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ヘタレまごころ 自動二輪免許取得記

「野宿旅」と言えば必ずついてくる言葉、それは「ツーリング」。
今まで野宿旅(=ツーリング)に使う乗り物はMTBだったし、これからも自転車には乗っていくだろう。

だが、普通自動車免許の初心者期間が終了したことだし、「そろそろバイクツーリングにも手を出してみたいな・・・」と思い始め、また、近所の教習所が公認取得記念期間で入校金割引中ということも重なり、2003年5月31日、自動二輪免許の教習を申し込んだ。

これは、生まれてこのかた自転車以外の二輪車に乗ったことがない男が自動二輪免許を取得するまでの壮絶なドラマである・・・。
(語り:田口トモロヲ BGM:中島みゆき「地上の星」)

第一段階
1回目,2回目,3回目,4回目,5回目,6回目,7回目,8回目,9回目,10回目,11回目,12回目

第二段階
1回目,2回目,3回目,4回目,5回目,6回目,7回目,8回目,9回目,10回目,

卒業検定
1回目合格!

■第一段階■

■第一段階 1回目 03/08/03 「倒れるぜコンチクショー」
梅雨も明け日中の日差しが暑くなってきた8月の頭、初の教習を受けに買ったばかりの安物ジェットヘルメットを手にして教習所まで足を運んだ。
自動車免許で通っていたのは一年も前な上に、自動二輪と普通自動車ではシステムが違うのでいろいろとまどいつつも教習開始。

自動二輪の教習を受ける際は長袖、長ズボン。靴下の中にズボンの裾を入れ、グローブをし、ニーパッド、エルボーパッドをつけてヘルメットをかぶる。クソ暑いが保護のためには仕方ないだろう。
一番最初に当たった教官は中年太りの怖そうなオヤジ教官A。教習に使うバイクはHONDA CB400 Super Four。Vツイン400ccのエンジンで4サイクル水冷直列四気筒400ccのエンジンで、乗りやすいと有名。よく教習車に使われるバイクらしい。トヨタのクルーみたいなもんだろ。
※「通りすがりのバイク乗り」さんより「Vツインじゃない」との指摘を受けて訂正しました。多分聞き間違いか勘違いです。すいませんでした・・・。

教官がバイクにまたがり、エンジンをかける。「後ろに乗れ」といわれシートにまたがり、「なんか掴まる場所」に手をかけると突然走り出した。ギャァ!怖い!ニケツ初めてなのにそんなにとばすなよゴルァ!と言いたかったが「なんか掴まる場所」にしがみついているのが精一杯でそんなこと言えなかった。

教習コースの端っこに連れて行かれ、まずは基本的なバイクの構造および点検項目から。
ネンオシャチエブクトウバシメ」という語呂合わせを習う。たしか
燃料 (ネン)
オイル  (オ)
車輪  (シャ)
チェーン (チエ)
ブレーキ (ブ)
クラッチ  (ク)
灯火  (トウ)
バッテリ  (バ)
締め(ねじ類)  (シメ)   だったかな。

その後センタースタンド立てをするのだが、これがくせ者だった。
バイクをまっすぐにし、センタースタンドをおろして足かけに全体重をかけながら車体を持ち上げるのだが、コツがあるのか俺の腕力が足りないのかなかなかうまくいかない。そして「ガッチャン・・・」。やってしまいましたバイク倒し。まぁ教習用のバイクにはあらかじめバーがついているので倒したことによって壊れはしないけど、いきなり倒すとは。

センタースタンド立ての練習のはずが、いきなり「バイク起こし」の練習になってしまった。起こし方を習ってやってみるが、これに関しては意外と楽。要は力の入れ方と持つ場所で、そんなに大変な事じゃないみたい。

結局、センタースタンド立て、およびセンタースタンド外しで合計4〜5回ほどバイクを倒す。「はは、みんな初めはこんなもんなんだろう」と思いこむようにしていたが、あとで「しにゃ」に聞くと「ハァ?俺一回も倒してないよ」とのこと。チクショウ!俺だけかよ!

その後エンジンのかけ方やクラッチのつなぎ方もろもろを習い、さぁ始まりました実際の乗車!
まずは「まっすぐ進んで止まる」んだが、俺はこの時点で焦り気味。両手両足全部使うんだけど、どれがどれだかわからなくなる。え?え?と思っているうちにエンスト、そして足をつくのが遅れ、そのままバランスを崩して立ちゴケ。ダッセー。

でもなんとかそれは終え、次はオーバルコースをぐるぐる回ってみろとのこと。初めは何とかちょろちょろ回れていたんだけど、急に「んじゃ、二速に入れて」と言われ、なんとかギアチェンは成功。だが、そこからが問題だった。

ギアチェンをしたのはコーナーすぐ手前。減速がままならぬままコーナーに侵入してしまいそうになった。もちろんアクセルを戻してエンジンブレーキをかけたり、またはブレーキそのものをかければすむのだが、そんなことが焦った俺にできるはずもなくあえなくコーナー侵入。

そんな速度で(俺の技術では)コーナーをクリアできるはずもなく、俺は「と、とにかく減速して止まるんだ!」と思った。目の前にはコースの縁石が迫っている。
クラッチを切れ!アクセルを戻せ!ブレーキを握れ!(踏め!)とは頭の中でわかっているのだが、パニックになっている俺にそんなことはできない。その上さらにバランスを崩した俺は思わずハンドルを強く握ってしまったらしい。車体の揺れでぐっと引っ張られたアクセルグリップはグイッ!っと回り、CB400の400ccエンジンは気持ちよく吹けあがり、俺の体はバイクごと加速して縁石を乗り越え、芝生につっこんでしまった。

・・・・・。教官に微妙に怒られ、一生懸命押して何とか芝生エリアからバイクを出すことに成功したがまたそこでバイクを倒してしまう。もうボロボロっす、先輩!(誰だよ)

その後は比較的まともに走れ、今日の教習は終了。
一般の人は初回のみ教官とマンツーマンなのだが、俺は次回も単独教習をしろとのお達しが。シクシク。しかたあるまい、あの程度じゃね。
ただ、教習用バイクの「倒れたとき壊れるの防止バー」がどのバイクもボロボロになっていて、倒しているのは俺だけじゃないことを知りまぁ少しだけ安心した最後だった。

果たして、俺は規定時間内に免許を取得することができるのだろうか!?

むりっぽーい。 〔第1回目 完〕


■第一段階 2回目 03/08/05 「ウインカーくらい自動で戻れゴルァ!」
午後よりの教習。教習所は自転車で自宅から15分ほどのところにあるのだが、往路のうち90%が上り坂。カンカン照りのなかヒィヒィとママチャリを漕いで坂道を上る。こりゃぁ次回からはMTB使おうかなぁ。一応変速ついてるからあっちの方が楽だろうし。

配車を受けると教官名が女性。ぬぉ、今日は女性教官か。車の時と違って素直に喜べない・・。まぁ見栄張るつもりは全くござりませぬが。
まずはバイク一台を使って教習開始。O教官の後ろに乗ってコースの隅に移動する。なんかのマンガのように「ちょっと、どこ掴まってるのよ!」とかはいかず、ちゃんとシートの「なんか掴まる場所」に掴まる。

二度目の教習なのになぜか再び単独教習となっている寂しい俺だが、一応今度は発進、停止を復習し、ある程度出来るようになったらコースを回るようにしようとのこと。詳しく説明を受けて必死で覚えてひとまず発進停止は出来るようになる。というか最初の教官があまり丁寧に教えてくれなかったとが判明。ちくしょう、小デブA教官め!

■発進
サイドスタンドを戻す→またがり、キーをONに→ニュートラを確認したらエンジンをかける→支える足を右足に変える→ギアを一速に入れる→アクセルを少し吹かしクラッチを少しずつつなぐ→発進

■停止
速度が速い場合:前後ブレーキをかける→しっかり減速したらクラッチを握り一速へ蹴落とす→さらにブレーキをかける→左側に足をついて止まる
速度が遅い場合:クラッチを握り一速へ入れる→ブレーキをかける→左側に足をついて止まる

だ。
それが一通り出来るようになったら外周へ出てギアチェンの練習。一速で発進し、すぐに二速へ。しっかり加速してから三速へ入れてコーナー手前で減速→二速にシフトダウン→コーナリング→加速して三速への繰り返しをずっと続ける。

ウインカーを出さないと行けない場所が数カ所ある上に障害物をよけるときの確認動作等でとまどう。走行中突然「ウインカーだして」といわれ、「えぁ?ウインカーってこれだっけ?」っと手探りで押したらホーンで、「ビーッ」と教官に対してホーンを鳴らしてしまう(笑)スイマセン。

本日の大きなミスとしては、
○ウインカーが車と違って自動で戻らない。ウインカーが出ていることを確認する余裕もない。そのため戻し忘れが超多発。何度も教官に指摘される。「はい、ウインカー戻して〜」。
○止まるときバランスを崩して右側に足をついて止まってしまう。
○停止時立ちゴケを計2回

そして本日の主な注意事項は
○下を見すぎない(計器を見過ぎない)
○止まるとき右側に足をつかない

かな。ギアを三速まで入れる事に関しては教習終了までに何とか会得した感じ。初めの頃は二速に入れるはずなのに下に踏んじゃったり、三速に入れるはずが一速に落としてしまったりしたが後半は何とかなった。にしても、一応adiddasの皮で出来たしっかりしたスニーカー履いていったんだけど、ギアのチェンジレバーって結構堅いね。後半足が痛くなりましたさ。

そういや、立ちゴケしたあとエンジンがかからないトラブルが。ガソリンのにおいがしたからおそらくキャブの方で問題が出来たか、もしくはカブったかどっちかかな?結局俺ではかけ直せず、教官にやってもらう。
セルを入れながらアクセルをぐりぐり煽るとだいぶかかって始動。
教官、その後エンジンをレッドゾーンまで吹かしまくる。バオンバオン!というよりかは「ビュインビュイン!」というモーターのような音。俺はこっちのタイプの音が好きだな。マフラーから白煙がだいぶ出ていたからやっぱり燃料過多かなぁ。このあたり、詳しくないんで分かりませんの。


それにしても、俺の大きな問題点としては、
・ビビってハンドルを握ってしまい、エンジンを吹かしてしまう。これをコーナーでやると収拾がつかなくなる。
・踏ん張ったときに右足でブレーキをかけてしまっている模様。何度も教官に指摘された。
・速度を落とす必要があるとき、両側のレバーを握ってしまう。左はクラッチだっつーの。そりゃ分かってるんだけどさ。
だと思われる。
特に踏ん張って後輪ブレーキをかけてしまうあたりはかなり重傷。意識的に気をつける必要がありそうだ。「なんか速度でねぇなぁ、なんかクラッチ切るとすぐに速度が落ちるなぁ」と思ったら大体後輪ブレーキをかけていることが多い。

そんなわけで今回の教習は終了。
次回からは単独ではなく他の人と一緒にやる教習。大丈夫かなぁ。他の人に迷惑だけはかけないようがんばります・・・・。

にしても、バイクのあの加速感だけは凄まじいね。はまるかも(笑)


■第一段階 3回目 03/08/08 「途中から土砂降り」
台風10号が近づいてきている今日。昨日見た天気予報では夜まで曇りの天気で持つと出ていたのだが、今日になって昼から雨に変わりやがった。
雨か・・・。行くのも変えるのも教習そのものも大変だよなぁ。やだなぁ、キャンセルしようかなぁ・・とあれこれ悩んでいるうちに教習所へ行かなければいけない時間に(爆)

幸いそのときは一時的に雨が降っていなかったものの、空模様はこれから本格的に降り始める感じだったので車を使って教習所まで行ってしまった。俺の通っている教習所、駐車スペースが5台分程度あり、「来客用」と表示されている。これが教習生が登校するのに使って良い物なのか、そうでないのかははっきりしないのだが、今日のようにやむを得ぬ時は使わせてもらっている。
何で教習所の人に聞かないかって?ヤブヘビになりそうで嫌だからですよ。


配車を受けるとまたまた女性教官のY教官。
今回から複数名でまとまっての教習なのでドキドキしていたが、要するに教習生に対して交互に教官がくっつき、それ以外の時は教えられたコースをひたすら回って練習しているということになる。よかった、俺が下手くそでも他の人に迷惑かけることはなさそうだな。うむうむ。

今日教えられたことを簡単にまとめると
「一時停止付きのT字路からの発進」
 →発進操作とコーナリングを同時にしなければならず、ちょい難しい。
「コーナーは小回りに!」
 →どうしても大回りになってしまう俺。低速コーナーの時は半クラッチと後輪ブレーキでうまく調節しながらだとバランスを崩しにくいそうだが、うーん、そう簡単にはできましぇーん。

そんなことを繰り返しつつ、通常の発進→加速→減速→停止も練習しながら教習を続ける。と、突然それまで薄曇りだった空が暗くなり始め、かなり強い雨が降ってきた。ジェットヘルメットのシールドをおろして走るが、3速で加速すると体に雨のつぶつぶを感じるくらい「パチパチパチッ」と当たる結構粒のでかい雨。おかげでびしょぬれになってしまった。

今日は立ちゴケもせず、停止時にちゃんと左足で地面に足をつくことも出来たのでなかなかよくできたかな・・と思ったのだが、教習の最後に一発決めてしまった。
バイク置き場に戻るときは、対向車線をまたいで道路脇の駐車スペースに止めることになる。対向車線の向こう側からは教習車(車)がノロノロと。俺の一年ちょっとの運転経験から「全く問題なくいける」と判断して対向車線を横切ろうとしたところ、教習所基準では「待ってないとだめ」だったらしく、教官に制止されてしまった。
慣れない、しかも直進状態から右に曲がりつつあったときの急制動だったので、止まることは出来たがその後耐えられずに右側に立ちゴケ。そのときタンクか何かで股間を強打!

ハウァッ!

幸いなのかどうなのか、「玉」ではなく「棒」の方を打ったので(爆)、悶絶になるほどの痛みは免れた。しかしレベル的には「ぐっ・・・はっ・・・・・」って感じに息も絶え絶えくらいの痛みだったのだが、道路のど真ん中だしバイク倒れてるし教官に(しかも女性)「スンマセン、股間打ったんで痛くて無理です」とは言えず、気合いでバイクを起こしてエンジンをかけ直し、バイク置き場へ。


びしょ濡れになるわ股間は打つはでさんざんだったが、それ以外は比較的よくできた教習だったかな。


■第一段階 4回目 03/08/08 「ウインカーが戻せん・・・」
3回目の一時間後に4回目の予約を入れているので、びしょ濡れのまま次の時間を待つ。冷房の効いた所内にいたら凍えて死ぬかと思ったので、外に出る。蒸し暑い雨の日でも今日だけはなぜか快適・・・。

配車を受けると今度は男性教官H。

今回俺と一緒に教習を受ける人は第一段階で結構進んだ人らしく、教官に「S字でもクランクでも、好きなところを走っていて」とかなり適当な指示を受けていた。まぁ要するに経験が浅い俺の方に最初に指示を出そうと言うことだろう。

では、教習開始・・・って、この人すんげー速い!(俺にとっての)本気加速をしないとついて行けない。頑張ってエンジンを吹かしてついて行く。教習内容的には3回目と同じような感じだった。坂道やS字などの特殊条件下以外で、道路状況に合わせて走る練習の繰り返し。信号待ちをしたり、一時停止から右に曲がったり・・・。車では当たり前のように出来ることがバイクだと出来ず、またコーナリングも自転車とは似て非なる物でそうそう巧くいかない。うーん、もどかしい。

それに何度も何度も指摘されてしまうのが「ウインカーの戻し忘れ」。言われたり、自分で気づいて「ヤベヤベッ」と戻したことが何度あったことか。自動で戻れっつーのも難しい話だけど、車のように「カッチカッチ・・・」ってなってないから出ていることを忘れるんだよね。いや、単にバイクの操作で精一杯でウインカーのことまで頭が回ってないだけかもしれないけど。

思い出してみれば、車でも初めのうちはウインカーを出し忘れることが多々あった。今では反射的に曲がりたいと思ったら気づいたときにはウインカー出してるけど、バイクもそのうちそうなるだろうか・・・。

結局、やったことは3回目と同じ。基本的な路上での運転操作。この回ではコケが一回もなく、天候もたまたま晴れ間が出てくれたおかげで服も乾いたし、よかったよかった。

初めて一日に二回乗ったが、全身が懲りまくった。無駄な力が相当入っているのだろう。
次回は何をやるのかな。


■第一段階 5回目 03/08/11 「自動車からの二輪車の見え方」
配車を受けると2回目と同じ女性のO教官。友人に聞くと自動二輪の教習で女性教官が居るのは結構珍しいらしい。俺は5回中3回が女性教官。珍しい方なのだろうか・・。

今日一緒に教習を受けた教習生はなんと教習が3ヶ月ぶりだったらしく、長めの靴下をはいてくるのを忘れてきていたため、ズボンの裾をガムテープでぐるぐる巻きにさせられていた。

注)俺の通っている教習所では、自動二輪の教習の時はズボンの裾を靴下の中に入れなければいけないことになっています。

さて、教習開始。まずはいつも通り外周を少し回ってから一時停止や信号待ちなど、一般道を走行する上で必要な基本動作を重ね重ね練習。今日はいつもよりかはウインカーの戻し忘れが少なかった気がするけど、それでも交差点前で確認すると「ヤバッ、ついたままじゃん」って事が数回有った。相変わらず戻し忘れは多発している模様。

しばらくして、駐車場脇まで連れて行かれ、バイクから、および車からミラーを見たとき、お互いがどの位置にいるかによってミラーに映ったり写らなかったりする「死角」を教わる。車よりバイクの方がミラーの死角が多いことに驚いた。ミラーが近いからかな。普段車に乗っているか聞かれ、「乗っています」と答えると、
車に乗っているときは:バイクがいるかもしれない・・・と考える運転。
バイクに乗っているときは:車に気づいてもらう運転・・・をするべき。
そしてミラーに頼らず目視することの大切さも教わった。

そんな感じで今日の教習は終了。次回からは4速まで入れてみなさいとのこと。教習所内で4速まで入れるって事は相当加速しないといけないから度胸と技術がいるなぁ・・・。コーナーの時に二段落とさないといけないからミスりそうだし・・・。まぁ次回やってみるか。

あと、直線路を二速に入れてガーッと加速し、三速に入れようとして一速に蹴り落としてしまい強烈にエンジンブレーキをかけてしまったことが一回あった。コケそうにはならなかったが、かなり前につんのめった。あぶねーあぶねー。


ところで、今日予約を取ったら予約券に「8時限目までに学科を受けないと技能教習がとれなくなります」と注意書きがあるのを発見。俺は普通自動車免許を持っているから学科は受けなくて良いはずなんだが、なんだか心配だから明日行ったときに聞いてみるとするか。

そんな感じで今回は終了。


■第一段階 6回目 03/08/12 「なんだかマンネリ?」
そろそろ第一段階の終了が見えてきた6回目。(第一段階はたしか9回)
教習直前になり雨が降り出す。俺の前の時限に教習を受けていたおじさんに「雨降って来ちゃったよ」と話しかけられる。外を見ると確かに降っている。「ははは、ホントだ降ってますね。がんばります〜」と返事をして教習へ。話しかけられたのは初めてだな。おじさん、若い人たちの中に混じってですが、がんばって!

本来、自動二輪の教習は初回以外は教官:教習生=1:2なのだが、今回は予約を入れている人が少なかったらしく1:1での教習となった。こっちとしては指示や注意をを多く受けられるし好都合だから全然オッケー!(正しくない日本語)なんだけどね。

やったことは4回、5回目とあまり変わらず、「交通の流れに合わせて正しくバイクを操作する」こと。ひたすらそれに徹する。言ってることは簡単だが、車と違って「乗せられる」ではなく「乗る」乗り物だからこれがなかなか(自分にとっては)難しい。具体的には
○ウインカーはコーナー過ぎたら戻す(未だにできん・・)
○通常はひたすら左より
○交差点を右折するときは右による
○でも車体はセンターラインにかかっちゃだめ
てな感じ。あとは「コーナーはひたすら遅く、直線路でしっかり加速」のメリハリのついた運転をしろとのこと。このあたりは「みきわめ」の時に重要な項目になってくるから注意しておこう。

今日新しく習った技能としては、一時停止のあるT字路から低速でスタートし、コーナリング中に二速に入れる際、加速に移るまでは半クラのほうが安定していると言うこと。これはやってみると意外と使える技。ギクシャクしそうになったら半クラだ!

そんな感じで今回の教習は終了。次回はシミュレータだ。危険予知かな?


■第一段階 7回目 03/08/13 「シミュレータは気持ち悪い乗り物」
今回はシミュレータ。危険予知でもやるのかな?と思っていたら「第二段階でシミュレータをたくさん使うので、それになれてもらうための練習が半分、あとは急制動の練習」だとさ。

車の時も思ったが、シミュレータとは名ばかりで全然シミュレートしてねぇ。車体はバンクなんて全然させないし、ハンドル切るだけで曲がる。速度感が全然無くて、40km/hくらいかな?と思ってメーターを見ると軽く80km/hは出てるし。それに気づかずコーナー直前で焦ってシフトダウン&ブレーキかけると「キキキーッ」だとさ。でもこっちは加速Gも減速Gも感じないので「ハァ?」という感じ。

仮想コースをしばらく走ってから、急制動の練習。
速度は40km/h,60km/h,80km/h、路面はドライ、ウェット、グラベルの3種。速度感がない上にどれくらい減速しているのか分からないのでドライ以外では転倒しまくり(笑)
「キキーッ、ガシャン。転倒しました」とか機械に言われる。そういうならもっとリアルにしてくれよ!とつっこみを入れたいが、一緒に受けた人も同じようなもんだったのでみんなそうなんだろう。

次に危険回避の練習。霧とかで見通しの悪い山道という設定になり、いきなりマンホールが出現したり道が砂利道になったりコーナー出口でトラックが止まっていたりと「それはあり得ないだろ」という設定がバリバリ出てくる。それをうまく回避し、転倒しないようにいかに速く走るか・・という感じだった。ほとんどお遊びだったけどね。なるほど、練習とはこういう事か。

ところで、今日衝撃の事実を聞いてしまった。
「自動二輪の教習、最短時間でクリアする人ほとんど居ないよ」だってさ。自分は初回で倒しまくったし、そんなに上手くないから初めから最短でクリアできるとは思っていなかったが、車と違って難しいのか・・・。

そんな衝撃を受けた7回目だった。一段階目は最短9時限。俺は何時限でクリアできるかな?


■第一段階 8回目 03/08/14 「一本橋上でホイルスピン」
今日は雨。しかもかなり気温が低く、自転車用に買ってあるレインスーツを上下着込んでの教習開始となった。真っ黄色の幼稚園児カラーな上に、自転車を漕ぐために大きめの物(LLサイズ)を買ってあるためだぼだぼしていてかっこわるいがびしょ濡れになるよりはマシだろう。

外周を回ってウォーミングアップをしたのち、8の字コースへ。体重移動とアクセルでバンクさせた車体を起こすと言うことを学ぶらしいのだが、加速によって車体を立て直すというのがいまいちつかめない。意味は分かるのだが、タイミングとスロットルの入れ具合がなかなかつかめない。

次回のスラロームに生きてくるから、よく学んでおきなと言われるが「わかんねーよ!」と心の中でつっこみを入れておいた。

次は一本橋。一速で進入して、下を見ないでニーグリップをして前をひたすら見続ける。初めは何度も落ちるし、雨で滑りやすい為焦ってアクセルを「フォン!」と吹かしてしまったら鉄板の一本橋の上でホイルスピン(笑)!そのままテュルッっと滑って落ちてしまった。

後半は落ちずに一本橋をわたれるようになった。コツは
・絶対下を見ない。前だ、前だけを見ろ。
・前輪ブレーキは使わない
・後輪ブレーキを使い速度を殺し、断続クラッチで前に進める
かな。一本橋に関しては検定の時も焦らなければ行ける自信がついた。

それ以外は通常の交差点での走行等を練習し、終了。


■第一段階 9回目 03/08/14 「久しぶりに転けたぞ」
8回目の直後に予約を入れた9回目。第一段階の最短時間が9時間だが、余裕でまだ終わりそうにありません。はぁ、頑張るしかないのですね・・・。

まず、初回は前回やった一本橋の復習。これに関してはまぁ問題ないレベル。
ついでスラロームの練習。「リズムよくアクセルをあけてバンクさせた車体を元に戻す」と言われるが、なかなか難しい。どうしてもアクセルのタイミングがつかめない。結局二速アイドリング程度でふらふらやっただけで終了。ウェット路面ってのも災いしてるんだよね。

次にS字とクランク。S字に関してはあんまし問題なかったが、クランクに罠が待っていた。二つ目の直角コーナーで内側に寄り過ぎ、下を見てバランスを崩した俺はあれ〜っと転けて芝生に転がってしまった。受け身をとれなかったら痛い思いをするところだった。

ちょっとこんな取得記なんて書いてないで、明日の教習に向けて教本を読んでみるつもり。
すでに明日から規定回数オーバー決定なんだけど、なんとか旅に出る前には一段階のみきわめを終えたいなぁって思っている。がんばらねば!


■第一段階 10回目 03/08/15 「うーん、スラロームが出来ない」
〔一時限オーバー目〕
思いっきり土砂降りの中教習スタート。上下レインスーツを着込み、防水はばっちりとはいえ靴はむき出し。濡れないことを祈る。
外周二周を走った後、今までやったところの練習をやっていなさいとのこと。一応一回クランク、S字を走った後、もちろんスラロームのコースへ。前回復習項目にされ、未だに出来ない。

俺の問題点は
・スピードが足りない
・だから倒せない
・だからハンドルで切るしか曲がる方法がない
・しかもアクセルのタイミングが悪い
だとのこと。でも土砂降りの中、スラロームのコースにある程度の速度で進入するのが怖い!教官は「雨でも普通にやってればスリップはしないよ。」とは言うから俺の技術不足なんだろうけど、曲がれん!転ける!

一度「こんな感じだ。やってみせるから後ろに乗れ」と言われてタンデムでスラロームに突入。だが、一つ目のパイロンを過ぎたあたりで左足がステップから滑って落ちてしまい危うく落車するところだった。「うぉっ、怖ぇ!」と素で叫んでしまい、やりなおし。
二度目はしっかり踏ん張ってスラローム突入。はっきり言って怖いだけでよく分からなかった(笑)

それからもひたすらスラロームの練習をやったが、どうしても出来ず教習終了。スラロームから先に進めないスラローム縛りがまだまだ続く・・・。

■第一段階 11回目 03/08/15 「三度目の正直」
〔二時限オーバー目〕
まだ土砂降りが続く中、つづいて二時限目の教習。スラロームが出来ないのでため息混じりで教習開始したら、なんと担当教官が一番最初に当たった小デブ中年A教官。怖いんですよこの人・・・。まぁシバかれてでもスラロームは出来るようになりたいし、がんばるか。

教習を始める前に無線機をつけろとの指示。教官側から一方的に送信できるトランシーバーのような物だ。ヤツの低い声が常に耳に入ってくる上に息づかいまで聞こえる。キモイ・・・。音質が悪くて音が割れているのは仕様なのかしらないが、やや聞き取りにくい。

外周を走った後、やはりS字とクランクへ。一応ギリギリこなし、一本橋とスラロームへ。スラロームでは前回の教習で何とかスピードは出せるようになったので、後はリズムとタイミングだと教わる。

何度も失敗したりしながら、後半何とか出来るようになった。まだ自分でもどうして出来ているのかしっかりつかめていないので上手く説明できないが、重要なのはアクセルをあけるタイミング・・・だと思う。

まだ感覚がしっかりつかめていない感じだから、今は早く練習して身につけたい気分。


■第一段階 12回目 03/08/16 「第一段階終了!」
〔三時限オーバー目〕
はぁ、三日連続となる雨の中の教習が始まった。一時はちょっと弱まった雨だが、やっぱりザンザン降り。上下レインスーツを着込み、ジェットヘルメットのシールドをおろして教習開始。

まずはいつも通り外周を走った後、S字、クランク、一本橋、スラロームを数回続けてやった後坂道の通行、および坂道発進へ。坂道発進は車と同じ要領で、リアブレーキをかけた状態でアクセルをあけ、半クラッチでリアブレーキ解除→発進となる。MT車で免許を取っていたし、半クラッチになったときの感じがタコメータですごいつかみやすいので意外と簡単だった。ちょっと油断して一回エンストしてしまったが、それ以外は全く問題なし。よっぽどスラロームの方が難しい。

その後も坂道発進、一本橋、S字、クランクをぐるぐる続けていたらいつの間にか教習終了時間に。
「えー、次回二段階の最初の教習はシミュレータなので、それで予約取ってください。」と言われ、「みきわめ良」の欄にハンコが!!あれれ、一時限だけでみきわめ取れちゃいましたよ?

というわけで、意外と楽に一段階のみきわめ取得に成功。次回からは二段階だが、それは旅から帰ってきてからにしよう。
それにしても、前回7.3秒とか7.5秒とかが出せていたスラロームが再び8秒代に戻ってしまった。うーん、ブランクの後出来るようになるかなぁ。心配だ。


■第二段階■

■第二段階 1回目 03/09/27 「第二段階開始」
さて、前回の教習から1ヶ月以上間が空いてしまったが、まぁ旅に出ていたので仕方有るまい。そんなブランクの後の教習はまずシミュレータだった。助かる、これで少しは感覚が取り戻せるかもしれない。

シミュレータは前回と同じく二人で受ける。機械は一台しかないので二人で交互に乗る感じだ。第二段階のシミュレータは実際の路上で走ることを想定した設定で行われる。道路の標識に従って走行したり、後ろから走ってくる救急車をよけたり、路上駐車しているトラックを回避したりする。
相変わらず一番難しいのは速度。制限速度40km/hの表示があるから40km/hを維持しようと頑張るのだが、画面のスピード感とメーターに表示されるスピードの差が有りすぎ。しかもかなりスロットルに敏感な設定になっていて制限速度を維持するのがなかなか難しい。

ただ、おかげでギアチェンジやウインカーの操作に関してはだいぶつかめた感じがする。第二段階のシミュレータは実際の走行をふまえて・・・と書いたが、俺にとっては実車に乗る前の復習に終わった。
ま、それはそれでいいんだけど。


■第二段階 2回目 03/09/27 「久しぶりにバイクに乗る」
久しぶりの実車での教習。エルボーパッドやニーパッドをつけるのも久しぶりだ。ドキドキする。教習前の教官との軽いミーティングの時に「スンマセン、前回乗ってから一ヶ月以上経っていてあんまり覚えていません」と正直に申告。
しかも、どうやら第二段階は最初っからコースを覚えてこなければならなかったようで、ほとんど覚えていない俺は致命的。仕方ないから教官が先導してくれた。スイマセン。

まず最初に急制動の練習。決められた直線路を3速40km/hで進入し、ブレーキ。たしかドライ路面なら11m以内で止まらないといけないらしい。
・2速でしっかり加速してから3速に入れること
・ブレーキは後輪はそんなにしっかり踏まず、前輪に神経を集中すること
・前輪ブレーキはガツン!じゃなくて絞るように握ること
等をアドバイスとして受け、早速やってみることに。

外周を回って直線路に入り、2速で40km/hまで加速・・・って40km/hって速ぇぇ!そしてブレーキするラインへ。とりゃー!・・・・なんとか止まれました。良かった良かった。

路面にはかなり転けた後があり、正直かなりビビっていたのだが落ち着いてやればけっこうできそうな感じ。


ほかに今日やった失敗と言えば見通しの悪い交差点での左折時に、路面の段差に足を取られて立ちゴケ寸前(危うく回避)。あとは坂道発進で一回エンストかな。これは単なるイージーミスが原因だったから大丈夫でしょう。ただ、相変わらずスラロームが遅い。これでは検定が受からないからこれから練習していかないと・・・。一本橋に関しては落ち着いてやれば全然問題ないからOKでしょ。

ちなみに教官からは「まぁ一ヶ月ぶりにしちゃぁよく乗れてるよ」とのお言葉。ちょっと引っかかるが、まぁいいでしょ。俺はそんなに上手くないからマイペースで行くさ。

■第二段階 3回目 03/10/05 「コースが覚えられない」
「コース覚えてる?」
そんな教官の言葉に「はい、大丈夫です」と即答できない自分が悲しい。事前にしっかり頭に入れてきたはずなのだが、いざ実車に乗ると操作に精一杯でコースどころではなく、すぐに間違える。なぜか坂道発進やってないのに急制動のコースに入っていたりするし。方向音痴ぶりをしっかり発揮してしまった今回だった。

また、「キープレフト」「交差点では徐行」という二大原則がまだ守れていないらしい。もっと左によって、交差点ではもっと遅く走らないといけないらしい。難しいですな。
しかも今日乗ったバイクはクラッチが微妙で、半クラッチの範囲がすごい狭い!だから坂道発進じゃ何回もエンストするし、クランクではスピードオーバーで危うく転ぶところだった。

また、右折の際の進路変更にもタイミングがあるのだがコースを覚えていないとタイミングどころの話ではない。とにかくコースを覚える。これが最大の練習項目だ。
スラロームで8秒切れないとか、坂道発進で失敗するとかそういう次元の話じゃ無いことが今回の教習ではっきり分かってしまった。とにかくコースを覚える。頑張らなければ。

■第二段階 4回目 03/10/12 「シミュレータでレーサー気分(爆)」
四回目は危険予知などの路上に潜む危険を予測するレッスンをシミュレータで受ける。具体的には、「右折待ちで対向のトラックが道を譲ってくれたので進むとその陰からバイクが飛び出してきた!」とか「前の車が突然脇道へ入ろうとして急停車」などの様々なアクシデントが次々と発生する。
大体予測できるのでうまい具合にかわし、「ふー、危なかったぜ」という状態になるのが常だ。それをリプレイで参加者(三人)で見て「こういう危険があるんだよ〜」と学ぶ。

大体そのレッスンを終え、余った時間はシミュレータで色々なシチュエーションでの走りをするもの。ある人は模擬市街地走行をあまりやっていないというのでやり、またある人は「シミュレータそのものが苦手(酔う)」なので慣れるために一般コースを走ったりしていた。
俺は「コーナリングの限界を感じる」というコースをやらされた。速度を固定された状態でコーナーを曲がっていくのだが、設定速度が60km/h、80km/hとどんどんあがっていく。いくら傾けても転ける事がないシミュレータだからめいっぱいバンクさせてレーサー気分で走るが、それもやがて曲がりきれなくなりガッシャーンと転倒。まぁ「いくらバンクさせても曲がれない速度では曲がれない」という事を教わった。そんな感じで三回目のシミュレータ教習は終了。

■第二段階 5回目 03/10/12 「急制動でドリドリッ!」
今回はコースを1コース、2コースともにばっちり覚えてきたので大丈夫!と自信満々に望んだ一週間ぶりの実車。まず最初に教官が俺に着いて走り、俺の走りの問題点をあれこれ指摘する。まず、交差点で左折ならキープレフト、右折なら交差点の中心のすぐ内側を通らなければイケナイのだがなかなか守れていないらしい。特に見通しの悪いT時路交差点からの左折発進ではどうしても右側にふくらんでしまう。バランスの問題・・・らしい。
また、急制動する場所で加速がワンテンポ遅れちょっとオーバースピードで進入、必死でブレーキかけたら後輪が滑りまくった。シュルシュルシュルシュル〜。振られる車体!だが何とか転倒は免れた。
もう少し手前で進入速度40km/hをだし、早めに三速に切り替えて40km/hぴったりに調整する時間を作ろうと言うアドバイスと、ちょっとだけブレーキングのタイミングが早いから気をつけて・・とのことだった。

次にオーバースピードの体感。ほぼ直角のコーナーがあるのだが、そこの進入速度を20km/h,25km/h,30km/hと上げていき、どうなるか体感するというもの。20km/hでは余裕でクリア。25km/hでもまぁなんとかなったが、30km/hではぬぉっ!対向車線にふくらむ!!本当に10km/hだけでも結構違うことを認識させられ、これは良い勉強になった。

その後はしばらく単独で決められたコースを走っていて、最後の方に特訓のお時間。俺はスラロームがとにかく苦手で、通過時間8秒以下を出さないと検定には合格しないのだがどうしても8.6秒くらいかかってしまう。それに気づいた教官が何度も何度も練習させてくれた。大切なのは「目線は次のパイロン」「怖がるな」「アクセルONのタイミングに気をつけろ」ということか。あと「動きが大回りになりつつあるから、もっとシャープに・・」だそうな。難しいが最後の方には何とか7.6秒とか7.9秒とか危なっかしいながらも合格ラインの速度を出せるようになった。これに関してはもっと練習したい気分だ。
今回の教習はそんな感じ。次はまたまたシミュレータだ。

■第二段階 6回目 03/10/13 「シミュレータで危険予知」
今回のシミュレータは二時限連続の講義となる。一回目の時限でシミュレータに乗り色々な危険な場面を体験し、二限目でそれについてディスカッションをするというもの。
まぁ飛び出しがあったり、巻き込みがあったり、サンキュー事故があったりと色々なんだけど、バリエーションに富んだ「危険」を色々味わえて面白かったと言えるだろう。逆に言うとそれだけで、それ以外は何もしていない回。なのであんまり書くことも無い〜(爆)
この日は教習中にすごい豪雨が降って「うわぁ、自転車で来ちゃったよ、帰れないよ」と焦ったが教習が終わる頃にはやんでくれて助かった。
この回でシミュレータはすべて終了。後は実車で卒検まで突っ走る!のだが、うまくいく予感は全然しない。

■第二段階 7回目 03/10/18 「法規走行」
第二段階もこの段階まで進んでくると卒業検定を見据えた運転技術に関して学び始める。直線ではしっかり加速し、コーナーではゆっくり。キープレフトを心がけ、交差点を右折するときは交差点の中心のすぐ内側を通り、一時停止や後方確認なども確実にやらなければならない。(ていうかそうしないと検定に受からない)

まず最初は教官が俺の後ろについて俺がコースを走るのを見て、問題点を指摘。各所各所で「ちょっと中央に寄りすぎだねぇ」とか「もう少しキープレフト」とか「ここは徐行だよ」とか色々言われる。その後再び苦手なスラロームの特訓に。
で、その人の教え方がうまいのかどうかは知らないがだいぶできるようになった。最初のパイロンにかかる前にはもうバイクを倒し始めないとすべてのパイロンでタイミングが遅れてしまうことに気づかせてくれた。一応時々失敗するものの大体は8秒以下というタイムリミットをオーバーしないようになれた。よかったよかった。
今回はそんな感じで終了。

■第二段階 8回目 03/10/18 「模擬追突と緊急回避、そして急制動」
まず最初に教官から「今日は二つの危ないことをやる」と言われた。ビビる俺。
最初は模擬衝突と言って、教官の後ろについて走り特定の速度で教官がフルブレーキをかけた瞬間こっちもフルブレーキで止まり、衝突を回避するというもの。もちろんマジでやったら危ないので、俺が左より、教官が中央よりに走り万一止まれなくても衝突することはないのだが、なかなか怖い。というのも、この日は雨で後輪がいとも簡単にロックするのだ。気をつけないとケツをフラフラ振ることになる。

それを二回三回やった後、次は緊急回避。三速30kmでコースに進入し、前方の教官が赤旗を揚げたら左へ、白旗を揚げたら右へ、正面のパイロンに衝突する前に回避するというもの。反応ゲームのようだが、これがなかなか怖い。というか「うわっ、どっちだっけ!」と結構焦る。
まぁこれを数回やり、その後急制動の練習をして今回の教習は終了。第二段階の最短時間は8時間だが、この時間で第二段階のみきわめがもらえなかったと言うことは第二段階も回数オーバー決定と言うことか・・・。ま、お金はかかるがのんびりやるさ・・・。ハァ。

■第二段階 9回目 03/11/01 「高度なバランス走行」
まず最初は適当にコースを走っていてと言われる。一度だけだが道を間違えてしまった上に、前回の教習から時間が空いているからだろうか、バイクのコントロールがギクシャクしてしまいなんだかうまくいかない。ギアチェンでミスったり、エンジンブレーキがガツンと効いてガクガクしてしまったり。車の時はひたすら連続して通いまくったが、2週間空いたり1ヶ月空いたりとなかなか連続して通えないバイクの教習・・・。

しばらくするともう一人の方の相手をしていた教官がこちらに来て、教習項目の「高度なバランス走行」に入った。
まずは「逆スラローム」。普通のスラロームよりずっと大回りなのだが、パイロンの間隔は同じなので倒し込まないととても曲がれない。これは地面を「足蹴り」しながらひたすら転けないようバイクを維持するだけでいっぱいいっぱいだった。次に一本橋を立ち乗りで渡ってみろとの指示。ひたすらニーグリップで何とか落ちずに二回通れた。その次は普段通ったことのない鋭角カーブの上りや下りを走るのだが、これもまた難しい!教官はキープレフトを保っているが、俺は大きくふくらんでしまう。というか転ばないように走るので精一杯。

教官からは「まぁ、こういうドライビングもあるよって事で」という感じに言われた。まぁ要するに体感してもらうことが重要で、今(教習の間)はうまく走れなくても良いらしい。よかった、こんなの乗り慣れてからじゃねーと無理だよ・・・。

その後何度かスラローム、急制動などを練習してこの教習は終わり。恐ろしいほど遅く走るAT車が場内のコースにいて教習所内で渋滞が発生し、あまりコースを走り込めなかった。せっかくコースを覚えているか確認したかったのに・・・。2速でエンストギリギリの速度で走るのは勘弁してください。そんな回だった。この回ではみきわめもらえず。オーバー1時間目

そうそう、この回では変なことを一発やってしまった。その名も「下り坂無理矢理エンジンON」。坂道発進の所で、発進はうまくいったが上り坂を終えて下り坂になるところでギアチェンをミスりエンスト。だが俺は止まらずに重力で進み続け、クラッチを切って走りながらセルを回してエンジンをかけてしまった(笑)
教官に「荒技だねぇ」と言われてしまう。ま、良いって事よ。

■第二段階 10回目 03/11/01 「やっともらえたみきわめ」
再び最初は「適当にコースを走っていて」と言われる。恐怖の超低速AT車はいなくなっていたので、一応1コース、2コースと通しで走ることが出来た。
しばらくコースを走っていると教官が後に着いてきて「じゃ、ちょっと走りを見てみる」と。おおっ、みきわめですね!気合いを入れてコースを走る。比較的うまくできてるかなぁと感じていたら発着点に戻るよう指示があり、戻ると細かい指摘のあと、「じゃ、あとはコースをどこでも好きなように走って良いよ」と言われた。つまり苦手なところを練習しろってことだよね?それ。ということは、みきわめ良好ってことかな?
「スラロームが苦手なんで、一本橋とスラロームでぐるぐる回っていても良いですか?」と聞くとOKとのこと。早速スラロームの所へ行き、徹底的にチャレンジしまくる。だいぶ苦手を克服したようで、意外と良いタイムがばしばし出せた。教官からも「比較的安定してタイムが出ているから、まぁ多分大丈夫だろう」と言われた。他にも一本橋に材木を敷いてゴツゴツにしたものにチャレンジさせられたが、これも何とか落ちずにクリア。ふー。

そんな感じでオーバー2時間目にしてみきわめ良をもらい、次は卒検へ!出来れば卒検一発合格を目指すが、自動車免許の時にくだらないミスで卒検を一回落ちている俺としてはドキドキもの。がんばらねば。
マンネリ化しているこの教習記も、早く免許を取って終わりにしたいものだ。


■卒業検定■

■卒業検定 03/11/05 「一発合格なるか?!」
検定日の2003年11月5日は水曜日。平日の今日は学校をさぼっての検定となった。卒業検定は水曜日と日曜日の週二回行われているが、訳あって次の日曜日は検定を受けることが出来ず、一番早く受けられるのは水曜日だったための決定だ。水曜日の授業は大して出席しなくても問題はないが、学校をさぼった以上受からなければ・・。そんな気持ちで教習所へ向かう。

9時開始と紙には書かれていたが、実際に試験官が来て説明を始めたのは15分過ぎだった。受験要項を渡され、試験についてのレクチャーを受ける。どの辺りを見て採点するか、一発不合格になる「危険行為」とは何かなどを説明された後、受験順を言われた。俺は4人中3番目。2か3番目が良いと思っていたので、良かった。

そして試験開始。最初の人の行動を見ていたら、サイドスタンドを出したままエンジンをかけて一速に入れてしまい安全装置によってエンストしていた。ミラー調整や後方確認の順番などもおかしい。緊張しているんだろうな・・・なんて思っていたが、それはお互い様。俺もまだ順番はあとだというのにもう口の中はからからだった。

そして一人、二人と試験が終わり、俺の順番に。緊張は最高潮。教官と一礼したあと、スタンドを外してバイクにまたがり、ミラー調節。エンジンスイッチを入れてクラッチを握り、リアブレーキをかけてセルを回してエンジン始動。周囲の安全確認を目視にて行ったあと、右ウインカーを出して発着点を出発した。ここまでは多分完璧だろう。
が、出発して焦る。頭の中が真っ白とはこういう事か。一瞬ギアをどうやって二速にするのかも忘れたが、さすがそこは回数を重ねた経験。足が勝手に動いてくれた。何とか落ち着きを取り戻し、何度も頭の中で走行シミュレーションしたコースを走る。S字、クリア。坂道発進、クリア、踏切前一時停止、クリア。クランク、クリア。見通しの悪い交差点、クリア。

途中ちょっとだけ右折→右折時に軌道がふくらんでしまったが、他はあまり思い当たる節もなくクリアした。コースも間違えていない。残るは最終難関、急制動・スラローム・一本橋だ。

まず急制動。CB400でガツンと加速するのもこれで合格だったら最後だし・・・と気合いを入れて加速。2速でカッチリ40km/hまで加速し、3速に入れて急制動!よーし、若干後輪がロック気味だったが、多分クリアした。次は俺の超苦手なスラローム。最後の方の練習では6秒台も出していたスラロームだが、緊張ですっかり視点が狂っているらしくスピードが伸びない。ヤバイ!
最後のパイロンを過ぎてから可能な限りの加速をし、センサを通過したときの表示は8.0秒ジャストだった。うぎゃー!「8秒以内」が合格の条件だから多分大丈夫だろうが、これはもしかしたらダメかもしれない。
そして最後の一本橋は多少ふらつくも安全圏の7.6秒でクリアし、発着点へと戻った。ギアをニュートラルへ入れてエンジンを切り、後方確認をして下りてスタンドを立てて終了。うん、最後は完璧だ。

その後4人目の唯一の女性も試験を終え、受験者4人で待合室で待ち、結果を待つ。なかなか教官は戻ってこなく、不安が頂点に達しそうになった頃「それでは、発表ですのでこちらへ・・・」と呼ばれた。一人目がまず合格。軽い講評をしているのだが、こちらとしては早く自分の結果が知りたくてうずうずする。そして二人目も合格。そして三人目の俺。「えー、まごころさんですね。はい、合格です」とのこと。ヤター!ヤター!やはり中央線からふくらんでしまったところとスラロームギリギリ8.0秒の所を指摘されたが、それ以外は問題なかったらしい。どっと力が抜けた。
4人目の女性も合格だったのだが、どうも何か失敗をしてしまいダメだと思っていたようで、思わずうれし泣きしていた。どうも卒検二回目らしい。うう、泣ける気持ちは分かるぜ!

結局、この日受験した4人全員が合格となり、俺も一発合格を決めることが出来てハッピーエンドとなった。このダラダラ続いていた受験記もこれが最後。5回オーバー22時間の教習と1回の卒業検定でかかった費用は89,580円だった。たまたま入所金割引中でかなり安くなったが、それでも15,000円はオーバー分。つくづく下手くそだなぁと思うが、免許なんて取ったもの勝ち。これからうまくなっていきたいと思う。

2003年8月3日から始め、11月5日で終了した教習を事細かに記したこの教習記も、これからの安全祈願を込めて終わりとしたい。長々と読んでくださり、ありがとうございました。


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