおじいさん(Tさん)と一緒に。ホント助かりました。

おじいさんはしきりに「来年も来いよ」と言う。「来年の夏は、出来たらバイクで来たいと思っています。来たら必ず寄りますよ!」と返事し、スタート。おじいさんは見えなくなるまでずっと見送ってくれた。


出発し、すぐ近くのセイコーマートで食料を色々購入すると「カード会員になりますか?」と尋ねられた。購入金額100円につき1ポイント付き、ポイントに応じて景品がもらえるシステムになっているそうな。別にクレジットカードの会員になる訳じゃないし、どうせなら・・・と会員になる。
俺が住所欄に「神奈川県・・・・」と書くと、「あちらにはあるんですか?」と尋ねられた。「いやぁ、見たこと無いですねぇ・・・」と答える。セイコーマートって北海道限定じゃないのかな?
(後に、一部本州にも進出していることが判明)

何ポイント貯めるとどういう物がもらえるかというパンフを一緒にもらったが、見た瞬間「カード作った意味無いじゃん」と思ってしまった。というのも、物がもらえる最低ポイント数は200ポイント。それでもらえるのは「ご飯保存容器」とか「ふきん3枚」のような今時100円ショップで買えるような物ばかり。20,000円分買い物してそれじゃぁなぁ・・・と諦めた次第。
ちなみに40,000ポイント貯めるとCD・MDコンポがもらえるらしいが、ポイントの有効期限2年間の間に4,000,000円分の買い物をセイコーマートでするヤツなんかいるのか?2年間にコンビニで400万も使うんだったら節約して車でも買えっつーのな。もうちょっと出せばセルシオのA仕様が買えるぞ。


↑問題のセイコーマートカード。まぁ、記念に良いかもね。


20kmほど走り道の駅「富士見」に着く。水補給がてら土産物屋をうろつくと、衝撃的な物を発見してしまった。


↑バビーン!「昆布しょうゆキャラメル」だそうです。どういう組み合わせだよッ!と叫びたくなるナイスな商品に、思わず無駄金100円を払ってしまった。ムフフ、これは自宅でハムスターを俺の変わりに世話してくれている弟へのお土産にしよう・・・。なんてイケナイ考えを頭がよぎる。旅先で変な物を見つけるとつい買ってしまうクセがここでも出てしまった。
ちなみに、帰宅後弟に食わせたら「なんつーか、キャラメルというよりかはダシだね」とのこと。味見に俺も一個もらったが、まずそうなので未だに食べる勇気が出ない。


怪しげな物を手に入れニコニコしていると、建物の脇に丸石のエンペラー(と言う名前のランドナー)に帆布でできた古風なサイドバッグを四つつけた超シブい自転車を発見。ああいう自転車が似合うおじさんになりてぇなぁ・・・なんて眺めていたら、上下黒い服を着た若い女性が建物から出てきてまたがると颯爽と乗ってどこかへ行ってしまった。自転車や装備の選択がシブ過ぎる上に女性のソロチャリダーなんて珍しいなぁと思った。声をかけそびれたのが悔やまれる。


ちょっとパンを食べた後道の駅を出発し、強い横風の中を走る。


↑緩やかなアップダウンがダラダラと続く道を走る。相変わらず直線路だ。路肩は広く走りやすい。


この道は昨日と同じように町と町の間の距離がかなり離れており、その町の間は何もない。よって昨日のように補給のタイミングをミスるとひどい目に遭う危ない道だ。昨日は北海道をナメてかかっていた俺も少しは学習し、多めにすぐ食べられる食料を持つようにしておいたので事なきを得る。

とはいえ、ちょっとはまともな食事が取りたいのでコンビニが出てくるまで黙々と走り続ける。そして羽幌町の市街地へと入り、そこで見つけたセイコーマートへ。安くてカロリーの高い物を探したら塩カルビ焼きそばだったのでそれを買い、近くの道の駅「ほっと・はぼろ」へ。(・部分はハートマーク)

この道の駅には「北海道海鳥センター」なる建物が併設されていたが、あんまし興味をそそられなかったのでさっさと塩カルビ焼きそばを食べて出発。

出発してしばらくすると、なんだか走行感がおかしい。滑っている訳でもないのに後輪がドリフトしているような感じだ。ハンドルを切っている訳でもないのにまっすぐ走らない。変だなぁと思いながら走り続けていると段差で地面にリムが当たり、「あ、パンクか・・・」と気づいた。後輪をさわるとタイヤがフニャフニャ。ありゃりゃ、初パンクですな。



↑道路脇でさっさとパンク修理。さほど大変な作業ではないので普段はその場で修理してしまうが、この日はまだまだ走り続けたかったのですぐに換えチューブに交換して修理完了とした。穴の空いたチューブは今日寝るところを決めてからのんびり直せばいいや。


そこから1時間ほどぼーっと走り続け、そろそろ今日寝るところを決めなきゃなぁ・・・なんて考え始めていると、「グリーンヒルキャンプ場」というのが地図に載っているのを発見。ちょいと値段でも聞くか・・・とハンドルを向ける。名前の通り小高い丘の上にあるグリーンヒルキャンプ場はごく普通の芝生のテントサイトのキャンプ場だった。農機具置き場のような所に管理人がいて、値段を聞くとテント一張り入場料込みで520円。微妙に高いなぁ・・・と悩んでいると、何も頼んでないのにおじさんが手続きを始めるではないか。
「オイオイ、俺はまだ泊まるとは言ってねぇぞ・・・」と思ったが、なんかめんどくさいのでここで宿泊を決定し、料金を払った。

手続きを済ませ、テントサイトに向かいながら時計を見るとまだ4:30だった。日が傾き始めたくらいの時間で、「しまった、やっぱりもう少し走っていりゃぁよかった!」と後悔したがもう遅い。ポジティブに考え、明るいうちにパンクしたチューブの修理やごちゃごちゃに詰めている荷物の整理をし、さっさとテントを張った。



↑しばし夕焼けを眺める。夕焼けの次の日は晴れと聞くが、本当なんだろうか。


ボーっとしていたら急に眠くなってきて、テントの中に入り横になっていたらいつの間にか寝てしまった。7時頃になり、女の人の騒ぐ声で目が覚めた。テントサイトの近くまで車でドライブに来ている数人組が騒いでいるみたいだった。危ない危ない、起こされなかったらずっと寝ているところだった。
急いで夕食の準備をして、食べる。メニューは相変わらずのカレーとスープ。ちったぁバリエーションを増やせよと我ながら思うが、一番楽で安いから他のにする気が起きない。



↑この時期でも北海道の夜は冷える。ウインドブレーカを着て、なおかつレインスーツを着込む。やたらと冷えるので俺の腕時計PROTREKで温度を測ったら16℃だった。しかもまだまだ下がりそうな勢い。そら寒いわ。



↑おじいさんがくれたゆで卵。さすがに5つも食えず、いくつか処分する運命になってしまった。それにしても、俺が野宿旅に出るとどういう訳だか卵をよく貰うなぁ。千葉野宿旅ではHMCCのメンバーの方に、関東四県ママチャリツーリングでは御殿場温泉のおばちゃんに、今回は天塩のおじいさんに。まぁ卵は野宿旅中あまり食べる機会がないから、結構嬉しいプレゼントではあるんだけどね。


寒いのでさっさとテントの中に入り、テントの中で今日のまとめを書いたり掲示板への書き込みをしたりした後、9時頃寝た。旅に出て3日目、あまり距離が伸ばせていないがまぁいいか・・・。


走行距離:82.21km(累積222.33km)
走行時間:4:29:28
平均速度:18.3km/h
最高速度:53.5km/h




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