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■12日目（03/09/01/月）編 朝5：30に目を覚ます。かなり冷え込んでいるようで、寒い。山の中にある公園だからだろうか。一回のびをしてから起きあがろうとすると、うわっ、首が痛い！どうやら昨日の夜軽く寝違えてしまったようだ。よりによってこんな時に・・・。ひとまず首が動かせないほどではないので痛みに耐えつつ起き出す。  ↑これが昨日の寝床。トイレがちょっと遠いが、水場がすぐ近くな上に隣に簡単なテーブル・椅子セットがあって便利。  ↑食料がもう残っていないので、食パン二枚の寂しい朝食。もちろん全然足りない。これで軽く腹を満たして、最初のコンビニで何か買って食べよう。 物足りなさを感じながらも急いでテントを撤収する。芝生の上にテントを張らなかったおかげで夜露は幾分マシだが、それでも拭き取らないととても片づけられないほどびっしょりだ。やはり東北だけあって、夜は冷え込むようだね。 撤収を終え、水を汲んだりして狼野長根公園を7時に出発する。寝違えたけど夜は静かで良いところだった。今日は青森を抜けて秋田までは行きたいな・・・と思いながら出走。 首を寝違えているので、後方確認のため振り向くときに首が痛くてしょうがない。後ろを見る→いてっ！の繰り返し。これは苦行だ。 30分ほど走って最初のコンビニを見つけ、早速入っておにぎりのセットを買い腹を満たす。おにぎりを食べながら朝のコンビニを観察していると、通勤途中と思われるサラリーマン達が次々と車で来てタバコや缶コーヒー等を買って行くのが目についた。自分はのんびり旅なんかやってるけど、普通の人たちにとってはごく普通の週明けの月曜日なんだよな・・・なんて当たり前のことを考えてしまった。思えばもう9月。この先どこまで行けるんだろうか・・・。 コンビニで腹を満たして出走後、すぐに道に迷った。国道101号線に沿ってずっと走っていたのだが、R101は青森県の木造市内でぐにゃっと曲がっていたらしく、それに気づかずにまっすぐ走ってしまったのが原因と思われるが、現在地がどこか分からなくなってしまった。ひとまず西に向かって走り続ければいつかは海に出る訳だから、コンパスの「W」が進行方向に向くようにして適当に走る。 なんだかよく分からない農道やどう考えても地元住民の生活道路・・・と言うようなところを自転車通学中の中高生に混じって走り続けていたらR101に復帰できた。 R101に復帰して数キロ走ったところに道の駅「もりた」があったので、一休憩。道の駅のスタンプだけ旅ノートに押して、近くのコンビニで食パンを買った後すぐに出発。そこからしばらく走っていると、やがて久しぶりの海が見えてきた。おお！青森県横断完了だ！ちょうど展望台のようなところがあったので、登ってみることに。  ↑だいぶ焼けてきましたね〜。ちょっとくすんでいるけど、久しぶりの海が見えます。  ↑今回の旅の扉絵にも使用した写真。ここへ来て「自転車に乗っている写真が一枚もない」事に気がついて三脚を使って撮影してみました。こんな感じで旅の間は走っています。 出発し、海岸線をダラダラと走る。ちょっと登ってちょっと下るという何ともストレスのたまる道だが、息が切れるほどの坂道ではないので順調に走れる。そして12時頃に道の駅「ふかうら」に到着。ツーリングマップルに「うまい」と書かれていたイカ焼きがちょうど売っていて、一パック250円と手頃だったので購入した。  ↑250円でこのパックのでかさはなかなかオトクです。「マヨネーズ入れますか？」と聞かれ「んー、少し」と言ったら十分いっぱい入れられてしまった。 このイカ焼き、デカイの丸ごと一匹分入っているようでかなりボリュームがあり、腹が減っていたにもかかわらず昼飯はこれだけで済んでしまった。ちなみに味はかなりうまい！マヨネーズはつけてもつけなくてもおいしかったので、まぁデュビデュビ〜と入れられてしまったが問題なかったようだ。 いくら食っても無くならないんじゃないか？と思うほど食い応えのあるイカ焼きを道の駅で食べていると、北海道ツーリング帰りのライダーのおじさんに声をかけられた。おじさんは秋田県に住んでいて、もう少しで家だとか。じゃぁ・・とこの先の道のことについて色々聞く。やはり結構アップダウンがあるらしい。あと、あまりコンビニなどがないので、何か必要な物があったら「次のコンビニで・・・」とか考えないで見つけ次第入って買った方が良いというアドバイスもいただく。 お腹いっぱいとか言っておきながら結局パンも一枚食べて到着から1時間後の午後1時に道の駅を出発する。1時間ほど走っていたらMaxValu（AEON系の食料品ディスカウントストア）を見つけたので、おじさんの教えに従い今日の夕食の食材を今のうちに買っておくことにした。もう手持ちの食料はパンしかないので、早めに買っておかないと万一食料が買えなかったら今日の夕食で食いっぱぐれてしまう。 大型の食料品店なのでもしかしたら米の少量売りをしているかも・・・と期待してみるものの、やはり2kg入りが一番小さい量でそれより少ない物は無かった。だから2kgじゃ重くて持ち歩けねぇっつーの！と一人で憤慨する。もち米なら1kgってのがあるんだけど、もち米じゃぁねぇ・・・。 こうなったら、最終奥義しかない！と俺が手に取ったのは「クイックマカロニ100g100円」。単価が安い、調理時間が短い、調理が簡単（ゆでるだけ）、米と同じ炭水化物・・・ということで「米の代替食料になる」という話をいつだかどこかのHPで見て、一応家での事前実験によって「食えないことはない」ということをチェックしてあった。米が手に入らない以上、これでカレーを食ってやる！と200g購入し、店を出る。 「入り組んだ海岸線を縫うように走る」と書かれている道はUP/DOWNがきつくて体に堪える。時々インナーギアまで使ってヒィヒィ言いながら黙々と走る。  ↑そして走ること約2時間。秋田県入り〜！ヒー、今日もよく走ってますよホンマに。 青森県と秋田県の県境から1kmほど走ったところに道の駅「はちもり」があり、時間は4時過ぎだったが今日はよく走っていたので、今日の寝床はここにすることにした。 自転車を停め、ベンチに座って掲示板を見ようと携帯の電源を入れると圏外・・・。ありゃりゃ、これじゃぁ安否確認の連絡が出来ないじゃないか。仕方ない、公衆電話を使おう。  ↑・・・と思って電話ボックスに行くと、電話が悪名名高いICカードタイプに変更されているじゃないですか！ICテレカなんか持ってないし買いたくない。道の駅の職員の人に聞くと、最近普通の公衆電話から変更されてしまったらしい。ガビーン。 さらに聞くと、ここから数分のところにあるドライブインには普通の公衆電話がある・・・とのことなので、そこへ行こうか考えた。だが、田舎の人の「数分」ってのは全く当てにならないし、第一こっちは自転車。 どうしようかなぁ・・・と悩みながら言われた方向に走って見るも、どんどん道が下っていく。せっかく登った道を電話のためだけに下ってしまい、またここへ戻ってくるのも嫌だったので「今日は連絡しない」事にして引き返した。まったく、迷惑な公衆電話だ。多少みんなが心配するだろうが、明日出発して携帯が圏内になったらすぐに連絡してやれば良いだろう・・・。 自分がそういうことをやっている間にも何人かの人たちが電話ボックスに入っては、「ダメだ、ICカードタイプだ・・・」と言って諦めて出発していくのを見た。あとから分かったのだが、ここは「隠れ里」とも言われて携帯の電波が全然入らない地域らしい。だからみんな公衆電話を見つけて使おうとするらしかった。そんなところに一台しかない公衆電話をICカード化するなんて・・・。何を考えているんですかね、NTTは。 携帯がつながらないことによって明日の気象情報などもつかめないので、仕方なくラジオを取り出して聞きながら夕食の準備をする。  ↑手を見て驚いた。前から日焼けのあとが水ぶくれになっていたのだが、そいつらが合体してすごいことに！我ながらこれはグロいな・・・と思う。  ↑そしてMaxValuで買ったマカロニをゆで、カレーを温めて、出来ましたよ最終奥義「マカロニカレー」！！さて、そのお味はッ！？  ↑ううう・・・。おいしくないです。 マカロニの表面積のせいでカレーの味がしっかり行き渡らず、水っぽいと言うか味がすごく薄いカレーになってしまっているのが原因のよう。カレーの濃さを2倍くらいにすれば食べれると思うが、やっぱり米が良いなあと改めて実感。やはり明日からまた米屋を探そう・・・。 山の中だからなのか、周りがヤブだからなのか知らないがえらい蚊の多いところで、虫除けスプレーを使うもあちこちさされてしまう。軽く5〜6匹は殺したが、はっきり言ってきりがない。後かたづけを早々に済ましてさっさとテントに潜り込んだ。 そのときテント内に蚊が3匹ほど進入してしまい、始末するのに手間取る。だが、こいつを放置して寝ると夜中に耳元で「プゥ〜ン、プゥ〜ン」とやられてたまらないから頑張って全滅させた。 テント内でエキサイトしていたら急に眠くなってきて、急いで旅ノートまとめをしてから横になる。みんな心配してるかな・・・。でも連絡のしようがないから仕方ないか・・・。 そんなことを考えながら9時過ぎに寝た。昨日の夜に寝違えた首はまだ痛い。明日には治っているだろうか。 走行距離：113.88km（累積1051.79km） 走行時間：6:23:13 平均速度：17.8km/h 最高速度：51.5km/h ＜前の日 一覧へ戻る 次の日＞ |
