TOP野宿旅TT250Rでゆく! 関西・九州バイク旅

 TT250Rでゆく! 関西・九州バイク旅


■3日目(04/03/16)編

なんだかんだで前日も遅かったので9時過ぎに起床。これから先も当分人のお宅に泊めて貰ってばかりの予定で、いつ使うかも分からない野宿道具をバイクに積み込む。何となく複雑な気分だったりするが、まぁいいだろう。



↑Yさん宅前で。気の知れた友達の家と言うこともありダラダラと準備してバイクのエンジンをかけた時は11時を過ぎていた。


そいではお世話になりましたー!と挨拶をしてから颯爽と出発した俺だったが、家から50mほど離れたところで信号待ちをしていると後ろからおばさんが「待て〜〜!!」と追っかけてきた。何かと思うと手には俺のワイヤロックが・・・。置き忘れかけたらしい。うっわー、かっこわるい俺!
いそいそと受け取ってお礼をして、再度出発。ま、俺にはかっこいい出発は似合わないって事でしょうな。

Yさん宅は愛知といってもほとんど岐阜との県境にあるので、ちょっと幹線道路を走ればすぐ岐阜県だ。一旦大垣まで北上してから西へ転進し、あっという間に関ヶ原へ。日本史には興味ゼロの俺なのだが、さすがに「関ヶ原の戦い」という言葉くらいは聞いたことがある。「ほほぅ、ここが関ヶ原か」なんて思いながら走っていたら、

「→古戦場跡」

との標識が。寄り道がツーリングの楽しみ。今日は急ぐ道のりでもないのでちょっと行ってみることにした。ややごみごみした場所から少し走っただけであっという間に田舎道になり、砂利の駐車場を見つけたので停車。エンジンを切るとあたりは風の音しか聞こえない何もないところだった。



↑関ヶ原古戦場跡。営業さんっぽい白のバンが停まっていて昼寝している人がいたが、それ以外は人の気配すらない。奥には当時の戦いを模したと思われる木の柵とのぼりが。


日差しもぽかぽか気持ちよく、ちょうどベンチがあったのでお昼に。Yさんが作ってくれたおにぎりをいただく。昔は激戦地だったここも、ただの草っぱらだよな・・・なんて思いつつベンチでごろごろしながらおにぎりを食べた(行儀悪い・・・)。そよ風が気持ちよい。

しばらくダラダラしているとアメリカ人と思われる子供連れが。観光客かな?なんか兜か何かを模したオブジェがあったのだが英語の説明書きなどもなく、子供が親に「What is this?」とか聞いていた。親もつれない返事。
後で見てみたが、日本語のタイトルと説明書きがあったものの、日本人の俺にもよく分からない代物だった。日本の有名な史跡である訳だから一応英語で歴史なんかを説明したボードは立っていたのだが、どうせだったら徹底すればいいのに・・・なんて思った。

どうでも良いけど、なぜかアメリカ人の父親と思われる人(モチ肌小デブの”いかにも”な白人男性)が「ワタシワァ〜〜アメリカズィンデェェェス」とシャウトしていた。何なんだ・・・。
にしても、荷物を一杯積んだ変なバイクでベンチにごろごろしながらおにぎり食う日本人は、彼ら家族連れにどう映ったんだろうな。英語と日本史に長けていたらウンチクの一つでもたれたいところなんだが。


昼寝したい気持ちを抑えてバイクに再びまたがりちょっとだけ周辺探索。



↑するとこんなおもしろそうな林道を発見!(見える範囲は)ガレてなくて走りやすそうなダート。


せっかくオフタイヤ履いてるんだし・・・と突入してみたが荷物山積みで重心が高く、ちょっとでもリアが滑ると大きくケツを振ってしまう。普通のオフローダーな方だったらへでも無いんだろうが、少なくとも俺には無理だった。
いや、走れなくは無いんだがこけてバッグダメにしたりコンテナ割ったりしたら今後こまっちんぐなのでやめておいた・・というほうが正解かもしれない。荷物を置いておけるのであれば先へ進んでみたいんだけどな。チキンですいません。


出発後すぐに琵琶湖へ到達したが、でかさに驚いた。というかこれは海じゃないのか?という感じで、向こう岸が見えない。まぁでかいんだから当たり前なんだけど・・・。

そのまま道の駅「近江母の郷(おおみははのさと)」へ。琵琶湖のほとりにある道の駅だがこれといった感慨もなくトイレによって出発。
ここから湖のちょうど反対側までずっと湖畔の道を走っていくことにした(いや、まぁ橋とか無いからそうするしかないんだけどさ・・)。湖畔の道はよくある川岸の堤防沿いの道のような感じで、信号も急カーブも無く、車もほとんど通っていない片側一車線の快走路。あまりに気持ちよくてついついスピードが乗ってしまう。気づくと3桁近くて「おっとっと」とスロットルを戻すことしばしば。
でも80km/hくらいで走っていたら地元ナンバーの軽自動車にブチ抜かれたから、ジモピーはもっとカッ飛ばしてるのかもしれないな。たまたまかも知れないけど。

そのままツーリングマップルにオススメ表示の「奥琵琶湖パークウェイ」へ。湖脇の山の稜線上を走る19kの道で、紅葉の季節とかは素晴らしい眺めらしい。今は枯れてるけどさ。だが、やっと山道っぽくなってきたら以下のような状況だった・・・。



↑通行止め・・・・。この先で崖崩れしているため通行止めだそうな。なんだよー楽しみにしてたのにー。でも、よく見るとなんか通れそうじゃない?ほら、あの障害物の隙間とかさぁ・・・。


ここで行かぬして旅は語れぬ!謎の気合いで先へ進んでみることに。通れなくても崖崩れの現場を拝めればそれはそれで良いではないか。まぁスゲェ危ないけど。

適度にクネクネした道をビーンと軽快に登っていく。なんだ、行けるじゃねーかと思い始めたら・・・



↑やっぱだめでした・・・。がっちりとゲートで閉ざされて通行不能。これを突破するほどバカではないので、ここであきらめることにしました。


詳細を読むと通行止めは昨日から。タイミング悪ッ!
ただ、通行止め区間は頂上付近の一部のようなので逆側から登れば道の9割は走れそうだと分かった。来た道を引き返すかと思ったら細くて暗い隊道があり、なんか行けそうだったのでそちらへ行ってみることに。細い下りの山道で、珍しい「警音器鳴らせ」の標識がそこかしこに。「プピィ〜」とショボいホーンを鳴らしつつ下るとさっきまで走っていた国道に出た。オーラッキー。


わざわざ奥琵琶湖パークウェイの反対側まで走ってそこから頂上の展望台を目指して走る。むちゃくちゃ気持ちの良い道で、走りやすい。すれ違うライダー達と時々挨拶を交わしながらスイスイと走った。今でこそガラガラだけど紅葉シーズンはかなり混むとのこと。



↑展望台頂上より琵琶湖を眺める。うーむ・・・でかい。ちょっとかすんでいて残念。



↑恥ずかしい字の間違い発見@頂上のレストハウス


そうして往復の奥相模湖パークウェイを堪能したら目指すは今日泊めていただくEさんのお宅。再び何もない湖畔の道をぶっ飛ばす。途中に道の駅「しんあさひ風車村」が有ったので寄る。風車の力で水に空気を送り込んで湖の浄化を行っているらしい。そういや昔新聞かなんかでそういう取り組みの話を聞いたことがあるような・・・。

ちょっとばかし説明を読んだ後道の駅を後にする。住所から検索した詳細な地図でEさん宅を探すが、あっという間に迷う。建っている家そのものは新しいのだが、土地というか区画が相当古い町並みだ。バイクでしか通れないような路地があちこちにあり、さながら迷路のよう。それでもなんとかEさん宅近くの学校までたどり着き、そこまで迎えに来ていただいた。

わざわざ和室に布団まで用意して貰ってちょっと恐縮しつつ・・な俺だった。



↑夕食にトンカツを出してくれた。


それにしてもEさん御一家と話をしていて「ああ、関西だな」と感じることが多数。まず、話している相手のこと、つまり二人称を「自分」と言うのだ。「自分、旅好きなの?」みたいな感じ。はじめは聞いているんだか自分のことを言っているんだか分からずとまどってしまった。

あとはマクドナルドのことを素で「マクド」と言っていて新鮮だったな。バイクでどんどん南下していくから自転車の時よりも変化が早いわけで、あれこれと文化の違いが体感できそうな予感のする今回の旅だった。



↑Eさんご一家と。俺がやたらとでかく見えるけど、高いところに座っているからです(笑)


Eさん宅のパソコンを使わせて貰って掲示板に今日のリザルトなどを書き込み、寝た。全然「野宿旅」じゃないけど、行ったことのない土地に飛び込むという意味ではいよいよ旅っぽくなってきたな。



走行距離:175km(累積561km)
出費:0円(累積2949円)



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