TOP野宿旅TT250Rでゆく! 関西・九州バイク旅

 TT250Rでゆく! 関西・九州バイク旅


■17日目(04/03/30)編

揺れも大きく、2等船室なので人の出入りなどで夜中に何度も目を覚ました。が、起きていたのでは揺れに負けてしまう。何度も何度も眠り直した。
11:00頃さすがに限界になり起き、カップ麺やYさんの作ってくれたおにぎりを食べる。揺れのため、テーブルに置いたカップ麺のスープを見るとあっちへ行ったりこっちへ行ったり。ま、まずい!こんなの眺めてたら気持ち悪くなるじゃねーか。

携帯電話は圏外だったので、通話料が高いのを承知で衛星公衆電話から電話。まともに連絡を入れていなかったから「もうすぐ帰るね」と伝えた。


そんな雑用以外はとにかく寝まくる。本当に良く揺れるフェリーだった。
それに元々一人で居ることが好きな引きこもり要素の強い俺は雑魚寝の船室というのがどうも合わず(RHは大丈夫なんだけどな)、手っ取り早く「一人になれる」方法は寝ることだった。



↑入港1時間前になり、アナウンスで目を覚ました俺は空模様を確認するために甲板へ出てみた。雨がポツポツ降っている。寝てばかり居るので夕方だという感覚がない。



↑遠くにうっすらと見えるのは三浦半島。川崎までもうすぐだ。


この船は珍しく着岸する前に車両甲板への立ち入りが許可される。なにか「違うこと」がしたかった俺は立ち入り許可が出てすぐにバイクの所へ向かった。だが、これは失敗だった。
外していたサイドバッグを取り付け、荷物を整理し、地図を確認し・・・なんてことを狭くて揺れる甲板内でしていたので、せっかく今まで気を付けていたのに船酔いにかかってしまった。長距離フェリーはかえって港周辺で揺れるのだが、すっかり忘れていた。

まぁそんなに重度じゃないので我慢して下船を待つ。これからツーリング!という訳じゃないのにウズウズするなぁ。
燃料コックをOFFにするのを忘れていたので揺れでキャブがオーバーフローしていないか少し心配だったがセル一発で始動したTT-Rにまたがり、船を下りた。
外は先ほど甲板に出たときとは違って大粒の雨が降っていた。最後までこれか・・・。そう思いながらターミナルの軒下にバイクを止めてレインスーツを着た。雨での夜間走行。最後の一頑張りだな。

ターミナル周辺で少し迷ったが(危うく都市高速に入るところだった)、ルートはあらかじめ調べておいたのでその後は迷うことなく順調な走行・・とはいかなかった。
まず船酔い。降りたら治るかと思ったらそうはいかなかった。体がリズミカルな揺れに慣れているので、逆に揺れが無くなると脳が揺れる。これはかなり気持ちが悪かった。こういうときは単気筒の振動が憎らしい。トコトコトコ・・・と胃をブローしてくれてかなり辛かった。

雨も次第に強さを増してくる。靴や服が濡れるのは最後だしかまわないのだが、股間の辺りに浸みてくると気持ち悪くてしょうがない。道路も一部冠水しはじめた。チラチラとオドメータをよく見るが、全然進まない。そんな道のりだった。



↑写真がないのでイラストで。とにかく大変でした。


最悪なのはトラックと併走するとき。トラックの後輪が巻き上げた水がシャワーのように降りかかってくる。ただ、なんだかここまでくると楽しくなってしまい「もう何でも来いや!」という感じではあった。



↑そして20:00ごろ、遂に自宅に到着!!
家まであと30分前頃になって雨足は急に弱まり、「ザーッ!」から「サー・・・」へ変化していた。家に帰ると雨が上がる最悪のパターン直前である。



↑おつかれさん、TT-R。


この日は片づけなんかほとんどせず、濡れたカバンや衣類を床に広げた新聞紙の上に投げ出してさっさと風呂に入り寝た。
体の揺れは全然収まらず、それによるめまいもひどかったが比較的すんなり寝れたのは疲れていたからのか、安心したからなのか。それはわからなかった。



走行距離:49km(累積2429km)
出費:0円(累積52121円)



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