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■14日目（04/03/27）編 朝8時にKさんに起こされた。昨夜酔っぱらいまくっていたKさんにそのことを話すと何一つ覚えていなかった。飲み過ぎだよ・・・。朝食をいただき記念撮影後、お礼を伝えてKさん宅を後にする。 宮崎県日南海岸と言えば、一昔前は新婚旅行のメッカ。それだけあって日南から宮崎市街へ向かう「日南サンセットロード」はなかなかのものだった。海岸沿いの流れが良い道路、キラキラと太陽で輝く海。まさに「シーサイドライン」という言葉がぴったりな道で、オープンカーなんかでドライブするのが似合うような道路だった。  ↑ポカポカ気持ちの良い陽気。キラキラ光る海がきれいだった。 思わずバイクを止めて海を眺めていたら後ろから「ドルンドルンドルン、ドッドッドッドッ・・・」という重厚な排気音が聞こえた。俺がバイクを止めている路肩に同じくバイクを止めたようだ。 が、後ろを振り返って驚いた。側車付のハーレーだったのだが、メッキパーツ、青パトライト、大量の電飾で装飾したデコトラみたいなハーレーだった。当然ライダーはジェッペルにサングラス（レイバン？）、革ジャンだ。 話を聞くとこの辺りの人で、ショートツーリングしているらしかった。まぁこういうタイプのバイクは目立ってナンボだし、好きなバイクでこの道を走るのは誰しも楽しいことだと思う。ただ危うくバイクに対する「愛」を語られそうな雰囲気だったので早々に撤退した俺だった。  ↑日南サボテンハーブ園の駐車場。丘一面サボテンだった。入場料600円を見てUターンしてしまった。別に600円払わなくてもこのサボテンの丘を見れば十分な俺。  ↑サボテンアイスなる物があったので試しに食ってみた。サボテンの実アイスとサボテンの葉アイスがあり、実アイスを食べてみる。 味だが・・・・何とも形容しがたい。まずくない、甘い普通のアイスなのだが特徴が全くないのだ。そんなとても不思議な味だった記憶がある。青臭い味を想像して口に入れたがなんて事はなかった。 日南海岸と言えば、有名なのは鬼の洗濯岩。かなり小さい頃見たことがあり、フナムシが大量発生していてあまり良いイメージはなかったのだがどうせ来たことだし・・と見に行ってみることにした。 鬼の洗濯岩では青島と言う島が有名で、島の回り一帯が鬼の洗濯岩になっている。島へはいるのはタダだが、駐車場が有料（しかも土産物屋経営の高額なもの）なのでどうしようかなぁと考えていたら辺りにうじゃうじゃ居る駐車場の呼び込みが話しかけてきた。 ところが、駐車場へ勧誘されるのかと思いきや「お兄さん、バイクの人は良くあの歩道橋の下に停めてるよ」とわざわざ教えてくれた。あれれ、微妙に拍子抜け。でもお礼を言ってそこへバイクを移動させた。  ↑青島から見た鬼の洗濯岩。ちなみに名称の由来は名前の通りで、海岸がまるで洗濯板のようになっているからに由来する。 硬さの違う岩で出来た地層が湾曲して一部が地上に露出し、海の浸食で柔らかい部分だけが削られてこうなったらしい。  ↑青島の海岸はすべて貝殻や珊瑚のかけらで出来ていた。歩くとザクザクいって何となく気持ちいい。にしてもバイクに乗る格好のまま散策をすると汗をかく・・・。 青島から先はすぐに宮崎市街。今日は宮崎市街の祖母宅を訪ねる予定なのだがこれでは早く着きすぎてしまうので綾町へ行ってみることにした。名水が有名で地ビール工房とかもあるし、美しい渓谷の道は良さそうだった。 途中地ビールが飲める「酒泉の杜（しゅせんのもり）」という施設があったがなんせバイクを運転しないといけないからパス。そんなに酒好きじゃぁないがビールの製造施設なんか見たら試飲してみたくなるしね。  ↑清流沿いの道を行く。海より山派の俺としてはこっちのほうが好き。空気もしっとり・ひんやりしていて心地よかった。 そして綾町名物である「綾・照葉大吊り橋」に到着。歩道橋としては高さが世界最高らしい吊り橋だ。  ↑俺にしては珍しく入場料300円を払って歩いてみる。ご覧の通り結構スリル満点の吊り橋。所々床板が網になっていて真下が見えるようになっているというサービスぶり。対岸まではなんとか行ったものの戻って来れない人が続出らしい。 たしか下の川までの高さは140m、長さは250mほどあったはず。下を見れば吸い込まれそうな高さだった。 駐車場で遅めの昼食を食べた後一路宮崎市街へ。地図と、幼き頃の記憶を頼りにウロウロして祖母宅を探す。こういうときはちょっとうるさめの排気音に気を遣う。 碁盤の目のような住宅街地域でちょっと迷ったがしばらくして祖母宅を見つけた。ご近所さんと立ち話の最中だったようなのだが、遠くに聞こえる排気音を聞いて俺じゃないかと待っていたらしい。うーむ、そんなに良く聞こえるのか・・。JMCA対応のはずだがなぁ。 ここへ来たのはほぼ5年ぶり。祖母と久々にあれこれ話をし、夜は近くに住むおじさんが焼き肉屋に連れて行ってくれた。ここの親父さんも昔自転車やバイクであちこち旅をしていたらしく、日本一周なんかも経験しているらしい。意外と居るんだよね、昔旅しまくっていた人って。ハッ！俺も年を取ったら「俺も若い頃はなぁ・・・」なんて言ってしまうのだろうか・・・。 焼き鳥もビールもうまいが、これって旅じゃなくて旅行だよなぁなんて時々感じてしまう俺だった。 走行距離：119km（累積2283km） 出費：500円（累積27594円） ＜前の日 一覧へ戻る 次の日＞ |
