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旅の相棒 TT250R

バイクに乗り始めて間もない頃、事故に遭いました。車やバイクを運転するようになって初の事故、幸いけがもなくあわてずに事故処理をして示談成立となりましたが、やっぱりあれこれ苦労しました。たいした事故ではなかったのですが、なにか参考になればと書いてみます。

※お願い※
このページは、この事故に関して自分の正当性を主張したり相手を非難・誹謗する目的で作成してはいません。事故からその解決に至るまでの経過を、事故を経験したことがない方の参考になればと書いています。
なるべく中立の立場から書きますが、どうしても当事者故に多少主観が入ってしまうかも知れませんがそのあたりはご勘弁を。なお、相手車種や出てくるお店の名前などはすべて伏せさせていただきます。


■事故発生
2004年2月8日午後4時過ぎ、日帰りでツーリングに行った帰りだった。現場は片側一車線、中央分離帯無しの国道で、両脇に1m幅の歩道を挟んで建物が建ち並ぶ市街地の道路。交通量は両車線共に多いものの、比較的スムーズに流れていた。走行速度はおそらく30〜40km/hほどだったと思う。

自分の前には車線のほぼ中央を走る国産の白いコンパクトカー、その後ろ10m弱ほどを自分(TT250R)が車線のやや左寄りを走行していた。すり抜けはせずに、車の流れに合わせた走行だった。

その状況で突然、前のコンパクトカーが道路脇の自動車販売店の駐車場に入るために左折し始め、急制動をかけるも避けきれなかった自分は車の側面につっこんでしまった。
まず最初に前輪が車の左リアドアに接触、車側に倒れ込んでハンドル右端が車の側面を滑り、車が急停止した後反動でバイクは左側に倒れてしまった。自分は転倒直前に飛び降りるようにバイクから離れることが出来たので幸いなことに無傷、打撲等は無し。ややパニックになりながらもキルスイッチでエンジンを停止させた。



事故の状況。車が道路脇の自動車販売店に左折で入ろうとし、かわしきれなかった俺は側面につっこんだ。


車からおじさん(以降Aさん)が降りてきて、お互い「なんだよ〜」という気持ちから言い合いになりそうになった。無駄なことは言わないのが鉄則だし、俺も我に返って「とにかく、警察を呼びましょう」と言うとAさんも「そ、そうだな警察だな」ということに。

俺の携帯から110番に通報し、けが人は居ないこと、他の交通の妨げにならず安全な場所に移動していることなどを確認されてから何対何の事故か、現場はどこかなどを聞かれた。当然出先なので場所など分からなかったが自動車販売店の人が出てきて名刺を渡してくれて、その名刺の住所を伝えた。必要事項を伝えると「警官が来るから待っていろ」と言われ、待つことに。


■損傷状況確認・警察待ち
警察が待っている間、ひとまずバイクと車を自動車販売店の駐車場へ移動した。ブレーキやハンドル、エンジンなどを簡単にチェックしたが、俺のバイクに関しては動作に問題ない感じだった。当然傷くらいは付いたのだろうが、なんせ元々ボッコボコのバイクなのでよく分からなかった。
相手の車(白の国産コンパクトカー)はなんとほぼ新車。1ヶ月点検のために持ってきたところだったそうだ。相手の車は白いこともありかなり損傷が目立った。

・左リアドア凹み+タイヤ痕
・左サイドモール破損
・左リアピラーかなりの凹み+塗装はげ
・左リアクォーターガラスに傷
・左リアガラスに傷

と言う感じだった。


■警官到着
しばらくすると警官が到着した。近くで死亡事故が起きたばかりらしく、結構忙しいみたいだった。自動車販売店の人が商談用のコーナーを使わせてくれ、コーヒーまで出してくれた。

お互いの住所や職業をまず聞かれる。免許証番号なども調書?にとっていた。事故直後は車が「ウインカーを出していた」「出してなかった」だとか「減速した」「してなかった」などで揉めそうになったのでここでも聞かれて一悶着有るのか・・・と思っていたらあまりそういうことについては聞かれず不思議だった。
どちらかに明らかに分かる重大な過失(たとえば俺が鬼のすり抜けをしていたとか、そういうこと)が有る場合を除けば「交差点以外での左折巻き込み事故」ということで済んでしまう模様・・。

調書を取るときに当然自賠責の書類と登録証を見せる必要がある。俺は「なくすと困る」という理由でコピーを持ち歩いていたのだが、特にお咎めは無しだった。見せるときに「すいません、原本じゃなくてコピーなんですが・・・」と言うと、警察官は「ああ、バイクの人はそうしてる人多いよね」とサラッと。そういうものらしい。

警官は調書を取ると「そいじゃぁ」と帰ろうとしたので、「いや、あの・・・これからどうすれば?」と聞いてみた。Aさんも俺も事故は経験がなかったので何も分からなかった。すると警官は

・私の仕事はここまでである
・これ以降はお互いもしくはその保険会社同士の話し合いとなる
・事故証明等が必要な場合は申請すればもらえる
・今日はもう帰って良い

という事を教えてくれ、サーッと帰ってしまった。他の一件で忙しいみたいだった。


■帰宅
その後、Aさんと連絡先を教え合い、俺は念のため事故車両をAさんに許可を取った上でデジカメで撮影しておいた。後で保険会社などにもし相手の車の状況を伝えるときに便利だろうし、いずれにせよ記録として取っておいた方が何かと良いと思ったからである。

Aさんは某大手企業に勤める中年の男性だった。事故現場の近くに住んでいるようで、お互い任意保険に入っているのでこれからは保険会社同士を通じて連絡を取りましょうと伝え、現場を後にする。一応無事に帰宅したらAさんに連絡すると伝え、その場を後にした。
Aさんはしきりに「いや、それにしてもケガしないで良かった」と言っていたが、まぁ逆の立場だったら俺もそう思うだろうな。


■保険会社に連絡
帰宅後Aさんに連絡を入れてから保険会社に連絡を入れた。任意保険はとんでもない保険料なのだが、心底入っていて良かったなと思いつつ「事故連絡ダイヤル(24時間)」に連絡を入れた。相手情報、事故の状況、事故の時間、相手の保険会社と連絡先などを伝え、「それでは、これ以降はこちらで相手方の保険会社と交渉を行います。まごころ様は特別何もする必要はありません・もし直接まごころ様に相手から連絡が来た場合は私の方に連絡を入れるよう伝えてください。進展がありましたら連絡を入れます」と言われ、電話を切った。

ふぅ、なんだか知らないけどひとまず全部任せてしまおう。そう思ってさっさと風呂に入ってその日は寝た。


■保険会社より連絡
やきもきしながら連絡を待つこと1週間弱、保険会社から連絡が入った。話の内容をまとめるとこうだった。

・過失割合は 俺:相手=1:9である。
・俺も走行していた以上、どうしても10%の責任は生じてしまう。
・相手の車の修理見積もりは16万5000円である。
・相手は過失割合を1:9ではなく2:8にしてくれと言っている。
・修理代を請求するか、自責自陪にするか。

最後の話がよく分からなかったので聞くと、こういう事だった。
自責自陪とは簡単に言ってしまうと「自分の修理は自分でしますよ。それで終わりにしますよ」ということ。相手は自費で修理をし、俺も必要が有れば自分でお金を出して修理し、お互い修理代等を請求することはなくなる。

もし過失割合でお互い修理代を出すことになったとしよう。
俺の過失割合は10%なので相手の修理代の10%、165000×0.1=16500円を払うことになる。俺のバイクは動作に問題はないので一応修理は不要だが、相手から請求されたらこっちも見積もりをとるべきだと保険会社さんは言う。本当に事故前の状況に戻すならタンクやハンドルガードなどの部品を交換する必要があるわけだから、その代金の90%を相手に請求することになる。
すると、俺の修理代金が(16500÷9)×10=18333円以上かかった場合お互いの出費額がトントンになってしまい相手が俺に修理代を請求する意味が意味が無くなるのだ。
俺の修理代が仮に3万円、相手が16万5千円だったとすると1:9でのお互いの出費は俺が16500円、相手が27000円になってしまう。

よって、お互い一番良いのは自責自倍だろうという事になり、その方向で交渉して貰うよう保険会社さんに伝えた。このあたりは俺もなかなか飲み込めなく、保険会社様々だなという感じだった。


■決着
数日後保険会社から電話があった。相手は最後まで過失割合2:8だと主張したようなのだが、基本的に交差点外での左折巻き込みは9:1という事例というか「過失割合表」があるらしく、それで押したとのこと。金額などの話をして自責自倍で話を付けましたとのことだった。
なんかあっけないので「あのー・・・じゃぁこれでもう終わりって事ですか?」等とアホな質問をしてしまう。すると「まごころ様の方でこれから修理をする、しないは自責自倍ですので任意でなさってください。保険を使用していないので来年から保険料が上がるなどはありません」とのこと。本当に助かったので丁寧に担当者さんにお礼を言って電話を切った。ふぅ、やっと片づいた。

一時期ある大手サイトで叩かれていた三井住友海上だが、申し分ない対応で非常に助かった。ネットの話なんてそんなもんだよなと思うと共に、ネタ系サイトに踊らされていた自分がちょっと恥ずかしかった。


■結論
1.任意保険には必ず入ろう。むしろ入れないなら乗るな。
2.事故ったらすぐに警察。揉めるとあとが大変だぞ。
3.いずれにせよなんだかんだと面倒くさい。事故には注意しよう。


みなさん、事故にはお気を付けて。このページが役に立つことが有りませぬよう・・・。


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