TOP野宿旅TT250Rでゆく! 関西・九州バイク旅

 TT250Rでゆく! 関西・九州バイク旅


■2日目(04/03/15)編

今日は旅2日目にしていきなりの停滞日となる。
中学時代からのつきあいである友人Y宅に泊めて貰っているのだが、仲良くしているYの両親からもゆっくりして行けと言われているためだ。まぁ後に書くが、どちらにせよ今日は停滞せざるを得ない理由があった・・・。


前日の夜遅くまで酒をチョビチョビやりつつ久しぶりに会うYと喋っていたので起床は10時過ぎだった。ふ・・・、と「せっかく愛知に居るんだったらあのマウンテンに行かないか?」という話になる。マウンテンとは「喫茶マウンテン」の事でその筋では超有名なお店。まぁ全体的にメニューがすごいのだが、その中でも

・小倉抹茶スパ
・甘口イチゴスパ

なんか特に有名であろう。知らない人は検索してみよう
急に沸き立つ二人。さっそくインターネットで検索をかける。場所は・・・うむ、まぁ行けない距離じゃない。行ったらどれ食べようか?デジカメもって行かなきゃな!
そんな感じに計画を立てていたら「月曜定休」の文字が。今日月曜じゃん。


マウンテン登頂がお流れになったのでY宅に大量に生息している猫と戯れていたら俺が自宅から送った宅急便が届いた。中身はエンジンオイル2缶とドレンボルトとオイルフィルタ。分かっていることだがこれを見た瞬間はやはり切ない気持ちになってしまった。


話は旅立ちの前日にさかのぼる。オイル交換の距離にはもう少しあったがロングツーリングの前なので出発前にオイルを換えようと思い立った俺は、オイルやフィルタ廃油処理箱を用意してバイクを暖機し、14mmのメガネをドレンボルトにかけてぐいっと回したのだった。その瞬間、「くにゅっ」という嫌な感触と共に回るメガネレンチ。そう、俺はドレンボルトの頭をナメてしまった。

はうぁ!やばい!明日出発なのに何やってるんだ俺!焦って試行錯誤してみるが一度ナメたボルトは回ってくれず、手を出せば出すほどボルトの頭は円形に近づいていく。これ以上やっても状況を悪化させるだけと判断し、近所のバイク屋に電話をした。「何とかならないですか?&ドレンボルト在庫してますか?」旨を聞いてみるがつれない返事。まぁ向こうとしては「素人が手を出すんじゃねーよ」という感じなのだろう。

ひとまず問題がすぐに片づきそうになかったので明日行く予定だったYさんのお宅に「かくかくしかじかで明日行けないかもしれません」と電話を入れた。すると「バイクとか車の整備やってる知り合いが居るから、その人に相談してあげる」と言われた。Yさんを仲介にその方と連絡を取ると、「まぁ見てみないと何とも言えないけどできるだけやってみるよ」とのありがたいお言葉。だがナメたドレンボルトは交換必須だが、やはり部品注文しないと無いようであった。

うーむ。部品注文するとどんなに早くても入荷まで2〜3日はかかる。それだけの間出発を待つのは辛い。なんとかならないかとバイク屋に何件か電話してみると、とあるお店に「ドレンボルト?そんなの用品店に売ってるよ?」と言われた。な、なぬ?そげな物があるのでぃすか?

時刻は4時を過ぎ、日が暮れ始めていた。「明日は早いのに俺は何をやっているんだ・・・」とつぶやきつつ用品店までバイクを走らせると、ありましたよ汎用のドレンボルトが。ただ、なんと驚きの1800円!なんでボルト一本ごときでこんな値段するんじゃー!とよく見ると
・アルミ製である(ちょっとだけ軽量)
・ワイヤリング用穴付き
・青いカッチョいいメッキ
・マグネット付き
等、なんか高級なパーツみたいです。ていうか「対応車種:NSR250R等」って・・。俺のバイクはそんなレーシーじゃ無いし・・・。ベーシックな物を探しても存在せず、時間にはかえられん・・・と泣く泣く購入して帰りました。まぁなんか知らないけど良いパーツに交換できたし、勉強代ってことにしよう。そう自分に言い聞かせている自分がなんか寂しかった。


旅立ちの前日にこんなトラブルがあったのです。フィルターやオイルはさすがにバイクには積めないので、梱包してYさん宅に宅急便で発送し、それが今日届いたわけ。

Yさんに案内されてその整備士のおじさんのところへバイクを持っていくと、その人はナメねじ用の特殊工具でサクッとドレンボルトを取り外してくれた。「えらい固く締まってた」とのこと。ぬぅ、前のバイク屋・・・。



↑これがその問題のボルト。まだ山があるように見えるけどメガネじゃ歯が立ちません。というのも掴むところとして有効なのが4〜5mm程度で、元々かなり貧弱なボルトなんですよ、これ。



↑どぼどぼー。真っ黒のオイルが出てきました。2000km程度でこれです。おじさん曰く「オイル量が1000ccと少ないからもっと頻繁に換えた方が良い」そうな。ははぁ。

オイルはYAMAHA純正の中級グレード「エフェロスポーツ 10W-40」を使用。ついでにオイルフィルタも換えた。なんか出発前にオイル交換できなかったことが気になっていたのだが、これで胸のつかえも取れて気分的にすっきり。走ってみた感じ特にフィーリングの変化は感じられなかったが、気合い馬力20psUPであった。



↑敷地を見回すと・・・はうぁー!!Zだ!!
ちゃんとした実働車で、足として使ったりサーキットを走らせたりと色々しているそうです。ていうかSタイヤ履いてたし・・。雨降ったらやばいんじゃ。「ゆっくり走れば大丈夫」とはおじさん談(汗


工賃を聞くとタダで良いとのこと。ううっ、メッチャ助かりましたおじさん!俺はお礼を言って作業場を後にした。
おじさんの本職は車をバラして部品にして売ること。敷地内にはエンジンがごろごろ転がっていた。あと趣味と思われるZと古いアルファロメオ。「楽しそうな仕事で良いですね」と言ったら「この業界は厳しいよ・・。趣味じゃやっていけないね・・・」と言われてしまった。まぁ、そりゃそうだろうな。


帰宅後はYさん宅の軽トラを借りて周辺散策へ。久しぶりのMTで、操作そのものには問題なかったのだが底がメチャ厚いライディングシューズだったのでクラッチがさっぱりわからん!無意味な空ぶかしを何度かやりつつ感覚で運転した。



↑MTのくせにタコメータが無いんですよね。かなりローギアードな設定になっていて4速(これでトップです)に入れて60km/hも出すとエンジンが轟音をあげる。しかもだいぶヤレてるらしくまるで2stのような白煙がマフラーから・・・。
そして極めつけは漢のパワステ無し!普段パワステで楽してると駐車場などでひーこら言うことになります。まぁそんなブリキ箱みたいな車で友人Yとあちこち走り回ってきました。え?バイク旅じゃないのかって?いや、せっかく友達と一緒なんだからねぇ。



↑最近の廃墟ブームでかなり有名になりましたが、「トーヨーボール」跡も見てきました。法的にグレーゾーンなので詳しい話は控えます・・。


夕方、阪九フェリーに電話をして神戸発門司行きのフェリーを予約する。18日18:30出航のフェリーが取れた。グレードはもちろん2等船室である。雑魚寝で十分ですよ。

この日の夜はイタメシをごちそうになってしまった。Yさんには会うたびに何か食べさせて貰っているな・・。


ここまでは来たことのある場所だし親しい知り合いの家に泊めて貰っていたわけだが、明日からは違う。始めて会う人のお宅、始めて走る道ばかりだ。実質明日からが本当の旅だろう。
フェリーも予約したし、九州への道も開けた。オイルも交換したし、体調も良い。明日からのことをあれこれ考えながら少し早めに就寝した。


ドレンボルトの件などちょっとトラブルもあったが、出発していきなり野宿・・・よりは体を慣らすためにも良かった気がする。泊めていただいたYさんに感謝・・であった。



走行距離:9km(累積386km)
出費:1018円(累積2949円)



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