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 03'夏ツーリング 北海道→鳥取 自転車野宿一人旅


■9日目(03/08/29/金)編

2時、4時、5時と何度も目を覚ます。宿を取って布団で寝ているとはいえ、雑魚寝なので寝苦しい。快適さではテントにエアマットとシュラフの方が良いな・・・なんて思いながら何度も眠りなおした。
やがて時間は6:30になり、とうとう耐えられなくなって起床。まぁこんだけ寝れば十分でしょう。ふらふらと部屋を出てキッチン兼ダイニングへ行くと管理人さん(通称シナチクさん)が朝食を作っていた。「食べますか?」と聞かれたので「あー、お願いします」と答える。



↑そう、このRH「ライムライト」は1000円で(軽いけど)朝食まで出るのだ!パン二切れ、スクランブルエッグと軽いサラダ、コーヒーにデザート。文句なしです。
でも、ちょっと量が少なくて逆にお腹が減ってしまうのはご愛敬かな(笑)



↑宿犬ライム君(多分)。さすがRHの犬とあって人間に慣れていました。


実はまだこの時点で今日停滞するか、午後出発するかは悩んでいた。そりゃぁ昨日「よし、明日は停滞だ!」と決めたものの、今までがむしゃらに走ってきたせいかどうも「一日のんびり〜」というのが性に合わないらしい。同室の人たちと色々相談し、考える。外は昨日と同じで相変わらず雨・・・。今日出発しても良いことないし、どうせ観光するなら一日うろついた方が良いかなぁ・・・。

そんなことを考えていたら同室の同じく停滞するか悩んでいた人が今日の分の宿代を納めてしまった(笑)。「ホレホレ、君もだよ〜」等と押され、俺も連泊決定。宿代を納めた。
こうなりゃやけくそじゃー!と同室の他の人を「今日は雨ですし、停滞しましょうよ〜」などと誘惑してみんなで連泊決定に(笑)。雨のRHに不思議な連帯感が生まれてしまった。
さて、連泊も決定したことだし、今日は一日何をしようかな。


ひとまず、まずは買い出しだ。旅の間は銭湯によく寄るが、銭湯は大体のところが石けん・シャンプー類は持ち込み。だが自分は石けんの持ち合わせがなかったので今まで銭湯では水洗いのみだった。これでは今後ツライと、どこかでボディーソープを購入することに。それに食料もちょっと調達したいしね。
RHライムライトでもらった観光用便利地図で100円ショップの位置を確認し、朝10時頃スタート。



↑RHライムライトの外観。雨なのでめっちゃ満員です。


まず地図を頼りに100円ショップにたどり着き、ボディーソープ、ラーメン二袋をGET。また、訳あって「詰め替え用チューブ」も手に入れた。
なんで「詰め替え用チューブ」かというと、話は昨日の夜にさかのぼる。実は昨日の夜、「明日ボディーソープを買わなきゃ」とぼやくと、RHの同室の方から「入った温泉にもし据え置きのシャンプーやボディーソープがあったら、詰め替えボトルを持って行っておいてそれを詰め替え、もって帰るという技がある。これをやればシャンプーやボディーソープは永遠に切れることがないよ」とちょっとイケナイ事を教わったのだ。ケチケチチャリダーまごころはこの話にビビビッっときて、100円ショップで詰め替えボトルを購入したわけ。のはは。


次に函館駅前の和光デパート地下一階にある「梅の寿司」に出掛ける。目的はツーリングマガジンにもおすすめとして書いてある「生ちらし寿司」だ。北海道に来てからまともに海鮮を食べていないので、この際にちらし寿司を使って一気に制覇してしまおうという魂胆である。事前に値段やどんな感じかはRHでもう食べたことのある人から情報を得ていたので、お昼になりお腹が空いた頃突入〜。

「梅の寿司」はなんだかすごい寂れたお寿司屋さんで、おじいさん一人できりもりしていた。なんか微妙に入りにくい雰囲気だったが、店頭の見本メニューで生ちらし寿司を確認し、いざ突入。「あの、生ちらしください・・・」とちょっと小さい声で言うとおじいさんがちらし寿司を作り出す。



↑これがその「生ちらし寿司」。エビのお吸い物までついて700円です。しかも大盛り指定をしても値段が変わらないので大食いの人はぜひ大盛りを。まごころはこれ以外にホッケも食べなければならないので通常バージョンにしました。
元々お寿司屋さんなので寿司ネタをふんだんに使ったちらし寿司、かなり旨いです。函館に来たら絶対食べるべき一品かと。満足満足♪

食べていると同じRHに泊まっている人がやってきて、やはり生ちらし寿司(大盛り)を注文していた。見るとスゲェ量だった。こりゃぁ注文しなくて正解だったかもしれん。俺には食えねぇ。

・・・と、値段や味は良い「生ちらし寿司」なのだが、店のおじいさんの何となく無愛想な感じがちょっと(笑)客が俺一人だったときは何とも言えない緊張感に包まれた店内だったし、おじいさん、暇なときは厨房でタバコ吸ってるし(爆)。そりゃダメでしょあなた〜。


生ちらし寿司を食べてほどよくお腹がいっぱいになったところで、昨日目をつけておいたデパート内にあるネットカフェへ。出発してまだ9日間だが、メールチェックや掲示板への書き込み、各種Webチェックなどインターネットを使ってやりたいことが山ほどあった。1時間ほど使ってメールチェックをして急を要する返信などを書き、掲示板にカキコをしたりする。


その間にお腹は「腹八分目」と言った感じになり、ネットカフェを出たその足で函館市内の「自由市場」へ向かう。



↑函館市街は路面電車が走っていた。なかなか見かけないものだから結構珍しくて一枚パチリ。


「自由市場」では様々な海産物を取り扱っていて、ツーリングマップルには「市場で買ったものを市場内の食堂で調理してもらえる」と書いてあったのだが、これは誤情報でやってくれるところはなかった。

そうそう、海産物が苦手なまごころ(自分)がわざわざ海産物市場へ行くのには訳がある。それは旅に出発する前、この非日常口常連さんの「夢人くん」から「北海道へ行ったらホッケの干物は絶対食べた方が良い」と推薦を受けていたのだ。せっかく教えてもらったので、じゃぁ食べてみましょう!と言うこと。

ツーリングマップルの情報通り、本当はホッケの干物を購入してそれを食堂で焼いてもらおうと思っていたのだが、しかたない、食堂で焼き魚の単品を注文するか・・・。



↑これがそのホッケの干物です。700円とちょっと高価だけど、で、デケェ!大きさを比較するものが無いから伝えにくいけど、アジの干物の全長をサンマ並みに拡大したような大きさです。
生ちらし寿司を食べて一時間そこいらで突入してしまったためお腹いっぱいで食べきるのに苦労したが、何とか全部完食!いやぁ、こいつも旨かったです。


お腹いっぱいで動きたくないが、うう・・と言いながらも次に五稜郭へ。函館の駅から3〜4kmほど離れたところにあるので自転車がないとちょっときつい距離だ。だが、荷物を外して身軽になったチャリの機動力を生かしてすぐに到着。

ただ、五稜郭に行って分かったことは、「高いところから見ないとあまり意味がない」と言うこと。デカイ建造物の形なんて高いところから見ないと分からないに決まってるじゃん・・・。でも展望台は有料だったのでいつも通り入らず、空撮された五稜郭の載った絵はがきを一枚購入し、公園の記念碑の前で写真を撮ることに。

「五稜郭跡」という碑のある場所へ行くと、男女2人組のカップルがお互いに碑の前でデジカメで写真を撮っていた。「せっかくだから二人一緒の写真と撮ってあげよう」と言う気持ちと「ついでに俺も撮ってもらおう」という二つの気持ちから「写真、撮りましょうか?」と声をかけた。
が、ここで問題発生!なんと相手は外国人だった(爆)「やべー!」焦る俺。
だが一応「写真を撮りましょうか?」という言葉は身振りのおかげで通じたらしく、「OK.Thank you please」とか言われてデジカメを手渡された。何と言っていいのか分からないので、フレーミングしたあと「Three, Two, One・・・」とか言ってカウントしてシャッターを切った。

撮った後外国人カップルはデジカメの撮影結果を調べて「OK! Great!!」などと言っている。どうやら上手く撮れたようだ。俺の方も撮ってもらわなければ・・・。身振りと腐った英語で何とか伝えると分かってくれたようで、急いで石碑の前へ行く。一枚撮影してもらった後、「One more? One more?」と何度も聞かれ、どういう風に「いや、一枚で良いです」と答えるか分からなかったので仕方なく「Ok, One more please.」とか適当に答えた。



↑これがその撮ってもらった写真。二枚目を断れなかったので全く同じ写真が二枚ある(笑)


その後函館の観光地「赤レンガ倉庫群」へ。観光客向けの土産物屋で頼まれていたチーズの購入と発送をする。これで北海道のお使いはすべてクリアだな。



↑その赤レンガ倉庫群で。古い倉庫群・・・というよりかは、完全に観光地化されていて「どうなのこれは?」という感じのところではあった。


大体の用事を済まし、夕方にRHへ戻る。



↑RHライムライトでの一枚。左からジェイミス乗りのチャリダー、俺、モグモグさん、スポルティーフ乗り28歳チャリダーさん、ライダーさんだ。もっといっぱいの人と話したり知り合ったりしたのだが、あまり写真が撮れなかった。残念無念。他にもスポーツバイク乗りのコウさんや原チャリダー(Dio乗り)の人、タイに何十回も行った大型バイク乗りの人等もいたなぁ。



↑ライムライト内部はこんな感じ。はっきし言って狭いですが、雰囲気出てます。泊まっている人数が多いので荷物も多く、かなりごった返した室内。でもこれこそがRH!だよね、たぶん。



↑夕食は超有名「たつみ食堂」で激安の250円塩ラーメンを。ボリュームがすごいのに値段が安くてうまいという旅人に結構有名なお店です。このラーメンはたいしたこと無いけど、カツ丼や定食とかを頼むとスゲェ。まるでマンガのようにどんぶりにてんこ盛りされたご飯と対面することが出来ます。一緒に食べに行った人は「お腹いっぱいだぁ、食い過ぎで気持ち悪ぃ・・」とか言ってました(笑)


たつみ食堂でお腹を満たした後はRH近くの銭湯に行き、布団の上でゴロゴロしていたらいつの間にか寝てしまった。このおかげで明日焦ることになるが、突然睡魔に襲われて倒れるように寝てしまったのでしょうがない。そうして人生初の停滞を経験した一日は過ぎていった。


走行距離:17.99km(累積732.66km)
走行時間:1:22:51
平均速度:12.9km/h
最高速度:24.0km/h




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