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旅 TT250Rで行く! 東北・北海道18日間の旅 |
■2日目(05/09/01)編 ◆寝苦しい夜◆ 一度20時ごろに寝付いたものの、暑かったり寒かったりで何度か起きた寝苦しい夜だった。朝の5:30に目を覚ますと、外から雨だれの音が。雨か?と思って外に出たら、建物の軒に着いた朝露がたれているだけだった。空気がひんやりしていて気持ちがいい。 朝食を準備する短い間に、サッとシュラフを干す。するとしないとでは次の夜の快適性に大きな違いが出る。 ◆強い日差し◆ 朝食にカップ焼きそばを食べ、準備を完了させたのが7:00。起きた時は15℃しかなかったのに、あっという間に21℃まで気温が上昇した。空気は秋だが、日差しは真夏のまま。ジリジリと照りつける日差しが強烈だ。 一晩世話になった道の駅「喜多方」を7:15に発つ。 途中でダムを見つけて寄り道をしたりしつつも、ダラダラと国道121号を走る。ツーリングマップルにある通り、信号も車も少なく、そのくせ道は高規格で走りやすい道だ。 一時間ほどで道の駅「田沢」に到着し、トイレ休憩をしていたら車旅行している定年後のおじさんおばさんペアに話しかけられた。 年はいくつだと聞かれ21と答えると「なに!21だと!じゃぁ来年は世界一周をしなさい!!きっと君の役に立つから!!」と力説される(妙に命令口調)。 役に立たないとは言わないけど、俺は自分探しとかそういう変な理由で旅してるわけじゃないしなぁ・・。 ◆いざ、蔵王へ◆ 出発から約2時間たった9時頃にふもとのGSでガソリンを満タンにし、いざ蔵王エコーラインへ向かう。東北ツーリング第一目標の蔵王入りだ。 エコーラインは有料道路でもないのにすばらしい道で、緑の森の中を道路が空へ向かって伸びていくような風景が楽しめる。交通量は少ないもののコーナーが多く、あんまりバイクを停めて写真を撮ったりしづらいのがちょっと辛い。 エコーラインの途中から有料道路の蔵王ハイライン(バイク370円)へ分岐し、蔵王の「お釜」を見に行く。 駐車場には荷物満載なバイクもチラホラ。 お釜への道は石段をてくてく登るし、近くへ行くと結構ガレているのだが、直前まで車で来れるせいかヒールを履いた女性なんかもいてびっくり。おしゃれは大変ですが、怪我をしないように。 「お釜」と言っても単なるカルデラ湖。 それそのものよりも、周りの赤茶けた険しい山肌の迫力が見もの。 アクセスが容易な割に、展望スペースはこんな斜面もあったりする。落石がかなり怖い。 山頂にある神社。お参りはしましたけどお賽銭は・・。 空気は冷たいのだが日差しが強く、バイクを降りて歩くとかなり暑い。かといってジャケットを脱ぐと冷たい風に冷やされる。体温調節の難しい蔵王であった。 標高は1600mちょっと。心なしかバイクのアイドルが安定しない気もする。 そんな蔵王を堪能し、蔵王エコーラインへ戻る。ヘアピンカーブの連続で目が回りそう。自転車は下り坂が天国だけど、エンジンつきの乗り物の場合登りのほうが何かと楽なんだよなぁ。 ◆下界は暑い◆ 1時間ほどで山道を下りきり、市街地へ入る前のコンビニで昼食ついでに休憩。昨日の寝不足もあってボーっとしてしまい気づいたら40分以上経っていた。気温は30℃を超え、モワ〜っと暑い。まったく体温調節に困る一日だ。 途中、ショッピングセンターに寄って食料を調達。時間は2:00過ぎ。東北一の都市である仙台をさっさと抜け、どこかで野宿場所を見つけようと北へ向かう。 混雑する仙台市内を抜ける。 16時前に道の駅「三本木」へ寄り、近くの温泉の場所を調べる。少し戻る事になるが、国道の近くに「花おりの湯(かおりのゆ)」という温泉施設があることが判り、そこへ向かうことにした。 道の駅にはテントをはれそうなスペースもあり、風呂のメドもついたので今日はここで一泊することにする。 花おりの湯。入浴料840円もするくせにロッカー等の設備が汚く、冷水機も無い。驚いたのは、備え付けのシャンプーがボディーソープと兼用になっていたこと。リンスインシャンプーなら良く見るけど、そんなの初めて見たよ! ◆道の駅で夕食◆ 18時ごろ、道の駅「三本木」へ戻り、夕食とする。 あまり食欲が無くて雑炊を作ってみたが、美味しくなかった。。 それでも全部食べ、朝飯用に買っておいたあんパンもついでに食べる・・・が取り合わせとしては最悪だ。 うーむ、体がだるい。 ◆トラブル発生◆ テントでは旅行メモのまとめをサッと済ませ、すぐに横になった。今日は夕方ぐらいから体がだるいので、早く寝てしまうことにする。 ふと思い出してほとんど同時期に東北・北海道を旅しているKasuyanに電話し、状況を聞いてみた。もしかしたら北の大地で会うことになるかもしれない。 そんなあと、ちょっとノドに違和感を覚えて咳をしたら、なにかがノドから出てきた。恐る恐るティッシュへ取り出してみると、どす黒い痰ではないか!!背中を嫌な汗が流れる。 (それでも写真は撮った俺。あまりに汚いので載せません。) 家族に医療関係者が居るためヘルプの電話をすると、「多分大丈夫だけど、最悪肺炎かもしれないので医者へ行け」とのこと。疲れていたし面倒だったが、すっかり痰にビビった俺は地元の消防署へ連絡し、夜間診療をしている病院を教えてもらいそこへ向かうことにした。 縮尺14万分の1の、目安にしかならないツーリングマップルで場所のあたりを付け、いそいそとテントをたたみ撤収の準備。一体、こんなところまで来て俺は何をやっているんだ・・・。 目指すは仙台の北にある古川市の「古川星陵病院」。道の駅を21時頃出発し、市内を適当に走り、コンビニ店員に場所を聞いたりして何とか到着。 しばらく待った後診察を受ける。レントゲンなんかも撮られた結果、肺炎でなく気管支炎だと診断された。そういえば、昨日咳に混じって血の味がしていたような。 医者は俺の格好を見て旅人だと悟ったようだが、「今日どうするの」と聞かれて野宿と答えると驚いていた。そりゃ、そうかもしれない。 ・家に戻って休めと言いたいが、サッと戻れるわけでもないしねぇ。 ・このあと熱が出るかもしれないから、とにかく場所を見つけて休むこと。 ・薬は出すが、夜間は1日分しか出せないのでまた明日来い。 てな指示を受け、いそいそと病院を発つ。 道の駅三本木へ戻ったのは0時過ぎ。再びテントを設営し、ヘトヘトに疲れた体をシュラフへもぐりこませた。 旅先で夜間診療にかかるとは・・。色々と心配・迷惑もかけ、思いっきり凹んだ夜だった。道半ばどころか出発したばかり。明日からどうしたものか・・。 走行距離:220km(累積583km) 出費:2983円(累積5963円)※他に医療費約5000円 <前の日 一覧へ戻る 次の日> |
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