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旅 TT250Rで行く! 北海道24日間の旅 |
■21日目(04/09/10)編 ◆夜明け◆ 昨夜一緒になった自転車乗りは6:30ごろテントをたたみ始め、俺はその音で目を覚ました。さすが自転車乗り、朝が早い。そういや俺も昔はそうだったような・・・。 昨夜はほんの少し雨が降ったが朝にはほとんど乾いていた。昨日はひたすら真っ暗だったので、曇りとはいえ朝日が嬉しい。 夜が明けて初めてこの野営場の全貌が明らかになった。どうもテントサイトはこの駐車場から一段下の砂浜のようだ。昨夜は高波で、そんなところにテントを張ったら怖くて寝ていられなかっただろうけど。 食料の持ち合わせが少なく、ある物を適当に食べて朝食としてさっさと出発の準備をした。バイクに荷物を積んでいるとパラパラと雨が降り出し、レインスーツを着て9時に野営場を後にした。いやはや、さんざんな目に遭ったものだ。 ◆未だ停電の市街◆ おそらく見れないだろうと思いつつもあきらめきれず神威岬を目指す。そこが見れないと台風被害に遭うために積丹半島へ来たことになってしまう。 だが案の定入り口は閉鎖。こんな日では景色も全然よくないだろうが、一目見ておきたかった。 もはや近くの積丹岬もどうでもよくなり、余市方面へ戻ることにした。どうして積丹半島を一周しようと思わずに余市方面へ引き返そうと思ったのかいまいち覚えていないのだが、これは大正解だったことが後で分かる。 街は相変わらず停電していた。信号は機能しないしトンネルは真っ暗。 その上高波が運んできた砂が路面に散乱していて、バイクで走るのは冷や汗ものだ。 ボキボキに折れた電柱があちこちに散乱していた。 その後ろに建っているのは昨夜新しく立てられたと思われる電柱。このときも工事が行われている最中で、おそらく夜中中復旧作業をしていたのだろう。壊れた設備の処理は後回しにして、とにかく電力の回復を最優先しているのだろうな。 ◆工事の案内マシンにドッキリ◆ 余市市街へ向かう途中、復旧工事が行われている現場を通るとき衝撃的な物を見つけてしまった。 徐行を求める案内マシン。このたぐいはたくさんあるが、これは妙にリアルだった。 あら、お化粧がお上手ね。 案内ロボットと運命の出会いを体験したりしつつ、出発から1:30ほどで余市市街へ。ここは電力もあり、道路にも普通に車が走っていた。人間もたくさんいる。普通の光景だが、なぜかホッとした。 道の駅「スペースアップル余市」へ行き、道路情報案内所があったのでこの先の道のことを聞きに行った。すると「積丹から来られたんですか、どうなってるんですか?向こうは」と逆に俺が質問されることに・・。まぁ今のところ停電は直ってないとか、トンネルは暗いとかそういう話をしておいた。 「やっぱり神威岬は見れませんよねぇ。昨日停電だったって言っても、そっちへ向かう観光客が多いんですよ」だとか。うはは、普通の観光客があっち行ったら仰天するぞきっと。 そんな話の中、神威岬の先の方で橋が落ちたという話を聞いて驚いた。案内所の人が見せてくれた新聞には・・・ マジかよ・・・行かなくてよかった・・・。 ◆洞爺湖を目指す◆ 余市で一休憩した後、洞爺湖を目指して走り始めた。だんだんと苫小牧へ近づいてくる。旅の終わりが見え始めてきた。 途中倶知安のあたりで古びた煙突を見つけ、脇道(ダート)から立ち寄ってみた。 住友金属鉱山所有の廃鉱山跡のようだ。沈殿池やホッパー跡、電源所なんかがあるから石炭か何かの選別を行っていた場所だろうか。 中を覗いてみたい構造物が沢山あったのだが、夏のため俺の背より高い草が生い茂っていて先に進めなかった。藪こぎしても良いのだが、「○月○日熊出没」とかいう看板を見るとさすがにそれも怖かった。 ◆フェリーの予約◆ 3時前に洞爺湖ほとりの道の駅「とうや・水の駅」に着いた。 きれいな道の駅。出来たばかりかな。 中へ入ると休憩所のようなところにパソコンが置いてあった。自由に使って良いらしい。他にもプレステ2やら漫画やら、ほとんど「無料漫画喫茶」状態。なのに誰も使っている人が居ないのはさすがというか何というか。 さっそくパソコンを使わせてもらって掲示板のチェックやフェリーの空席紹介をする。ちょうど明日の夕便が空いていたので、ネットから予約を入れておいた。 にしてもこのパソコン、制限とか特にかけていなくて完全にフリーで操作できる。オイオイ・・。さすがに怖いのでこのパソコンでメールチェックなどはしなかった。予約に使う前に実行中のプロセスを確認して怪しいソフトが動いてないかチェックし、終わった後はキャッシュや履歴を全削除。まぁ気にしすぎだとは思うけど。 洞爺湖。山に見えるのは洞爺湖の中にある島、その名も「中島」。 洞爺湖周辺を散策した後温泉へ。「洞爺村憩いの家」という銭湯@370円と、「洞爺温泉」という温泉施設@500円が並んで建っていたが、迷わず銭湯へ。田舎町では町民銭湯のようなところの方が趣があっていいのだ。安いしね。 湯船からは夕日に照らされる洞爺湖が一望でき、思わず長湯してしまう良い風呂だった。 道の駅の裏手にあるキャンプ場に戻ってテントを立てていると集金係がやってきた。500円は高いなぁと思ったけど、まぁロケーションは良いし文句は言うまい。 いつも通りカレーなのだ。 洞爺湖ではロングラン花火大会と言ってやたらと長い期間、毎日花火大会をやっている。それが開催されているのは対岸のようで、遠くに小さく打ち上げ花火が見えた。かすかにドーンという花火の音も聞こえる。時には静かな場所で花火を遠くから見るのも悪くないかなぁなんて思った。 明日の夜はフェリーの中の予定。 この旅でこうやってテントで寝るのも、これが最後になりそうだ。 走行距離:165km(累積3298km) 出費:2518円(累積58817円) <前の日 一覧へ戻る 次の日> |
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