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旅 TT250Rで行く! 東北・北海道18日間の旅 |
■6日目(05/09/05)編 ◆ひとりぼっちの朝◆ キャンプ場に到着したのが日没後だったため、作業のやりやすい水銀灯近くにテントを張ったのがいけなかった。夜中になると壮大な羽虫の音。無視が苦手な人なら逃げ出してしまうだろう。 それでもなんだかんだでぐっすり寝て8:30に起床。 天候は曇り。昨夜は雲行きが怪しくテントにブルーシートをかけて寝たが、気にする必要は無かったようだ。 結局、この日はこの広大なキャンプ場に俺一人だった模様。 なんだかいつもこうだな。 ◆便利な課金式ガス◆ このモヤビレジキャンプ場、炊事場にガスコンロがあり、10円硬貨を入れると一定量のガスが使用できる仕組みが用意されている。 コンロとガスメータ。 今ふと思ったんだけど、2つ口のコンロ(グリル無し)なのにツマミが3つあるのは何故だ? 10円を入れる度にメータの使用可能量が増えていく。ゲーム機のクレジットようだ。 利用料金はそこそこリーズナブルな感じ。とりあえず昨夜の夕食+今朝の朝食の用意で20円分使用。 雑炊と味噌汁。米は前日に2合炊いて、半分残しておいた。 パン以外の朝食にちょっと挑戦してみたけど、片づけが面倒くさい。 荷物をまとめ、10:15に出発。静かで不気味なくらいのキャンプ場だった。 なんと出入り口には暗証番号式のチェーンゲートが。 久々に管理の行き届いたホテルみたいなキャンプ場に泊まったが、良いんだか悪いんだか。 ◆八甲田山の資料館◆ 八甲田山といえば、旧日本軍の無謀な行軍で多数の死者を出した山で有名。地図を見ると通りすがりに資料館があるようなので立ち寄ってみる。「八甲田山雪中行軍遭難資料館」で、学生は130円(一般260円)。 無駄に豪華な建物。まさに「ザ・箱モノ」といったところか。 見た感想だけど、見た目の無駄な豪華さの割りに中身が伴わないというか・・・。資料は当時の状況等が判って興味深いのだけど、スペース半分で良いだろと。 館内には戦争映画のBGMがかかっていてなんか微妙な空気で、あんまり悲惨さが伝わってこなかった。 近くにあったステキな標語。こちらもビミョー。 いまどき「スピードをせがむ彼女」なんか居るのかよ・・・ 青森市内のガソリンスタンドで給油し、飲み物を調達。 途中のローソンで昼食を買って食いながら「次のスーパーで何かレトルトでも買わないとなぁ」なんて考えていたのだが、走っていたら市内を抜けてしまい、一気に何もなくなってしまった。今夜と明日の朝食の目処が立たん・・。 ガソリンスタンド、コンビニ、スーパー・・・。田舎では「次の○○で・・」はタブーである。 ◆ちょっとダムに寄り道◆ 走る道すがら、ダムっぽい物を見つけてちょっと寄り道。 (リバーサル) 正確にはダム湖でダム本体ではないが、ちょっと面白そうな橋があったので渡ってみる。バイクの乗車姿勢だと欄干が自分より下に来るのでかなり怖い。 橋の先には朽ち果てた広場。随分昔はスポーツ公園か何かだったらしく、倒壊した公衆トイレを発見。とりあえず無理やり入って用を足させていただいた。運動場へ向かう道はもはやジャングル。 ダム名は飯詰(いいづめ)ダム。 近くに居たおじさんに声をかけられるのだが、もはやこのあたりまで来ると言葉が理解できない・・。「お前さんそんなところ行ってなにしてんだ?」的な内容のように聞こえたので適当に返事してみたが、正しい返答だったのか不明である。 ◆十三湖、そして龍飛崎へ◆ 津軽半島を北上するR339をのんびり走り、40分ほどで道の駅十三湖へ。湖畔の駐車場を道の駅にしたところのようだが、車が少なく静かでなかなか景色の良い場所だった。 (リバーサル) 若干雲が多いが、気持ちのいい日差しが注ぐ。 (リバーサル) 展望台から山側を見るとなかなかの景色。 この道の駅にはなんと巨大なローラー滑り台がある。学生と思しき集団が遊んでいたのでしばし遠巻きに眺め、人目が途切れたところを狙って早速チャレンジ。 このビーチボードのようなものをケツに敷いてすべるらしい。 入り口。 意外と長い。ところが、意気込んで滑ってみると傾斜が甘くできていてまったくスピードが出ない(というか漕がないと進まないところもある)。子供だと違うのか・・? そんな道の駅でしばしば遊び、再びR339を北上する。 路面の状態はそれほど良くないが、とにかく車がまったく走っていない快適なシーサイドライン。ボケっとしながら走っていると急に12%の急勾配とつづら折れが出現。「急に登りになったな〜」なんて思っていたらぐんぐん標高が上がって行く。少し大回りしないと車なら腹を擦りそうな急勾配のヘアピンが何度も続き、つい「よっこいしょ〜」なんていいながら回ってしまうコーナーの連続だった。 後で確認したら高低差500mくらいあった。自転車なら難所だな。 そんな道を登った頂上にある眺瞰台という場所は、遠く北海道まで見渡せる絶景スポットだった。 (リバーサル) 左下に見えるのがそれまで登ってきたつづら折れ。右下に見えるのがバイク。 展望台まで階段をテクテク登るとそこには絶景が広がる。 快晴なのだが、どこからか霧雨みたいなのが吹いてきて虹が出来た。 海水じゃないといいのだが・・ しばらく駐車場をぶらぶらしていると一台のバイクが。大阪から来たドラスタ400乗りさんで、彼も突然現れるヘアピンに若干興奮気味だった。 俺が一通り眺めたり写真を撮ったりして龍飛崎へ向かおうとすると、ちょうど彼も戻ってきたので一緒に向かう。もう10kmもしないで津軽半島の先端だ。 ◆階段国道、339号線◆ 龍飛崎の少し手前には有名な「階段国道」があるので見落とさないようにしようと思っていたら、見落とすどころか猛烈にアピールされていた・・・。 自慢げな看板。「青森県土木事務所」の文字まである。 元々はR339を指定するとき、地図を見て階段だと知らずに国道に指定してしまったのが起源らしいのだが、うまいこと観光資源にしてしまうあたりが役人っぽくないね。 完全に狙っていて、そこらじゅうに「国道おにぎり」がたくさん。 国道です。国道339号線です。 ちなみにこの階段国道、崖の上からジグザグに階段で下の道まで繋がっているのだけど、高低差が70mある。当然、降りたら登らなければいけない。バイクウェアを着ていたので汗びっしょりになってしまった。いつか鹿児島でも似たような目に遭ったな。。 ドラスタ400乗りのYさんとはここで別れ、俺は近くにあった「龍飛崎ウインドパーク」へ。風力発電施設の資料館みたいなところなのだが、展示がほとんど鹿児島にあった資料館と同じで笑ってしまった(九州ツーリング11日目参照)。 この時点で時間は16:00。日没が近づいていたので、今日は龍飛崎シーサイドパークでキャンプすることにする。テント一張り500円、また一人だけの夜となる。風呂は近くの「ホテル龍飛」で日帰り入浴が出来る。 本来は不可だが、客が俺一人なので特別にテントサイト脇までバイクを入れさせてもらう。デッキタイプのテントサイトで平らなのはいいのだが、ペグが使えない。強風で有名な龍飛崎、大丈夫だろうか。 一応コンビニとか無いか聞いてみたが、当然ある訳も無し。 キャンプ場の受付でカップ焼きそばが1個だけ売っていたので購入。とりあえず朝か夕のどちらか一食分にはなるだろう。別にメシが無いとは言わなかったのだが、受付のおばちゃんが茹でトウモロコシをくれた。夕飯のおかずにするか・・・ ◆龍飛崎の夕日◆ テントに荷物を全部押し込んで、一部を紐で縛り飛ばないよう祈りながら近くの「ホテル竜飛」の風呂へ向かう。 このホテル、浴場が別館となっていてフロントからやたら遠い。L字型したホテルの両端にフロントと風呂が位置するような構造で、長〜い廊下をテクテク歩きなんとかたどり着いたが、タオルを忘れていることに気づき引き返す。キャンプ場→ホテルのフロント→風呂→ホテルのフロント→キャンプ場 以下繰り返し。一体なにをやっているんだか。 (リバーサル) 風呂から上がるといい感じの夕焼けが。 すっかり日は沈んでしまい一番いいチャンスは逃してしまったが、それでもきれいな空だった。 炊事場のコンセントを借りて携帯の充電。 今晩のメニュー。白米、味噌汁、アジシオ、トウモロコシ、ビタミン剤。 カップ焼きそばは明日の朝の活力のために取っておいた。 寂しいのでラジオでも聞くかと選局するのだが、どこの局も聞こえてこない。 怪しい安物ラジオが感度不良なのか、竜飛崎ではそういうものなのか。 とりあえず腹は満たされたがなんだか物足りない。 こればっかりはどうにもならないのでさっさと寝てしまうことにした。恐れていた風はそんなに強くなく、眠りを妨げることも無かった。 走行距離:129km(累積1291km) 出費:3468円(累積25047円) <前の日 一覧へ戻る 次の日> |
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