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日記 2011年9月 |
29日 木曜日 晴れ ■欧州見聞録Dボーヴェ■ だいぶ日が開いてしまいました。 いまだに節電・震災がらみのゴタゴタに対応している日々です。 日記のカウンターを借りてるeucaly.netがサーバーダウンしているらしく、カウンターが非表示に。最近はあまり更新できていないのでカウンタもまぁ無くても良いかもしれませんが。 ---- 欧州見聞録その5は、フランスのボーヴェ。 パリから北へ100kmほどの街で、特に観光名所があるわけでもないので、仕事が無きゃ普通の日本人は行くことが無いだろう。 大きな地図で見る 現地でアテンドしてくれたフランス人は、シトロエンやプジョーで無く日産キャシュカイに乗って現れた。日本ではデュアリスという名前で売られているSUVなのだが、ディーゼル+6MTというところがさすがヨーロッパ。 運転したわけではないので確かなことは分からないが、乗せてもらった限りなかなかいい車だった。フランス人は総じて(日本人からすれば)死に急ぐようなぶっ飛び運転をするのだが、そんな怒涛の加減速でもガーガー言わないディーゼルエンジン。低速のトルクも厚いようで正直のけぞる加速。 ドライバーのせいもあろうが発進加速中にフロントタイヤが鳴くほどで、降りて見てみたらフロントだけタイヤ(もちろんミシュラン)がツルツル。「週末に交換する予定なんだ」とヤツは言っていた。 足は固めだけどダンピングきいてて、SUV的なゆら〜っとした動きが無い。まぁどうせオフロードなんか走らない車だからか。 厳しいディーゼル排ガス規制ゆえ日本では売ってないけど、このモリモリトルクのエンジンで6MTのまま日本で売ってたら買っちゃうなぁ。まぁ出るはずも無いですが。。 ボーヴェへの道。パリを出ると恐ろしいほど田舎の景色に変化する。 「風水」なるナゾのお守りがぶら下げてあり、フランス人のKANJI好きを実感・・ あたりは一面こんな感じの畑が広がっていたのだが、最終的に作物が何か分からずじまいだった。 泊まったホテル。中庭を眺めるテラスや、日当たりのいい部屋など最高。これが仕事でなかったら最高なのに・・。 法律か何かで基準があるらしく、どこのホテルも標準料金表が部屋に貼ってある。それによればこの部屋の室料は繁忙期を除けば75Euroほど。レンタカーでこういう宿を転々としながら旅をしたら楽しいだろう。 ところでこのホテル、ついて洗面所でうがいをしてびっくり。蛇口から出てくるのが海水なんじゃないかと思うくらい塩分およびミネラル豊富な超硬水。衛生的には問題ないだろうが、こんなの飲んだら確実に腹壊すだろう。 夜は関係者10人ほど(日本人俺一人、オランダ人、あとフランス人)と会食。日本人がイメージするコテコテのフレンチフルコースではなく、気軽な感じのコース料理で助かった。 食事の終盤、バケットが配られたと思いきやチーズを山盛り乗せたカートがやってくる。一人ずつ回って好みのチーズを聞き、切り分けてくれるのである。 俺は「カマンベールくらいで良いよ」言おうとしたのだが「ぜひ全部味わってくれ」とフレンチガイが勝手にウエイターへオーダー。俺の皿にはカマンベールや通常のブルーチーズなどに加え、強烈ににおいの強い謎のチーズ(ヤツはStrong cheeseと言っていた・・)までチーズフルコース状態に。 きっとこれは日本人が外国人の客に納豆や塩辛を食わせるのと同じ感覚なのだろう。明らかに俺がどんな反応をするのか楽しみにしているフランス人たち。 ここで食わず嫌いをしていては失格と、パンに塗りつけてガシガシ食ってやった。正直とんでもなく臭いのだが、場の勢いと、赤ワインとの取り合わせで不思議と旨く感じる。あー、これ続けてると病み付きってヤツになるのか。 外国人の会食は長い。夜中までしゃべり続けて部屋に戻り、さっとシャワーを浴びてベッドへ倒れこんだ。頭が興奮しているらしく、目を閉じるとあちこちから英語が騒がしく聞こえてきた。思えばここ数日全然日本語をしゃべっていない。 微妙にうなされつつ、明日に備えて体を休めるのであった。 |
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