TOP野宿旅TT250Rで行く! 東北・北海道18日間の旅

 TT250Rで行く! 東北・北海道18日間の旅


■11日目(05/09/10)編

◆恵みの太陽は・・◆

朝7:00に太陽の光で目が覚める。テント内はすぐ暑くなり、ダラダラ寝ていることを許してくれない。これくらいの太陽の光なら、昨夜洗った悪臭のするゴアブーツも乾いてくれるだろう。
快適な旅のためなら、午前中は靴乾燥タイムにしてゴロゴロすごしても良い。


軍手やタオル、靴も乾かす。しかし快晴に喜んだのも一瞬だった。



朝食は手抜きのカップめん。浜益海浜公園は正面にコンビニ(たしかセイコマ)があり、ついつい頼ってしまう。



テントの出入り口を全開にし、芝生のテントサイトを眺めながらラーメンをすする。カップラーメンだけとはいえ、なんとなく贅沢な時間。


ところが、カップめんを食べていると急に空に雲が増え始め、さっきの晴天が嘘の様に曇ってしまった。西側を向いて生活していたのだけど、東からどうも雲の塊が来ていた模様。
これでは靴なんか乾くわけが無い。サンダルを履いて撤収の準備をしながら待ってみたが、再び晴れる気配も無いので出発することに。濡れた靴に足を入れるのは毎度のことながら気持ちが悪い。

うーん、今日こそ最初に見つけた靴屋で靴と靴下を買うぞ!!
・・・まったく、なんか旅の目標が変になってきたな。


ゴミやタオルをくくりつけると一気にダサくなる。

ごみの処分はゴミ箱を設置していないキャンプ場や道の駅では困りもの。自宅まで持ち帰るわけにもいかず、買った店に渡すわけにも行かないので、次に買い物をしたコンビニやスーパー等で捨てさせてもらうしかない。


◆朱鞠内湖へ◆


とりあえずガソリンを補給し、9:30に出発。とりあえず苫前まで約100kmを一気に北上する。このあたりは以前泊まったグリーンヒルキャンプ場があり、懐かしい思いがする土地だ。

オロロンラインをゆったり走り、1:30ほどで苫前に。ツーリングマップルにGSが当分無いと脅され、念のため給油してからR239へ向かう。朝一瞬だけお目にかかった晴天はどこへやら、今日はずっとうす曇りでサッパリ景色が冴えない。

特に見所を感じず走ってしまい、12:00頃には朱鞠内湖”周辺”へ着いてしまった。周辺というのは、どうもこの朱鞠内湖、これといって見所もあるわけでもなく、付近を通る国道沿いになんとなく休憩施設的なものがあるだけ。


なんとなく寂れたトイレ兼展望施設。



案内図を見ても、まぁ何にもなさそうな感じ。。



「現在(S63)日本最大の〜」という表記が泣かせる。S63・・・


変な形をしている日本最大の人造湖ということでちょっと期待して来たのだが、はっきり言ってあまり見所の無い場所であった。俺の探索の仕方が悪いのだろうか。


ちなみに、ここからの眺望もこんな感じ。確かに人造湖らしく、谷に水を溜めて作った複雑な形は見て取れる。


◆クリスタルーパーク◆


このあたりは北海道の中でも特に寒冷な地域らしく、朱鞠内湖では冬場にダイヤモンドダストも観察できるそうな。
湖近くの美深峠には、日本最低記録-41.2℃を記録した記念施設「クリスタルパーク」があり、とりあえず立ち寄ってみる。

個人的にはこういうところの資料館は面白い資料があったりして好きなのだけど、微妙に立派な建物の割には開店休業状態で資料も乏しく、他にあるのは微妙なモニュメント。


氷の結晶でもイメージしてんのかな・・



とりあえず無駄にピカピカで自分が写るぞ!


誰も居ない駐車場で、途中のセイコマで買ったパンを食いながらこの先の目的地を考える。もうシーズンは終わりだろうけど、美深のあたりで北海道らしい景色を探しつつ、士別の町で靴を買い、行けるところまで南下してみよう。
本当は更に北上して宗谷まで行きたいが、残りの日程は道東へ振り分けることにした。

荷物を整理していたら、右側のサイドバッグに入れていたガスボンベがマフラの熱でだいぶ熱くなっていた。危ない危ない・・。

それにしても地図を見ていると、このあたりの「和寒(わっさむ)」なんて地名は寒冷地帯ということもあってギャグとしか思えない。

俺が前に熟年ライダーから聞いた
「旅人ですか?」「うん、宗谷(そうや)〜」
「どこから来たの?」「稚内(わっかない=わからない)〜」
に加えて、
「わっ、寒っ!、さすが和寒!」
を北海道三大ギャグに登録しよう。いやーマジでサムいね。


◆美深の町でダートを走る◆


地図に載っていた「智恵文ひまわり畑」なるものを目指し、国道をそれて農道をあちこち探すが、毎度の事ながら1/20万の地図ではなかなか難しい。

うろうろしていたらダートに迷い込んでしまった。


北海道らしい直線ダート。ぶっ飛ばすともうもうと後ろに白煙が上がってちょっと楽しいが、荷物が重いのであんまり無茶が出来ない。


左右はちょっとだけ美深っぽい景色。

北海道で9月ならひまわりもまだシーズンだとは思うのだけど、どうにも見つからない。直線ダートで遊べたので満足してしまい、先へ進むことにした。


◆ついに靴を新調◆


士別に入り最初に見つけたショッピングセンターで靴下を購入し、その正面にあった「東京靴流通センター」に入る。(北海道でも東京靴流通センタなのだな)
靴はほとんど腐ってるので、こんな足でとてもためし履きなんか出来ない。ちゃんとしたのを買ってサイズが合わないのも困るので、サイズで適当に見当を付けて安っぽいウォーキングシューズを購入した。
店の駐車場の隅でコソコソと履き替え、やっと快適な足に。北海道上陸時に台風にやられてから一体何日靴であーだこーだやってたんだか。。

元の靴はあまりの臭さゆえその場でゴミ箱へブチ込んでやろうかと思ったけど、貧乏性ゆえ思いとどまって、とりあえずバイクにくくりつけて出発した。


この時点で2:00過ぎ。今日の目的地は旭川周辺のキャンプ場とし、南下する。
最初に目星をつけた神楽岡公園少年キャンプ場はキャンプサイトと駐輪場の距離がかなり離れており、設営・撤収にかなり手間がかかりそうだったため見送る。旭川の中心部に近く、デイキャンパーもかなり多くてちょっと雰囲気が違う感じ。

別のキャンプ場を探す前に、通りすがりの高砂温泉に寄って営業時間を確認。AM2:00までなので、設営後にゆっくり来よう。
旭川市内からちょっと離れたところに「カムイの杜公園」というキャンプサイトがあり、そちらはなかなかのロケーション。デイキャンパーも多かったが、俺が到着した5:00頃には皆撤収をし始めていて静かな夜を満喫できそうだった。

適当な場所にテントを立てて荷物を放り込み、貴重品と着替えだけもって高砂温泉へ。風呂に入ってさっぱりしたあと、乾いた靴に足を入れた時はなんとも感動してしまった。



夕食はキムチ雑炊。栄養価から考えるとカレーの方が良いかな。


外の気温を測ると14℃。さすが旭川、夜は随分冷える。
旅行記をまとめ、10時過ぎには寝袋へもぐりこんだ。
ぎっしり居たキャンパーは日が暮れると共にほとんど居なくなり、テント数張りだけの静かな夜だった。



走行距離:339km(累積2383km)
出費:5777円(累積47322円)



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