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TT250R:電圧計の製作 |
■電圧計が欲しい この冬にバッテリ昇天を体験し、バッテリの電圧が気になる今日この頃。しかもオフ車なのにグリップヒータという軟弱アイテムを使用しているため、バッテリの電圧管理は重要かなぁなんて考え始めた。しかし、バイク用として出ている電圧計や温度計はどれも高い!となれば、作るしかない! ■部品の選定 ・表示器 表示は小型の7セグメントLEDがゴロゴロあったのでそれを使おうかと思ったのだが、使うPICに空きポートがあり今後センサを増やして機能拡張(←これ重要!))することを考えて16文字*2行のLCDパネル(SC16028BSLB、秋月にて1200円くらい)を使うことに。制御法はイマイチ分からないのだが、電子工作の実験室(http://www.picfun.com/index.html)にてCCS-Cコンパイラで使えるLCDライブラリが公開されている。これを使えば俺のようなアホでもC言語の初歩のみでLCDが使えるのだ。感謝である。 ・マイコン PICの16F873を選んだ。俺の持っているROMライタで焼けて、A/D変換が付いていてなおかつ入手しやすいとなると28ピンのこれしかなかった。今は14ピンでA/D変換付きのPICとか出ていてうらやましい(しかも安いし!)。 ・ケース他 タカチ電機のケースを使用。 初めはA/D変換ポートが余っているから温度センサも付けようと考えていたのだが、アナログの回路設計がだるくなってお蔵入り。そのうち暇が出来たらね・・。 だれかオペアンプの使い方のコツ教えてください。なかなか計算通りに行かないからアナログは苦手です。 ■製作 回路自体はあまり大したことはないです。 それにしても空きポートが無駄。早くセンサを増設したいところだな。 クリックで拡大 (正直あまり人にお見せ出来るクオリティーじゃ無いです) こんな感じに作ってみました。基板の右側のICはオペアンプ。温度計に使うつもりでしたが・・・最終的には外してソケットのみにしてあります。 裏側はこんな感じです。配線量は少なめ。配線の色がぐちゃぐちゃなのは在庫の関係です・・・。でもジュンフロンの白は5V、黒はGNDとしてあります。 ケースの蓋を閉じてこんな感じ。防水性はないので今後考えないといけません。 秋月にはバックライトが有るのと無いのの2種類のLCDパネルが売っていますが、車載を考えるならバックライト付きのをお勧めします。夜見えないですからね。ただ厚みがかなり増すのでちょっと使いにくいです。 ■プログラム関連 プログラムはCで書いてCCS-Cコンパイラでコンパイルしました。電子工作の実験室で以前公開されていたLCD用ライブラリファイルを使ったのですが、2005/04/03現在このファイルは削除されていて、新しいバージョンとなっているようです。 自分はこの新しいバージョンがいまいち理解出来なかったので、保存しておいた旧バージョンを使用しています。 <2009/10/13追記> 作成から4年近くが経ち、ソースファイルも紛失してしまいました。申し訳ありませんがCCS-C用ソースファイルの公開はできません。なお、現在はmikroBASICというコンパイラを使用していますが、この作品程度であれば組み込み関数のみで作成可能です。 ただ基本的には 1)I/Oの設定、A/Dコンバータの設定、LCDのイニシャライズ 2)A/Dコンバータ読み込み(10bit) 3)計算して電圧に直す 4)バーグラフの数を計算 5)LCDに電圧の数字とグラフを表示 6)2に戻る でループさせているだけです。あまり凝ったことはしていません(できません)。 ■使ってみる ひとまず適当に配線してインシュロックで固定。同時に付けた油温計もどきと相まってなんかサイバーな感じ!ハァハァ 実際に動作するとこんな感じです。バーグラフは電圧と共に左右へ増減します。今は11.93Vと表示されていますが(表示の変化で小数がぶれて見えます)、実際にはもう少し高いはず。半固定抵抗を調整して補正が必要です。 ひとまず動作確認まで至ったので、今後はきれいに配線と取り付けを処理すれば完成ですね。防水は今のところ考えないで「晴れの時だけくっつけて使う」事を考えています。 ちなみに、セルモータが回っている間は電圧が6Vほどまでドロップしました。やはり元気なバッテリでないと回らないわけです。走行中は大体13Vあるかないかくらい。やや低いと思うのですがどうなんでしょうか。 電圧の気になる冬は終わってしまいましたが、時々眺めるだけでなんとなく楽しい電圧計でした。 ■制作費(概算) LCDパネル 1200円 PIC 16F873 800円 ケース 400円 ケーブル・コネクタ類 400円 細かい部品・配線等 500円くらい? ・・・・ということで3300円くらいかな?部品を1から集めると結構かかってしまいますが、自分は細かい部品の在庫があったので比較的安く作れました。電子工作の経験があるならチャレンジする価値はありますね。 ■参考 新型イプサム240 http://www37.tok2.com/home/aoijf2/index.html 主に電装関係のカー用品をバリバリ自作されている方。電圧計の回路を参考にさせて頂きました。 電子工作の実験室 http://www.picfun.com/index.html 有名な後閑さんのページ。PICの情報やLCDライブラリなど大変役に立ちます。 ■お約束 この情報が元で発生したいかなる損害・被害についても作者は責任を負いかねます。自己責任にてどうぞ。 |
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