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旅 TT250Rでゆく! 関西・九州バイク旅 |
■9日目(04/03/22)編 明け方に強い雨の音を聞いたが、7:30に起きたときには止んでいた。Kさんご夫妻は今日朝早く出かけてしまうので昨日の内に挨拶をすませておいたのだが、わざわざ朝食と一緒にホカロンまで用意してくれていた。体温を測らせて貰うと熱も下がっていたし、バッチりだぜ!と準備に入った。今日は南下して雲仙に行き、噴火の爪痕を見学した後フェリーで熊本に渡り、適当なところで野宿する計画だ。 Kさんに感謝の置き手紙をし、9時ちょっと前に出発した。そろそろ給油の時期だったので高いのを承知で値段表示のないGSへ(地方のGSって値段表示しないですよね。圏外ナンバーの人からボッタクるという話も・・)。伝票を見るとリッター102円だった。当時首都圏価格でリッター91円とかだったからかなり驚いたが、まぁ仕方ないんだろうなぁ。 2時間ほど走って道の駅「彼杵の荘(そのぎのそう)」に。最近は持ち込みゴミなどのマナー悪化からかゴミ箱を設置していない道の駅も増えたけど、ここは置いてあって助かった。「ゴミの持ち帰りを推奨しています」とか書いてあっても、なかなかバイクだと辛い。まぁ道の駅って基本的には車を対象にしてるからね。 ↑雲仙の入り口にて。適度に変化のある山道で楽しかった。 ↑スイスイ走っていたら展望台のような所に出た。見上げると普賢岳、見下ろすと町並みが広がる。レインスーツまで着て着ぶくれているが、実は結構寒い。 ほっと展望台で一息ついていると一台の教習車が駐車場に停まった。こんなところで教習かよ!?と思ったけどおそらく教習の特別項目なんじゃないだろうか。その地域独特の交通事情に合わせた項目をたしか1時限やらないといけなかったはず。 まずいなーと思って急いで準備したが教習者に先に出発されてしまった。仕方がないからある程度距離を開けて(コーナー抜けると、ちょうど教習車が次のコーナーに消えるくらい)走っていたらわざわざ路肩によって道を譲ってくれたので左手でお礼して追い越した。 雲仙の道は俺が走ったときはごく一部でガスってたり強い硫黄の臭いがしたくらいだったのだが、どうも午前中に走った人の話を聞くとすごい濃霧だったらしい。おお、俺にしてはタイミング良いじゃん。 雲仙の山道を降りると道の駅「みずなし本陣ふかえ」が。ここには雲仙普賢岳噴火の時の土石流で埋まった家屋をそのまま保存・展示していると聞いていたので早速見に行った。 ↑おお・・・すごい・・・。埋まった建物をドームで覆い(一部は外だけど)保存してあった。作り物ではなく実物なのでかなりリアルである(リアルも何も本物だけど)。幸いこの付近の建物の住人は事前の避難勧告で避難していたため被害は無かったらしい。もちちん全体としてはたくさんの死者が出ているわけで、噴火、この場合は土石流の恐ろしさを学べた施設だった。 そんな風にかなり勉強になる場所なのだが、ドーム内に鳩が住み着いていてフンがすごい。対策しないと家屋がフンまみれになってしまうと思うのだが・・・。 本当はビデオ資料館のようなところもあったので見ようかと思ったが、有料なのでスルーして出発。 道の駅から3kmほどの所にある長崎県・島原港へ向かい、フェリーのチケットを取った。島原港から熊本県の熊本港へ向かう航路には2種のフェリーが就航しているのだが、所要時間がそれぞれ35分、65分なのに対して値段が数十円しか違わなかったので速いほうのチケットを取った。名前も「超高速カーフェリー オーシャンアロー」となんか微妙にかっこいい。 乗船前の待機場にバイクを持って行くと荷物を積んだバイクを見つけた。尾張小牧ナンバーのエストレア、乗っているのは女性ライダーのFさんだった。 フェリーに乗船した後あれこれこれまでの旅のことなどを話した。Fさんはビジネスホテルや安宿に泊まりながら九州を回っていたらしい。これから俺が行く先のお勧めポイントなんかを教えて貰った。俺より年上のFさん、「親からはそろそろ身を固めなさいと言われているんですけどね。今回も内緒で来ちゃいました」そうな。新婚旅行に北海道ツーリングするのが夢だとか。良いですねぇ。 話をしていたら35分はあっというまだった。下船した後一緒に写真取りませんか?と誘われたので適当なところで停まっていて貰うよう伝え、バイクの所へ。相変わらず車両甲板は排気ガスでむせそうだ。 ↑自転車もバイクも、固定方法は海運会社によってまちまちなんだなぁと感じる。まぁ要は動いたり倒れたりしなきゃ何でも良いんだろうけど。 ↑Fさんと一緒にフェリーターミナルで。 Fさん、城を見て回るのが好きらしくて熊本城に行く予定とのことだった。一緒にどうですか?と誘われ、俺も行くことにした。今回は走ってばかりな気がしたからたまには・・とも思ったし、九州でツーリング中のライダーに会ったのは初めてだったから嬉しかったのもある。 熊本市内はなかなかわかりにくかったが、比較的標識が整備されていたので「熊本城→」という矢印に従って比較的簡単に熊本城へ。 ↑熊本城。パッと見「でかい銀閣寺だな」とか思ってしまった俺は教養がないのだろうか・・。「壁面が黒いからカラス城と言われているんですよね」とFさんの城知識。 前に名古屋城へ行ったときは、外見こそ城だけど内部は鉄筋とコンクリートで完全に近代化されていて相当つまらない思いをしたのだが(天守閣?が土産物屋になっていたのは笑ってしまった)、熊本城は年期を感じる内部でなかなか良かった。 なんだかんだで2時間ほどうろついたあと、駐車場でお別れとなった。俺は南下、Fさんは北上して今日中に関門海峡までは行きたいとか。シングルのエンジンで高速の長旅は辛いだろうなぁなんて思ったが、社会人だと時間とのかねあいでそうなるんだろうな・・・。(お、俺もそのうち・・・泣) (Fさんとその後連絡を取ったところ、長旅を連れ添ったエストレアを手放しYAMAHA XJR400(いいなー!)に買い換えたそうです。「7月は東北です」とのことでした。これからもよい旅を!) Fさんとお別れした後、熊本市内を結構迷い(何度も同じ場所をぐるぐる回ってしまった・・)、なんとか脱出して国道3号線を南下。5:30頃に道の駅「竜北」についたのだが、もう一つ先の道の駅まで行けそうだったので更に走り道の駅「たのうら」に到着した。24時間開放の休憩所(仮眠所つき)が有って野宿に最適な感じだった。 風呂に入りたいなと地図を見ると近いところに温泉を発見。距離こそ近いものの一山越えた先にあり、バイクじゃないと無理だなぁと思いながら走った。明かりのない真っ暗な峠道、後付けされた60Wの大口径ヘッドライトが頼もしかった。 ↑「御立岬(おだちみさき)温泉センター」着。500円だがちゃんとした温泉だ。 体を洗った後湯船につかり、顔をごしごししたら目にしみて味もしょっぱかった。ちょうど夏に汗をかいた後顔を洗ったときのような感じ。それもそのはず、かなり塩分の強い温泉だった。いいねぇ・・・とつかっていたら顔の日焼け(まだ治ってなかった)がヒリヒリしだすではないか!ぬあ、痛い!急いであがって真水で流す俺だった。 備え付けの新聞で今後の天気などをチェックした後道の駅に戻り、おきまりメニューのカレーを作って食べる。そうそう、この感覚がたまらんのよ。 ↑なんか妙に写っているけどいつもの俺です。 休憩室を偵察すると一部床が高くなっていて畳が敷いてあった。仮眠所ってのはこれのことなのか。至れり尽くせりの道の駅だなと思いつつ、荷物を運んで寝袋を出す。 ↑なんと休憩室には畳が!す、素晴らしい・・。けどなんか物足りないなぁ。 なんだかんだで今日は夜遅くまで走っていたので寝たのは12時近かったが、温泉で体が温まっていたのである程度からだが冷えないと暑くて寝られなかったのでちょうど良かったかも知れない。 むむ、そういえば今日はこの旅初の野宿じゃないかな?まぁなんかほとんど宿に泊まっているような状況だけど、ま、いっか。 走行距離:220km(累積1452km) 出費:4031円(累積20201円) <前の日 一覧へ戻る 次の日> |
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