TOP野宿旅TT250Rで行く! 北海道24日間の旅

 TT250Rで行く! 北海道24日間の旅


■16日目(04/09/05)編

◆蜂に食パンを取られる◆

朝7時に日の光で目が覚めた。まだ眠たいのだが暑くて寝ていられず起床。パンとゆで卵で朝食にする。卵は持ち運びしにくいのだが、もう一品欲しいときゆでて食うとうまいので好きだ。



なんとなくインスタントコーヒーなんか飲んでみるが、やっぱりあんまりおいしくない。だからと言って豆を持っていく気にもならないしなぁ。
晴天なので日光が強烈だ。


パンを食べていたらジャムの匂いに誘われてかでっかい蜂がやってきた。刺されるのはごめんなので逃げていたら、ヤツは俺の大切な食パンの袋に入り込んで勝手に閉じ込められてしまった。残り1枚とはいえ、俺のパン・・・。でも袋の中で蜂が暴れまわってなんか気持ち悪いし、そのまま蜂ごと処分してやった。


◆すばらしい空◆

走り始めてすぐに気づいたのだが、今日は空がすごくきれいだ。雲が高く、秋の空という感じ。



日差しは強いけど冷たい風。秋を感じる。



こっちはまだ夏の雲かな。



ついつい飛ばしたくなるような、逆にゆっくり走りたいような、そんな気分にさせてくれる空だった。


◆クッチャロ湖◆

清々しい空のもとガンガン北上し、昼ちょっと前にクッチャロ湖についた。湖畔はきれいに整備されているがほとんど人がいない。



なぜかたくさんいた白鳥。近寄ってもあまり逃げない。


ある程度景色を見た後湖畔の公衆トイレに入ったのだが、コレが笑えた。センサで人を感知すると明かりと換気扇がONになり、荘厳な感じでオーケストラ「白鳥の湖」が流れはじめ、「クッチャロ湖は、自然の景観に恵まれた〜」とか言うアナウンスが流れるのだ。
静かにトイレくらい入らせてくれよ・・という感じである。


たぶん白鳥を撮影したときだと思うのだが、長年愛用していたアルミの三脚をこのクッチャロ湖に置き忘れてしまった。今まで自転車旅や九州ツーリングなどを一緒に旅した三脚だったのだが・・・。気づいたのは稚内についてからで、購入金額980円と取りに戻る費用を比べた結果泣く泣くあきらめた。みなさん、旅先での忘れ物には注意ですよ。


◆穴場!クローバーの丘◆

クッチャロ湖を見渡せる「クローバーの丘」というのがある。ツーリングマップルにも「観光地化されていない穴場」と書いてあり、気になって行ってみた。実際道は細いし場所も分かりづらいのだが、ここがすばらしい景色だった。



おおお、WindowsXPの壁紙みたいだ!
雲の影が風ですーっと移動して行く様は、いくら見ていても飽きない。


クッチャロ湖の方を見ると日の光が湖面に反射してキラキラ輝き、草原へ目を向けると雲の影。あまりに良い所だったので30分ほど座り込んでボケッと景色を眺めていた。通り抜ける風が心地よかった。

しばらくすると小樽から来た女性ライダーがやってきたので、少し話してから写真を撮ってその場を後にした。



クローバーの丘、晴れだったら絶対にお勧めのスポットだ。


◆宗谷岬へ◆

クッチャロ湖を過ぎた後はひたすら北へとバイクを走らせる。宗谷岬まで距離にして約60kmほどで、ほとんど休みも取らずに走り続けた。まぁ、60kmとは言っても北海道ではトロトロ走っても平均時速60km/hは軽く出るのであっという間という感じではあるが。

そして宗谷岬の少し手前にある最北端のガソリンスタンドで給油。ここで給油すると「最北端給油証明書」と手作りの貝殻のキーホルダーがもらえるのだ。証明書は印刷してあるカードみたいなものだが貝殻のキーホルダーは一つ一つ手作り感が漂っていて、手書きで「ゆっくり走ろう北海道」と書いてある手の込んだものだった。1000円に満たない給油も多い中これをライダーみんなに配っているとはすごいなぁ。



レシートにアスキーアートが!!
ここの店長は2ちゃんねらーだという噂は本当なのだろうか・・



お決まりのこの写真。
宗谷岬は観光地化されすぎていて確かにショボい。でも皆様々な思いでここを目指して来るわけで、そういう思いの集まる場所と考えると良い所なのかもな。


写真を撮った後少し駐車場で休んでいると、京都ナンバーのバイク乗りに声をかけられた。控えめな感じのその人は「あのー・・皆さんが持っているその旗はどこで手に入るんですか?」と。どうやらホクレンの旗の詳細を知らないらしい。そんな人も珍しいなぁと思いながら簡単に説明して、たまたま余っていた黄色の旗を分けてあげたらえらく感謝されてしまった。
本当は一人一色一本が基本の旗だが、GSで渡されたのでつい貰ってしまった余分な黄旗。悪いなぁと思っていたがこんなところで欲しがっている人に渡せて良かった。


宗谷岬からは海沿いの国道を走らず、岬の丘陵地帯を走る道道889を通って西へ向かった。このあたりは宗谷丘陵と呼ばれて、なだらかな起伏の牧草地帯が広がる。北海道はどこもそうだが、ここは特に日本じゃないような感じがする。



夕陽の中、宗谷丘陵を走る。


分かれ道のダートに入ったりして景色を楽しんだ後は国道へ戻って稚内へ向かう。途中にある稚内空港にわざわざ寄って、モニュメントの前で記念撮影をした。そう、1年前の北海道→鳥取自転車旅で稚内空港に降り、自転車を組み立てて出発する直前に記念撮影をしたあのモニュメントの前だ。



1年前と位置が変わってないか?でもこのモニュメントなのは確か。こうやって過去の旅の軌跡を訪ねるのもまた楽しいものだ。


◆ノシャップ岬で夕陽を見る◆

稚内市内に着き空を見上げるともうすぐ日没。急げば間に合うのでノシャップ岬までバイクを走らせ、日が沈むぎりぎりに間に合った。



そういや1年前もここで夕陽を見た気がするな・・・。


夕陽を見ながらYAMAHAのランツァ乗りと話をした。彼は今日泊まるところに悩んでいるらしかったので一緒にサガレンに行こうと誘った。俺の記念すべき初宿泊のRHだったので今年もまた泊まろうと考えていたのだ。


RHサガレンは去年と何もかわっていなかった。ただ、1階部分の商店は近日中に店じまいしてしまうらしい。最北端の町で小さな商店を営むのは大変なのだろうな。サガレンもなくなってしまうのかと思ったが、RH自体は続けるらしい。

去年と違ってにぎやかなサガレンでカレーを作って食べ、ランツァ乗り@仙台君やカタナ1100乗り@浜松さんとあれこれ話した後0時過ぎに寝た。

昨夜の彼女とのごたごたは解決したし、今日はとにかく景色がすばらしかった。旅も山あり谷あり。明日も良い景色にめぐり合えると良いのだが。



走行距離:245km(累積2324km)
出費:4158円(累積40548円)



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