TOP野宿旅CUBEで行く 千葉茨城車内泊の旅

 CUBEで行く 千葉茨城車内泊の旅

■3日目(03/02/06)編

午前4時ごろ起床。この日の朝(といっても夜明け前だが)はかなり冷え込んだ。少なくとも氷点下は確実だったと思われる。

初日の夜に温度計を破損してしまい、温度が測れるのは俺の腕時計(カシオプロトレック)のみとなってしまった。この温度計はそこそこ正確なのだが、なんせ「腕に付けている間は腕の温度を測ってしまう」というあたりまえかつ最大の欠点を持っている。そのため、はずしてしばらく放置しておかないと温度が測れないのだ。
こいつで計測してみたところ、温度計がちゃんと外気温と同じ温度になったかどうかの確認はできないが、少なくとも-2℃以下だったことは確実なようだ。


↑道の駅「たまつくり」で朝食をとる。うーむ、何を食べたのか覚えていないが、確かカップ麺だったと思う。クソ寒い中カップ麺のような湯気の出る食品を食べると鼻水がタレて大変だ。

この日は夜中氷点下に下がった関係で車が一面霜ってしまった。ウインドウも一面霜で前が見えない。一応デアイサー(解氷スプレー)を持ってきていたので、ぴゅぴゅ〜っとかけて溶かす。デフロスターで暖めても良いのだが、待ってる間がイヤだからこれでさっさと、ね。

せっかく早起きしたのに、なんだかだらだらとしてしまい、結局6時近くなって出発。
と、出発して20分後にこの旅で2回目の事故を発見した。また今回も警察が来る前の「やりたてホヤホヤ」。追突事故っぽい感じだったかな。特に助けがいるような感じでもないので、通過した。

このあとしばらくだらだらと周辺を走り回った。それなりに燃費の良いCUBE君も、走行距離が350kmを超えてそろそろガソリンが底をつきそうになってきた。まだ燃料警告灯がついているわけではないからヤバイってほどではないが、いい加減入れないと気分的に良くない。
いつもリッター91円のセルフスタンドで入れているせいで97円とか95円のGSで入れる気にならず、安いGSを探してうろうろする。あちこちを眺めながら50kmほどうろうろしただろうか、「悩んでいても仕方ないし、適当なところで入れてさっさと次の目的地を目指そう」ということになり、値段表示のないGSに車を入れた。リッターいくらかと聞くと、金髪の高坊ヤンキーっぽい少年が「100円です」と答えた。ぐはーっ、ここへ来てまさかの100円!仕方ないし、どうせCUBEなんて満タンに入れても30リッターくらいだから・・と給油した。無理に安い店を探して結局は損をする良い例だな、こりゃ。

なんだかすごい損をした気分だが、まぁ何百円か違うだけだし・・と気を取り直し、次の目的地大洗を目指す。



↑途中の道でず〜っと前を走っていたトラック。法律で定められているから表示して当たり前なのだが、毒と言われてもねぇ・・。どこかのHPでこれを「苺」と読み違えたとかなんかそういう話を見たことがある。ハハハ


1時間ほど走り、大洗サンビーチに到着。
車をおけるスペースから100〜200m砂浜を歩いて海岸へ。それくらい広い砂浜だ。きっと夏はこれが海水浴客で埋め尽くされるんだろうな・・。この大洗サンビーチはこの旅の中でおそらく一番景色が素晴らしかった。


↑完全な逆光で、カメラで写すのは困難だった。でも、肉眼でその場で見る分には逆光の方が美しい。海面をきらきらと光が反射し、視野すべてが水平線。そして聞こえるのは波の音だけ。良いところだった・・・。
この写真で言うと左の部分なのだが、そこへ向けてシャッターを切ると、太陽だけが明るく写り、他の部分は真っ黒になる。こういうの、どうやったらうまく撮影できるんだろうか。


↑この旅でのベストショット(笑) うっわー、やってしまいました俺!トホホー!
昭和のころのテレビドラマにこういうシーンがありそうだな・・。俺のヘボいデジカメでも、フラッシュのON/OFF切り替えを使えば少なくともこういう遊びはできる。ちなみに自分はべつにナルではありません。

なんかボーっとしていたい気分にさせられ、結構長い間眺めていた気がする。急ぐ旅路ではないが、あんまし長くいてもしょうがないからと出発。


海を眺めた場所から3〜40分ほどのところに大洗都市公園がある。今回はずっと北上するつもりで走っていたので、経由地点として寄ってみる。


↑マリンタワーなる建物。イカした形しているが、まぁ要するに展望台。有料なのでもちろん入らなかった。全面鏡面ガラス張りの豪華というか派手な建物。近くにいるとまぶしい。

というわけで、あんまり海洋公園には長居をせずに出発した。よく考えてみるとこのタワーを撮影したらさっさと出かけたような・・。ケチというか、なんというか・・。でも、なんかお金を払うと良い景色が台無しになる気がするのは俺だけだろうか?うーむ。

今日の目標は「海沿いを北上」だったので、適当に進路を北へとる。一応カーナビの設定は東海村の原発。途中、やたらときれいに整備された新しい道路(交通量は少ない。というか自分たち以外走っていない)に出くわす。どうやら港湾開発をしている最中らしく、そのための道路なようだ。道路にはゼロヨンをやったと思われるタイヤ痕もある。いいねぇ、ホイルスピンするくらいパワーある車は(笑)
一応CUBEでも全開加速してみたけど、あの距離だとぬわわkm出るかでないか。ショボーン。
CUBEのエンジンはレッドゾーンがたしか5500rpmだか6000rpmからなのだが、今までの経験からするとシフトレンジがDに入っている限り5000rpmを超えない感じ。アクセルを底付きするまで踏み込んでも5000あたりで頭打ちになる。おそらくNとかPでふかしたりしない限りレッドにならないようコンピュータが設定されているんだろうな。まぁ、回転上げて走るような車じゃないからなー。



↑結構立派な展望台。展望台には港湾開発計画のプレートがあり、まぁ要するに広報活動の一環なんだろう。さすがに階段があってセルフタイマーは無理と判断し、お互いで撮った。空がすごく高い。
(実は、初めはセルフタイマーをセットしてダッシュを考えていた。だが、しにゃに「いや、きっと頂上にたどり着く前にシャッターが切れる」と言われ断念。でも、後から考えると全力で階段を駆け上がる俺の写真が撮れても、それはそれでおもしろかったな・・なんて考えてしまった。)

出発後、さらに北上。と、ここでも事故を発見。これでこの旅では3度目となる。相変わらずの「できたてホヤホヤ」。なにかに取り憑かれてるんじゃないのか?俺たち。まぁ自分が事故に遭ってる訳じゃないからいい(よくない)んだけどさ。気を引き締めて運転しよう。

1時ごろ、腹が減ったので「古坊地鼻」というところで昼食にすることに。風が強くて火が安定せずなかなか沸かないが、なんとかお湯を作ってカップ麺に。野良犬君が来てねだるので、車の中で食べた。
野宿旅をすると、必ずと言っていいほど野良犬・野良猫に出会う。エサをもらい慣れているのか、特に犬なんかはお座りをしたりしてねだってくる。
個人的には犬も猫も好きだからエサをやりたいとは思うが、いつもやらないようにしている。去勢されているわけでもないのにエサをあげればかわいそうな野良を無駄に増やすだけだし、もしかしたら地元民は野良たちで迷惑しているかもしれないからだ。少なくとも、自分はそれが最善だと思っている。
その場だけエサをあげるのは、ただの無責任だと思う。



↑古坊地花にある「日立灯台」と、謎の偉人像をセットに。

なんとなくのんびりした空気が流れていたが、なんだか生活感漂う公園だったことと、犬がうろちょろしていて落ち着かないのでさっさと出ることにした。

その後は目的地は特に決めず、ひたすら北上。1時間か2時間ほど走っただろうか、日差しがぽかぽかしていて、満腹と言うこともありなんだか眠くなってきた。初めは「眠いなぁ」くらいだったのだが、どんどん頭がボーッとしてきて運転に支障が出そうになったため、適当に港の埠頭に車を止めてひと休憩。あとで地図で確認すると「大津港」というところだった。


↑大津港での一こま。ウミネコの鳴き声が聞こえ、日差しと相まってのどかな感じ。


時間はもう4時過ぎ。この旅もそろそろ終わりにしようかと思い始めた。しにゃと相談し、どこかの温泉に入った後、最寄りのICから高速に乗って帰ろうということに。温泉探しが始まった。
CUBEに付けている(置いているだけ?)アルパインのカーナビで周辺検索をして温泉情報を表示させ、現在地から近い順に片っ端から回ってみることにした。

一件目のA温泉は現在地から約2km。カーナビの案内に従って行ってみると、その表示位置に行っても温泉が見あたらない。謎だなぁ・・。

二件目のB温泉はそこからちょっと離れたところにあった。見た目はきれいだが、なんかタダの民家って感じ。日帰り入浴が可能かどうかの表示もないし、いちいち聞きに行くのもめんどくさいのでやめた。

三件目のC温泉はそこから約5kmほど。行ってみると、なんだかごちゃごちゃした汚い感じの旅館。入浴のみ600円とまぁ妥当レベルではあるが、悩む。車だから色々探せるし、ダメならそこにしようということで別のところを探してみることに。

四件目は、一件目で見つけきれなかったA温泉を探してみることに。どうやら道が高架になっていて、その下の道沿いにあるらしかった。で、なんとか下に降りる道を探し当て、行ってみるとどんどんと住宅地の奥に入ってゆく。道幅が狭くなり、とうとうCUBEが一台通れるかどうかというトンネル前まで付いた。A温泉はそのトンネルの先にあるらしい。ダメで戻るのもめんどそうなので、そこに車を止めて歩いて偵察に行った。
・・・・A温泉はすごいところだった。まず、周りがすべて墓地!そいで飼い犬だか野良だか分からないが、白い大きな犬が道の真ん中に立っていてこっちをじっと見つめている。温泉そのものの建物はその奥だと思われたが、何とも言えない負の空気が漂っていて、二人して「・・・別のところにしよう」と一致。ふぅ。

四件目の温泉をカーナビで探し目的地セット後、「ここがダメならC温泉にしよう」と車を走らせた。現在地から約15kmほどだったと思う。結構遠いぞ。
カーナビの案内に従って道を進むと、どんどん山の中へ入っていく。やがて街頭の数も減り、真っ暗になっていく。前を走っていた地元車(スゲェ速い!)を、必死で追いかけて走り続けた。胸の中の不安がいっぱいにふくらんだとき、見えてきた建物はイメージよりずっときれいだった。
温泉の名前は「湯ノ網温泉 松屋」。聞くと日帰り入浴は500円だそうだ。探した甲斐があった。早速はいる。

さすがに3日ぶりの風呂とあり、気持ちよかった。豪華なスパランドのような温泉ではないが、日帰り入浴なのにわざわざお茶を出してくれたり、対応も良くて良い雰囲気の旅館だった。いつか泊まりで行きたい。


風呂から上がった後、あとは最寄りのICから高速に乗って、適当なサービスエリア(以下SA)で寝る事にした。適当にコンビニで夕食と明日の朝食の材料(といってもカップ麺類だが)を買い、ガソリンをつぎ足して出発。北茨城ICから常磐自動車道に乗った。

夜の常磐自動車道は真っ暗。あまり明かりがないため、ヘッドライトが頼りの100km/hオーバー走行。夜に東名を走ったことがあるが、常磐はかなり暗いと思う。だいじょうぶなのか?これ。
ほとんど車がいないので結構とばして走行。最初のSAを「もうちょっと進んで次のSAにしようぜ」なんて言って見送ったら、なんとまぁその先50kmちかくSAが無いじゃないですか・・。しかたなく疲れて眠い(風呂に入ったせい)なか頑張って運転し、友部SAに到着。今日はここで寝ることにした。



↑友部SAで夕食。ご飯を炊いてガーリックライスの素を使いガーリックライスを作成。それにラ王を足して豪華な食事(?)にした。SAだとお茶コーナーがあり、お湯が出せるので便利。そうか、あのお湯はカップ麺とかに使えるようになっているのか・・・。今まで「お湯飲むバカいるのか?」なんて思っていた俺って・・。


やたら冷え込むと思って調べたら、気温は-4℃。今回一番の冷え込みだ。
寒いからさっさと寝袋入ろうっと。寝たのは22:30。夜中に一度目が覚めるも、あとは熟睡。だいぶ狭い車内泊に慣れてきたぞ。明日で終わりだけどさ。


走行距離 282.1km (累積572.8km)

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