TOP野宿旅TT250Rで行く! 北海道24日間の旅

 TT250Rで行く! 北海道24日間の旅


■1日目(04/08/21)編

◆旅立ち◆

出発する日の朝は5:30に起きた。うう、眠い・・・。まぁ寝不足の方が今日のフェリーでよく眠れるだろうと言い聞かせる。
昨夜までに終えることの出来なかったバイク整備の仕上げをちょっとして、軽めの朝食を取った後家を出た。いつもながら家族の見送りはない。

バイクのオドメータを見ると21,197km。この旅を終えるまで、しっかり走ってくれよ。



出発日は晴天だった。半袖の上にウインドブレーカという装備。北海道用装備は本州では暑い。


国道246から環七通りへ入り、東京都心部を迂回して茨城・大洗港を目指す。用賀IC付近から数キロは混んだがそれ以外は比較的スイスイ走れた。信号待ちで股下からバイクの熱気を受け、早く北海道へ行きたいという気持ちは募っていった。


◆いきなりバイクにトラブル◆

途中のコンビニで一休みしつつ順調に茨城へ向かっていたときだった。環七のトンネルを出た付近だっただろうか、シフトアップをするためにスロットルを戻した瞬間エンジンが止まった。ギアを落としてクラッチをパッとつなぎ再始動するかやってみたがダメ。惰性で路肩に寄せ、バイクを押して歩道に入れた。

「まさかいきなり壊れたか?!」
焦る気持ちを抑えてセルを回すが、いっこうにエンジンはかかる気配がない。
多分カブっただけで、ちょっと待ってプラグを乾かせばすぐに再始動するはず。それでも正直かなり焦った。北海道で止まるならまだしも、初日、しかもフェリーにすら乗っていない「日帰りツーリングの距離」である。こんなところで終わりだったらアホでしかない。



こんな、ごく普通の市街地で俺の旅は終わりになってしまうのか・・・?待てばエンジンはかかると思ってはいたが、それでも背筋を汗がタラッと垂れる。


10分ほど写真を撮ったり地図を見たりして待ち、恐る恐るセルを回すと・・・エンジンはかかってくれた。ほっと一息だが、先が思いやられる。キャブはOHしたばかりで試走もしっかりしてあるのに、何故なのだ。


◆早速ツアラーに出会う◆

国道6号をひたすら走り、昼頃に昼食がてらコンビニに寄ると荷物を満載したリトルカブが停まっていた。傍らにはパンを食べる人。コンビニを出た後話しかけてみた。
旅人名「カブダーまあぼ」さん。今日の目的地は俺と同じ大洗港で、キャンセル待ちをするらしかった。去年はチャリダーだったらしく、知っている人も多い「開陽台沈没日記」に「チャリダーまーぼー」として登場しているとか。また大洗で会いましょうと挨拶を交わし、別れた。



国道6号線の途中。国道だがほとんど高速道路の高規格道路。取り締まりが怖いがスイスイ距離を伸ばす。


国道6号を途中で降りて国道51号へ。大洗はもうすぐだ。
途中欲を出してショートカットコースの県道へ入るものの案の定迷い、茨城の山中をさまよったがなんとか3:30には大洗港へ付いた。



港には次々とバイクがやってくる。


◆フェリー変更◆

余裕を愛する俺も、さすがに出航まで8時間も待つのは辛い。というか朝早く出過ぎたようである。



乗船手続きをしなければならないので窓口へ。深夜便ではなく夕方便の18:30発に変更出来ないか聞いてみるとあっさりOKだった。事前のチェックでは満席だったが、やはり直前でキャンセルは出るものなんだな。


北海道上陸が少し早まったので当初泊まる予定だった苫小牧近くのYHをキャンセルし、掲示板の書き込みにレスなどをしていたら「カブダーまぁぼ」さんがやってきた。どうやら同じフェリーで北海道に行くことになりそうだった。次々やってくるバイクを眺めながら時間をつぶした。


◆乗船!いざ北海道へ◆

出航1時間前くらいにバイクの乗船が始まった。上船待ちの列の前の方にいた俺は急いでバイクに戻って出発。ああ、ドキドキするなぁ!しばらく渋滞して止まっては進みをくりかえし、甲板へのスロープを登るときが来た。

動画:フェリー乗船 (851KB wmv形式)
※実はこれ、帰りの船の動画です。しかし船が違うだけで流れは同じなので雰囲気だけでも味わって頂けたらと思います。



フェリー乗船完了。かなりキッチリ詰めるので降りるときや荷物の取り外しなどがかなり大変。しかも隣はピカピカのHONDAゴールドウイング。もしこっち側に倒したら・・・と思うと冷や汗ものだった。


このフェリーには変わったバイクが多かった気がする。屋根付き3輪スクーターで親子タンデムをしているツアラーを見て「すげー」と思ったが、何よりサイドバッグを付けたNSR250Rには笑ってしまった。北海道で焼き付かないことを祈るばかりである。

ちなみに、船は東日本フェリーの「へすていあ」だった。


◆風呂に入って出航を待つ◆

さっさとくつろぎたいので乗船してすぐに風呂へ直行。今日一日の汗を流してから貴重品を持って甲板へ出てみた。



大洗マリンタワーと夕陽。
しばらく本州ともお別れ。無事帰ってこれますように。


持ち込んだカップ麺を食べ、寝台でゴロゴロしていたら船がゆっくり動き出した。出航したな・・・。船内放送で18時間45分の航海だと放送があった。長いが、まぁ寝ていれば着くだろう。そのためにも寝台を取ったワケだしね。



寝台にて。2等船室に2000円の上乗せで寝台が取れるが、今まで何で使わなかったのだろうと思うくらい快適度が違った。狭い空間とはいえ、プライバシーが保たれるのはこうも違うのか。
船室でバイク談義も良いが、ゆっくり休んで北海道に備えたい俺にはぴったりだった。


荷物の整理をして今日の旅行記をまとめていたが、船が揺れはじめたのでやめて21:30ごろ寝た。船内の空調はかなり乾燥しているのでやたら喉が渇く。エンジンのゴロゴロした振動が意外と心地よく感じた。



走行距離:181km(累積181km)
出費:538円(累積538円)



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