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千葉房総半島半周&横断の旅

■三日目(2/10編)

AM1:30
調子に乗って薄着(といっても、普通からすると厚着)で寝たため、寒さで目覚める。隣ではグッチがぐうぐうと寝ていて、なんだか孤独を感じる。
がたがた震えながら、無理矢理また寝ようとする。

AM2:00
再び寒さで起きる。震えながら寝ているためか、肩と脚の筋肉が痛い。この後30分ほど、レインコートを掛けたり脚をリュックに入れたりと試行錯誤をするものの、改善せず。

AM2:30
グッチの提案により、究極ワザ「起きているときの服装で寝る作戦」を実行。ウインドブレーカがわりの赤ジャンパーを着込み、寝る。ひとまずこれで翌朝まで耐え抜くことが出来た。 ちなみに、このときのテント内気温6℃

AM6:28
再び寒くて目が覚める。が、もう朝なのでついでに起きる。このときの外気温3℃。起きたばかりの体には辛い。
朝食に前日買っておいたカップラーメンを食べ、昨日貰った卵を昼食用に茹でておく。

あまりの寒さと、予想以上に困難な道程のため、当初の予定「九十九里浜付近まで走る」を変更し、10日の内に金谷港付近まで走ることにした。

AM9:00
出発。キャンピングカー集団の人たちと別れの挨拶をし、しおさいキャンプ場を後にする。思っていたよりもずっといい人達でよかった。

↑しおさいキャンプ場を発つ前に記念撮影。このころから、実に生活感の漂う自転車になってくる。浮浪者と言われても仕方ないなぁ・・・。


この後、外房から一気に内房まで走り抜けたのだが、とんでもない坂道の連続。この旅での一番の難所となった。
途中数回の小休止等をしたのだが、あまりの辛さにメモなど取る余裕もなく、記録が残っていない・・・。

↑ひたすら走り続けた山岳地帯の空き地で。四方を背景の山が囲んでおり、登ったり降りたりの地獄ルート。ハッキリ言って、マラソン大会の方が楽。


↑まぁ、全体がこのような坂道でして・・・。この写真はまだましな方。山奥のくせに意外に交通量が多く、写真を撮るのに苦労した。

PM1:00
「道の駅きょなん」着。
ありゃ?本来ならば「今日の内になるべく金谷港に近いところへ行こう」を目標に走っていたのだが、ひたすら走り続けた結果この時間に付いてしまった。
前述の坂でとてつもなく疲れていて、しかも腹が空いていたので、昼食を食べまくる。
カレーライス、バナナ、チョコチップスナックパン、ミカン、ゆで卵、魚肉ソーセージ、コーンポタージュスープ、チョコレート、シゲキックス、乾パン・・・。
4時間山道を登り続けたのだから、これくらいカロリー摂取しても問題は無いだろう・・・。

PM3:00
昼食を食べ終わり、一息ついたので行動開始。今日は野宿(こんな寒いのに無謀な・・・)の予定なので、宿泊地探しに入る。実は、この日から千葉は冷え込みが厳しくなり、日中でも気温が一桁台。しかも風が強いので、野宿地の条件は「風を防げるところ」だ。

以下が検討したところ。
○道の駅きょなんの無料休憩所
 床がきれい、トイレ・水道あり、コンセントに電気もあり、屋根付きの部屋。サイコー!と思ったが、店が閉まる午後10時ほどには閉まってしまうらしい。

○港
 倉庫の脇などなら風が防げそうだと思ったが、ベストポジション発見できず。

○保田駅付近の自転車置き場兼広場
 場所は悪くなく、こっそり寝るには最高。ただ、地面がレンがの為テントは建てられず、寒い中の野宿は不可能と判断。

このころ、なんと雪が降り出す。冬の千葉県房総半島で、気温は6℃程・・。装備は軽装備で、午後4時の時点で今日の寝るところが決まっていないという状況をあなたは想像できますか?このときはさすがに「恐怖」を感じる。グッチとまごころ、両者とも顔が引きつる・・。グッチとの検討の結果、最悪バス停(この辺りのバス停はコンクリートブロック製の小屋)で寝ることにして、再び野宿地探しに戻る。

○保田駅待合所
 危機感と不安感で「まずいぞこりゃ!」感がマキシマムに達しようとしたとき、ナイスな場所を発見!それは保田駅の待合所。田舎の駅には改札の所に待合所があるところが多く、保田駅にもそれを発見。人が少なくなった隙を見計らい、駅長らしき人物におそるおそる聞く。すると火を使わない事を条件に快く承諾してくれた。
後になって分かったが、この駅は夜になると無人駅化する駅で、扉は開けっ放し、電気は24時間付けっぱなしの駅なのだった。駅長が「別にかまわないよ」と言ったのは、「どうでもいい」って事だったらしい・・・。

PM4:30
寝るところも決まり、少し安心したので買い出しに出かける。地元のスーパーで食料と暇つぶし用の本を買う。

PM5:00
保田駅に戻り、野宿の準備。これから寝るまでの5時間ほど、待合室で震えながらボーッとする。

↑保田駅で雑誌を読みながら時間が過ぎるのを待つ。寒いので、脚はシュラフの中。結構人にジロジロ見られるが、そんなことを気にしていたら野宿は出来ない・・。(露光オーバーでひどい写真。何とか補正でここまでもってきた。)

PM8:00
夕食を作り、食べる。メニューはチャーハン等。残っているお菓子類をせっせと食べまくる。

↑駅舎の脇で調理。後ろにトイレがあり、水には困らない・・・と思ったが、あまりの不衛生さに断念。所持していた水で調理する。

初めての野宿だったが、いろいろな人に出会った。
電車を利用する人々にかなり見られたが、人によって傾向が違ったので報告しておく。
・オバサン → ジロジロ見てくることが多い。
・おじさん → 無関心か話しかけてくるかのどちらか。
・若い人 → 無関心。見て見ぬふり。
・女子学生 → 視界に入ったとたんに足早に通り過ぎ、離れたところで友達と「今のなに〜?」的な話をする。

他にも、酔っぱらいおじさん集団に酒を勧められたり、やばそうな人たちが駅前をたむろしたり、意味不明な言葉を喋るキチガイ不審者が訪れたり、発券機の使い方を質問されたり(俺はここに住んでる訳じゃねーよ!)と色々あったが、一番ココロにぐさっと来たのは、出会い頭に鉢合わせした女子高生に「わっ!びっくりしたぁ!」と言われたこと。まぁ、角から突然赤いウインドブレーカにコッヘル持った男が出てきたらびっくりするわな・・・。

PM10:15
本当は終電が過ぎてから寝ようと思っていたのだが、疲れていたので寝ることにした。
それにしても、寒い寒い!3シーズン用のシュラフで気温3℃の夜を明かそうとすること自体無謀だった・・。
ホカロンをありったけ足下に投入し、靴下は二重。スポーツタイツをはいてズボンをはき、服は持っているだけ全部着る。更にその上からジャンパーを羽織って寝袋に入るという前代未聞の究極ワザを決めたおかげで、少なくとも寝ることだけは出来た。

吐く息が真っ白の中寝た、人生初の経験。


走行距離 39.14km (累積154.18km)
出費 855円 累積6500円



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