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旅 TT250Rで行く! 東北・北海道18日間の旅 |
■7日目(05/09/06)編 ◆やっぱりの強風◆ 昨夜の粗食が原因なのかは知らないが、明け方に胃がムカムカ。 浅い眠りでゴロゴロしていると夜明けと共に風がだんだん強くなり、テントがしなるほど吹き始めた。風は日が昇ると共に更に強くなり、さすがに心配になってきたので7:00に起床。 幸い今まで体験したことは無いが、ジュラルミン製のポールは限界を迎えると「パキーーン」と良い音を立てて折れるらしい。おそろしや。 起きてトイレに向かう。一応すべての荷物を入れて重石にしているが、風下から出ないと風をはらんで飛ばされる。 強風は思いのほか体力を消耗するので、こんなときは食事もテントの中で。 散らかっているが妙に居心地が良い。昨日補給できなかったので、とりあえず水だけ自販機で購入。こんな田舎の自販機でも安いクリスタルカイザー。 テントは荷物を入れたままポールだけはずし、たたむ直前に荷物を出す作戦でどうにか飛ばされずにすんだ。やっぱり強風で有名な竜飛崎だけあるなぁ。 出発前にバイクへ荷物を積んでいたら、工事か何かでやってきたおじさんに話しかけられた。コテコテの津軽弁で「○×△□〜〜」とかなんとか言っているが、さっぱり判らない。。 標準語で話すこっちの会話は通じているのだから、まったくもって不思議だなぁ。 ◆いざ下北半島へ◆ 8:30にキャンプ場を出てすぐ、青函トンネル工事の殉職者慰霊碑を見つけた。碑文の日付は昭和63年7月。 20年以上前によくこんなトンネル掘ったとは思うけど、殉職者34名か・・。 石碑にはこう刻まれていた。 「ねがわくは この工事に英知と情熱をかたむけながら 青函トンネルの礎となられたかたがたの永遠に安らかならんことを」 いろいろと複雑な気持ちになるもんです。 津軽半島を南下する途中、「青函トンネル入口公園」なるものを見つけて寄ってみる。 トンネルの青森県側口に作られた公園。 列車が通る瞬間に起動する噴水があるのだが、かなり昔に壊れたっきり放置されている模様。併設系の「箱物」にありがちな状況ですな。まぁ役人は作った後のことは考えないからねぇ。 でも、たまたま青函トンネルを出てくる貨物列車を拝むことが出来た。 青森市で食料を補給し、相変わらず名ばかりの道の駅「ゆーさ浅虫」を越えていよいよ下北半島へ向かう。ここは2年前に自転車で走った道。一つ一つの景色が懐かしい。自転車は速度が遅いから、なんでもない景色でも意外と覚えているものだ。 現在地。青森にはこの案内板が数多くあってなかなか便利。 ◆六ヶ所とむつ◆ 下北半島を北上すると、関東の人間にも名の知れた「六ヶ所村」を通ることになる。ほとんど通る車もいないのに道がやたらと高規格なのが異様な感じ。 むつ小川原石油備蓄基地。深い森に隠されていて良く見えないが、隙間から多くの石油タンクを見ることが出来る。 石油備蓄基地の近くには「六ヶ所村原燃PRセンター」が併設されているので、なんとなく見学。名前の通り核燃料サイクルの仕組みとメリットをPRする施設。 判りやすく模型で展示を行っているものの、結局のところぶらーっと見るだけの施設なので興味が無い限りは楽しめないかもしれない。「子供科学館」的な体験型展示を期待するとだめだね。 時間は2:30。距離から考えると薬研あたりまではいけそうなので、今日はそこを目指すことに。薬研の国設キャンプ場は以前、函館のRHでお勧めされて以来行きたかったところなのだ。 国道338を通ってむつに入ると、ガソリンがやたらと安いことに気づく。他の地域と比較して明らかに10円は安い。四国あたりでも同様の地域を見たことがあるが、そのときは製油所が近いことが理由だったと思うけど、むつが飛びぬけて安いのは一体どういうことだろう。 移動は車が主体で需要が多いというのもあるけど、それは青森のどこでも同じはず。 途中、ロケーションが良さそうだったのでむつ市内のキャンプ場「早掛レイクサイドヒル」を覗いてみると、おどろきのテント一張り1500円。やはり薬研にしようと足早に立ち去る。 恐山を越えて薬研のキャンプ場へ向かう道はこれぞ青森と言う感じ。勾配12%の上り下りがざらで、ほとんどがブラインドの急カーブだらけ。山深く険しい土地をたっぷりと堪能できる。ついつい走るのが楽しくてほとんど止まらずに薬研国設キャンプ場へ着いてしまった。 薬研国設キャンプ場。テント一張り500円。 芝生の静かなサイト。 とりあえず日が暮れないうちに夕食。 食事を取った後にキャンプ場の管理人さんと話をすると、今夜から雨だという。驚いて天気を確認すると、なんと台風が来ているではないか。 去年に引き続き今年も北海道で台風に遭うとは・・。明日のフェリーで函館に渡る計画を話すと、「始発に乗らないと欠航になっちゃうよ」とのこと。のんびり下北を周ってから北へ渡るつもりだったが、計画の修正を余儀なくされた感じ。 急いでテント周りの雨対策を施し、明日のフェリーの時間を調べると6:30発。大間のフェリーターミナルまでは40kmほどあるので、撤収の時間も考えるとかなり早朝の出発になりそうだ。 奥薬研温泉の日帰り風呂で体を温める。 このあたりは無料の露天風呂もあるので、探して入ろうと思っていたのだが・・。 コインランドリーでたまった洗濯物を処理。 回る洗濯物を見ながら、明日のことを考える・・。 日暮れと共に降り出した雨は本降りになってきた。 テントの中で聞く雨音は心地よいが、明日のことを考えると気が重い夜だった。 走行距離:257km(累積1476km) 出費:3798円(累積28845円) <前の日 一覧へ戻る 次の日> |
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