TOP野宿旅TT250Rで行く! 北海道24日間の旅

 TT250Rで行く! 北海道24日間の旅


■8日目(04/08/28)編

◆朝からご馳走◆

朝8時頃起床。昨夜はサンマの激烈脂で少しもたれたが布団で快適な眠りだった。夢人君の両親Aさんが豪華な朝食を用意してくれていた。ほ・・・ホッケの干物がウマイ。「ウチは朝からしっかり食べるのよ」とのこと。朝食に白米を食べたのは久しぶりだった。ごちそうさまです。



夢人君から「見ておけ」と言われたので見せて貰った「模型部屋」。父親と二人息子で模型飛行機(RC機)を趣味としているらしく、四畳半ほどの部屋がまるごと工作部屋になっていた。す、すげー。


昨夜わざわざ洗濯をしてくれたのだが、それがイマイチ乾いていなかった。Aさんは乾いたら出発しなさいと鍵を預けてくれた。出るときポストに突っ込んでくれとのこと。
結局洗濯物が乾いて出発の準備が整ったのは11時頃で、感謝の置き手紙をしてAさんの家を発った。Aさん、この場を借りてお礼申し上げます。


◆いざ、昆布森へ◆

釧路市内で見つけたAコープで今日明日の食料を仕入れ今日の目的地を目指す。今日は「ひとりになりたい」のIさんと「昆布森(こんぶもり)シレパ自然休養林 来止臥(きとうし)野営場」で落ち合う予定なのだ。

この来止臥野営場、もちろん行ったことはないのだが釧路からほどよい距離、「太平洋を独り占め出来る穴場」とのガイドブックの言葉で選んだのだ。どういうところなのかちょっと心配しつつも向かう俺だった。行ったことのない野営場、会ったことのない人。ドキドキワクワクである。


釧路市街を抜けた所に市街を一望出来る駐車場があり、一休憩したあと道道142号へ乗ればあとは一直線である。海沿いの曲がりくねった道だが森に囲まれ海は見えない。舗装は綺麗な良い道だが民家はおろか車さえ1台も会わず、ごく時たま漁村のような所のある寂しい20kmほどの道のりだった。

来止臥野営場は案内看板があり比較的すんなり見つけたが道道から野営場まで1kmほど荒れたダートだったのでオンロード車だと気を遣うかも知れない。


◆絶景!来止臥野営場◆

野営場に着き、景色に目を奪われた。



左右は草の生えた海岸線がどこまでも続き、



正面は視界の限り太平洋。地球が丸い!


聞こえるのは波の音と草のざわめく音だけ。な・・・なんと言うところだ。しばし感動して写真を撮りまくったあと設備を見て回る。

さすが「野営場」と言うだけあって設備は最低限。ボロいくみ取り便所と「飲用不可」と書かれた水道のみ。奥の方には荷物満載の古い軽1BOX車とでかいテントで「暮らしている」雰囲気が漂いまくっている老夫婦。なんだお前らは。


ギリギリ電波が入ったのでIさんと連絡を取ると4時頃ここに付きそうだという。今は2時。しばらく海の音でも聞いてダラダラするかと散策していたら地元のおじさんが(車で)散歩にやってきたので色々話を聞く。

この来止臥野営場は20年以上前に出来て、当時はこのロケーションでかなりの賑わいだったらしい。ただ設備が設備だけに今時来る人はあまりおらず、朽ちていき穴場的スポットになったのだとか。「奥の方に遊歩道があるけど、もう獣道だよ。その先には東屋があるんだけどね」とのこと。探検したくなってきたな。
ちなみに謎の老夫婦は数週間前にやってきて住み着いているらしい。ふぅん。


◆Iさんと会う◆

木陰にシートを敷いて波の音を聞きながらゴロゴロしていたら遠くから車の音が。起きあがるとシルバーのセレナがやってきた。Iさんだった。挨拶をした後明るいうちにテントを張ろうと海の見渡せるところに並べてテントを張った。



奥がIさんのムーンライト2。



ちなみに奥に見えるのが謎の老夫婦。ブルーシートが生活感漂う。俺も人のこと言えないけど・・・。


荷を降ろしたTT-Rが身軽になったので、Iさんに一言断ってちょっと遊歩道の探検に出かけることにした。さっき歩きで見に行ったのだが片道900mと書いてあるのを見て徒歩で行くのを断念したのだ。遊歩道だからバイクで入るのは御法度かも知れないが人なんかここ数ヶ月通ったあともないし、だいぶ荒れているがTT-Rなら行けそうだったし・・・。



TT-Rで消えゆく道を走る!ここはかなり良い方で、雨水で削れてV字谷になっているところや1m道を踏み外すと海まで落ちそうな崖などなかなか危ない道であった。


始めて獣道をTT-Rで走り怖かったが、それの10倍は面白くてガンガン進んでいった。すると急に視界が開けてこれまた味のある東屋が現れた。



岬の先にポツンとある、古い東屋。腰掛けたら壊れそうだ。


ここもまた絶景だったが、Iさんも居ることだし暗くなると獣道は怖いから早めに引き返す。多少無茶な事をしてもギアを低めにしておけば頼もしいトルクで障害を突破してくれるTT250Rにちょっと惚れ直してしまった。丸太が落ちていようが深い溝にFタイヤがはまろうがアクセル一ひねりと体重移動で越えてゆける。オフロードって楽しい!


◆夕食を作りながら語らう◆

だいぶ日も暮れてきたので夕食を作りながらあれこれ話す。Iさんの仕事の話、お互いの旅の話、趣味の話。楽しかった。



やがて海から月が昇る。



こんな感じで話してました。左と右で貧富の差が・・・!
急に雲が出てきた。台風の前触れかな。



Iさんが撮影してくれました。俺の夕食の様子。いつもこんな感じでモソモソ食べてます。今日もご多分に漏れずカレーライス。


Iさんの持つ色々便利そうなアイテム(ろうそく、チタンシェラカップ、簡易炊飯グッズ、水タンク、LEDヘッドライトetc・・・)、や航空無線を聞かせてくれたワイドバンドレシーバー付きハムハンディーのVX-7など物欲をビリビリ刺激されてしまった。

なんだかんだ話していたが10時頃お開きとなり、お互いテントの中に入って俺は旅行記のまとめをしたりし、11時ごろ眠りについた。ドドーーンという大きい波の音がするがなかなか心地よい音で、Iさんとの話も楽しかったしロケーションも最高。北海道1、2を争う素晴らしい夜だった。



走行距離:29km(累積1119km)
出費:458円(累積15849円)



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