TOP野宿旅TT250Rで行く! 北海道24日間の旅

 TT250Rで行く! 北海道24日間の旅


■22日目(04/09/11)編

◆北海道最後の朝◆

「最終日だしゆっくりしよう」なんてもくろみは、朝日に妨げられた。日が昇り始るとすぐにテント内は蒸し風呂のようになってしまい、とてもじゃないが寝ていられない。最後は意地を張っていたが耐え切れず7:30にテントから出る。外の空気が冷たくて気持ちいい。



晴れの洞爺湖を眺めつつ、いつもどおりの朝食。


今日は室蘭あたりを回ってからフェリー乗り場のある苫小牧へゆっくり向かうつもりだ。


◆チキウ岬(地球岬)◆

だらだら準備して10時ごろに出発。洞爺湖から比較的すぐの室蘭にある道の駅「みたら室蘭」へよってから地球岬へ。正式名称はチキウ岬(アイヌ語)らしいのだが、通称的に地球岬と呼ばれているらしい。180°を超えて200°以上に広がる地平線が有名だ。



これは左側を写したもの。魚眼レンズでも無いとこのすごさは写しとれない・・。


なんといっても視野を越えて地平線が広がるから、正面、つまり南方向を見ると視界がすべて地平線になり、海の上に居るような変な感覚になれる

「すげーなぁ〜」なんて思っていたら、後ろのほうでなんだか聞きなれた関西弁が聞こえてきた。うーん、この声なんか聞いたことあるなぁ〜・・・と思ってバイクのところへ戻るとドラスタ1100が・・。なんと北海道上陸初日に静内のキャンプ場で会った人だった。

驚いて話しかけると向こうもこっちを覚えていたらしく、みんな行くところは同じなんですねぇ〜なんて話をした。

ちなみにそのドラスタ1100@神戸さん、9/8の台風を函館のRHライムライトでやり過ごしたらしい。俺が「さぞかし混んでそうですね・・」というと「それはもうすごかった」そうだ。挙句の果てに駐輪場のバイクがドミノ倒しになり、隣のバイクのブレーキレバーがタンクにめり込んでタンクがボッコリ凹んだそうだ。見ると剥げた塗装の部分にガムテープが張ってあった。

「最悪やわ〜」という関西弁の響きが、なんだか笑えた。



ヤマハ ドラッグスター1100。でかい。


旅の最初と最後で同じ人に会うなんて、なんか不思議だね・・。



地球岬の土産物屋か道の駅のどっちに張ってあったか覚えてないのだが、室蘭の観光ポスター。あの・・いつの時代の写真ですかね・・


◆オロフレ峠へ寄り道◆

時計を見るとまだまだ午前中。少し遠回りしてオロフレ峠を見に行ってみることにした。コンビニで軽く飯を食った後、出発。

オロフレへの峠道はグレーチング(アスファルトに入れてある縦の溝)だらけで走りにくいことこの上なかったが、峠の駐車場からの眺めはなかなかだった。



もうすっかり秋の空。空が近く感じるのは標高が高いからかな



オロフレ峠は途中でトンネルが開通し、峠を越える道は旧道となって閉鎖されている。写真右から岩のあたりまで行き、その先はつづら折れになっている道の痕跡が分かるかな?


たまたまこの日バイクで走りに来ていた地元のライダーに話を聞くと、草に埋もれて自然に還ろうとしている道、元はちゃんとアスファルト舗装だったらしい。自然の力ってのはすごいな。そのおじさん、20年前にこの道が現役だった頃ここを通ったことがあるそうだ。



もうタイヤも限界。ちょうど潮時だな。


◆いざ、苫小牧へ◆

あれこれ寄り道したので、苫小牧に着いたのは日も暮れ始めた頃だった。フェリーターミナルに向かう前に、市街地で買い物をする。



苫小牧のJASCOでフェリー内での飯を買う。荷物が増えて大変だが、そうしないと食費が大変なことになる。


フェリーターミナルで予約の確認をすると、夕方便に空きがあることが分かったので変更してもらう。楽しかった北海道もいよいよ最後かぁなんて思うと、なんだか急に寂しくなってきた。

18時ちょっと前に乗船が始まり、バイクで船倉へ。もうこのバイクで北海道の地を踏むことは無いだろうなぁとこのときは思っていた。結局、1年後また行ってしまうのだが。



束縛。



帰りのフェリーは行きと違って2等寝台が2段ベッドではなく、1段だった。広々とするってほどでもないが、上や下の人に気を使わなくていいから非常に楽。


行きと同じように他の客が乗り込んでくる前にさっさと風呂へ入り、苫小牧の夜景を見ながら北海道に別れを告げた。



また、いつか来たいな。


海は穏やかでフェリーはそんなに揺れず、ドコドコ言うエンジンの音を感じながら10時ごろ眠りについた。



走行距離:195km(累積3493km)
出費:1644円(累積60461円)



<前の日  一覧へ戻る  次の日>

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送