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旅 ノーマルタイヤで日本海を目指せ! 信州車内泊の旅 |
1日目 (03/04/03/木)編 朝、母親からの電話で目を覚ます。時間は7:30だった。今日は8時に起きて9時に出発しようと思っていたのに、なんだよ・・・と電話に出ると、「通勤で使っている小田急(神奈川県の私鉄ね)が事故で止まってしまったので車で八王子(東京の駅)まで送ってくれ」とのことだった。 了解の返事をしたものの、結構急ぎらしい。 大慌てで出発の準備をし、確認もせずに荷物を車に投げ込んでのあわただしい出発になってしまった。こりゃぁ何か絶対に忘れ物しているな・・・。まったく、ここんところ旅に出るとき落ち着いて出発できたためしが無い。 急ぎらしいので八王子バイパス(有料)を経由し、1時間ちょっとで八王子へ到着。さすがに駅前はタクシーでごったがえしていたので、通り一本手前で信号待ちのときに母親を降ろした。 親を降ろしたはいいものの、今自分がどのあたりにいるのか見当がつかない。これから向かおうとしている長野がどっちなのかすらまったく分からない。仕方ないから適当に走って、近くのコンビニへ車をとめた。適当にガムを買い、地図とカーナビとにらめっこをする。 なんだかいきなりリズムを崩されてしまったな。初めは「行きは下道で行こう」と思っていたのだが、交通量の多い都会を走っていたら急にめんどくさくなってしまった。地図を見ると、ちょうど近くに中央道の八王子ICがある。しばらく悩んだ末、最初から高速道路を使ってしまうことにした。いまいち気分が乗らないときに下道使って行っても、多分疲れるだけだろうしね。 IC近くのGSで給油したあと、10:30に高速に乗った。出鼻をいきなりくじかれたが、やっと旅の気分になってきた。よく考えてみれば、一人で高速道路を運転するのはこれが初めてだな。 ↑一時間ほど走り、談合坂SAで一休み。大急ぎで出発したので朝食すら食べていなかったから、ここで持参した弁当を食べた。車内でスパゲティーナポリタンを食べていたら、隣に大型バスが止まりゾロゾロと小学生っぽい子供たちが降りてきた。車内でスパゲティー食ってるところを推定100人に目撃され、複雑な気分。 ↑がらがらの中央高速。10台程度で構成される「車の列」が途切れるとごらんの通り。流れにあわせて走れば、前にも後ろにも車がいない「Myロード」の状態で走ることができる。気持ちよくてややハイペースで走る。 ちなみに、高速道路での写真撮影は危険です。さすがに危ないので、これ以降はやってません。 ↑再び一時間ほど走り、諏訪湖SAで一休み。 結構なスピードで走っているので距離は伸びるのだが、俺の集中力が持たなくて休憩回数が増えるから結局のところ時間がかかっているという罠。結局、急いでも意味が無いってことだよな。 ↑高速道路を走ると必ず起こる「虫の受難」。今回も蚊が数匹犠牲になられておりました。 夏に名古屋まで行ったとき、ラジエータにカブトムシみたいなやつが突入しかなり激しくぶっつぶれてへばりついていた事があったが、あれは切なかったな・・・。 そういえば、バイクで走るとやっぱりヘルメットのシールドにこうやって虫がくっついたりするのだろうか?そいつは嫌だなぁ。 時間は12:30。今日泊まらせてもらう予定のYさん宅(自転車旅のときとは違うYさんです)は、長野道の須坂長野ICを降りてすぐのところにある。そのルートがいちばん簡単ではあるが、なんだか面白みにかけるな・・・と思って地図を見ると、ちょっと手前の麻績ICで降りると適度に峠道が走れそうな気配。 そこを目的地にして13時に出発し、相変わらずのガラガラ中央道を30分ほど走って麻績ICで降りた。まだお昼過ぎに長野到着だ。高速道路を使うと一気に知っている土地を抜けてワープできるからいいね。 麻績ICを降りて国道403号を北へ向かい、猿ヶ馬場峠へ。 順調にくねくね山道を登っていたら、途中に分岐点があった。一方には「←北山ダム」と書いてある。カーナビにも地図にも分岐の記載が無いところをみると、何かの作業用通路のようだ。「ダム好き」の自分としては、こいつは見逃せない。早速ハンドルを切って「北山ダム」なるものをを目指した。 ↑道路は全線舗装。道幅も1.5車線あり、ちゃんとガードレール装備のいい道なのだが、数箇所崖が崩落している。崩落後車が通った形跡があるが、タイヤ跡から推定して数日前と思われた。 カーナビの記載の無い道だから、ナビの画面は自車マークが空白上をふらふらしている状態。勾配のきつめな道をどんどんと登っていく。時々雪解け水で道が川になっていた。 <03.05.17写真張替え> ↑道を登りきると、こうなっていた。ちゃんと駐車場(3台分)のようなものと東屋がある。まぁ場所が場所だけにほとんど人が来ている形跡は無い。地図に載っていない道だからとんでもないところに出そうな気もしたが、何ともなかった。かなり新しいもののようなので、おそらく地図が古いのだろう。 ダムの左側に階段のようなものが見えるが、同じ物が右側にもあった。入るなとは書いてないのでせっかくだし上ってみることに。 <03.05.17写真張替え> ↑ゼーハーゼーハー・・・。意外と高さがあります。なかなかヘビーな階段を上りきると、この展望。ああ、CUBEがあんなに小さく見える。 ちなみに階段を上りきったところに柵があり、「立ち入り禁止」と書かれていた。そんなの先に言ってくれなきゃなぁ・・・。ちなみに、腰の高さくらいなので乗り越え可能です。 階段そのものはちゃんと手すりもあって安全だが、湧き水が常に流れているらしく階段にコケが生えていて、かなり滑る。足を滑らしたら多分死ぬので、けっこう危ない。あ、だから立ち入り禁止なのか・・・。下にも書いておいてくれよ。 ↑なるほど、2000年竣工なら新しいわけだ。さすがにそれじゃぁ地図には載ってないわな。なんてったってCUBEに乗せているカーナビの地図は1994年版だからね(爆) それにしても口径φ150mmって、細いな。 たっぷりダムを堪能した後、再び先ほどの道を下ってもとの国道403へ戻る。来た道とは別にもう一本道があったが、そいつはさらに登りになっていたので行くのはやめた。次来た時の楽しみにでもしておこう。 <03.05.17写真追加> ↑途中に撮った、峠からの景色。遠くに見える市街地は更埴かな。 少し走って猿ヶ馬場峠頂上へ到達。ここには「聖湖」という湖がある。 ↑聖湖は凍っていた。ちなみに「ひじりこ」であって、「せいこ」じゃ無いぞ。松田聖子ファンの方注意(ハァ?) ポカポカ陽気で静かな所だったのでロケーション的にはのんびりしてみたくなるところだったのだが、駐車場に地元車両が止まっていて、ななかでおじ様が昼寝していて減点100だったのでそこそこで立ち去る。 ↑峠の下りの途中にある展望スペースから長野市街を一望。逆光にやたらと弱いデジカメだったのでかすんでしまっているが、なかなかの見晴らし。 峠を降りた後は、長野市街を走ってYさん宅へ。Yさん宅は長野市街から山を1キロほど登った集落のなかにあるのだが、市街地から20分弱走るだけでこんなにも人口密度が違うとは・・・。 普通に街中を走っていたと思ったら、山道へ一本行くだけで完全な田舎の風景になる。うーむ、やはり平地と傾斜地の違いか。 ↑Yさん宅到着。すごくのどかで、いい感じ。聞こえるのは近くを流れる川の音と、鳥の声だけ。 ちなみに、「Yさん宅」と書いているが、実際には「Yさんの別荘」だ。明治頃に建てられた相当古い建物で、昔は蚕を育てていたらしい。そいつをYさんが住めるように改良して、夏に避暑にやってくるのだ。 それ以外の時期は空家状態で、真下にあるYさんの両親が管理している。 Yさんの両親に挨拶をし、鍵をもらって中へ入る。 日が暮れ始めていたので、荷物を降ろして下のコンビニへ。「下」と言っても、普通に1キロ以上坂道を下ったところにあるので、車じゃないと行けない。適当に今日の晩飯と明日の朝食を調達して戻り、コタツに入ってのんびりする。 合計4チャンネルしか写らないテレビをボーっと眺めつつ、地図を開いて明日のルートを考える。いろいろ動き回るつもりなのだが、明日は雨の予報。雨か・・・。雨だったら動く気しないな・・・。 なかなか予定が決まらず、あれこれ考えていたら眠くなってきた。いいや、明日起きてから考えよう。ひとまず掲示板に書き込みをする。
適当に毛布を数枚敷き、その上にダウンシュラフを出す。ペッタンコだが、しばらくすると空気を吸ってふっくら暖かになるナイスな奴。15000円もしたのだが、この冬の旅(これで3回目)で大活躍だから、まぁ買ってよかったかな。外気温が-5〜10℃くらいでも快適に寝れる。ダウンシュラフは適用範囲が広いと聞くが、すごいな。 家自体は2階建ての高さなのだが、もともと蚕を育てていた建物なので内部は1階のみ。そのため天井がすごく高く、寝転ぶと不思議な感じだった。 明日の7時に目覚ましをセットして寝た。明日はどうしようかな・・・。 走行距離 313km (累積313km) 2日目 (03/04/04/金)編へ> |
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