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TT250R:油温計(もどき)の製作


■油温計も欲しい!
「TT250Rはオイル容量が1000ccしかないのでオイルに厳しい」
「オプションのオイルクーラは必需品」
というような記述をネットを回るとよく見かける。ひとまず走ってるから良いよ・・・と言いたいところだが、俺のTTRにオイルクーラはついていないので気になってしまう。

これがただの「気にしすぎ」なのか、実際に「ヤバイ」のかは油温計が無いと分からないが、例によってバイク用は高い。本体とセンサとフィッティングがすべて別売りな時点でナメすぎなのだが、1万以上の出費は確実。


そんなある日、秋葉原の千石電商へ行ったら、こんな物が売っていた。


サーミスタ使用のデジタル温度計モジュール。



このモデルは-10〜110℃まで計測可能だ。110℃かぁ、きわどいなぁ。

なんとこの温度計モジュール、1800円ほどで買えるのだ。電源は入れっぱなしで1年持つし、センサ部は比較的丈夫そうで小さい。これは油温計に出来るんじゃないか?と考えて計画は始まってしまった・・。


■センサの配置
通常油温計のセンサはドレンボルトと差し替えて設置することが多い。そうすれば常にオイルに触れているし、何よりどのバイクでも必ずあるから簡単。
でも取り付けるときやチェックするときに毎回オイルが抜けてしまうし、泥や石がはねてセンサにガンガン当たりそうでなんか嫌・・。
そこで以下の場所に設置することにしてみた。



エンジン側面にオイルクーラを付けるためのオイルラインがある。俺のバイクにはついていないからボルトでメクラされているが、このボルトにセンサを付けるのが良いのではないだろうか?

オイルクーラへ行くラインとあってフィルターを通ったばかりの熱々のオイルが当たるから温度も比較的正確に取れそうだ。


■加工と製作

ちゅーわけで、早速部品を注文。


90340-12065 プラグ,ストレイトスクリユ 147円
90430-12213 ガスケツト 221円
だ。銅ワッシャのガスケットが無駄に高い・・・手にはいるならバイク用品店で買った方が良いと思います。



我が家にはボール盤など無いので、気合いのハンドドリル+バイスで加工。垂直に穴を開けるのは至難の業。


センサの先端部分は3mm、太い部分は6mmほどあるのでテーパに仕上げる必要がある。初めは3mmで下穴を開けて次第に太いドリルで深ザグリを入れるのが良いと思う。

ボルト自体はSUSじゃなくてただの鉄だったが、安物ドリル(一応ハイス)と回転の高すぎるハンドドリルではあっという間に刃がダメになる。せっせと切削油を差してちょっと削ったら冷却を繰り返していたが、結局3mm×2本、4mm×1本ダメにしてしまった。



かなりガタガタだけど何とか出来ました。深いほど穴は細くなっています。

※注意!穴は貫通させてはいけません。1.5〜2mmは余裕を残して開けるようにします。でないとオイルがガンガン漏れますよ。



元のボルトと取り替えてセンサを差し込み、適当に配線。強度的な面でかなり心配ですが、そこまで力のかかるところでもないので何とかなるでしょう。



これまた適当に両面テープで設置。防水処置をしていないのでちゃんとケースに入れなければ・・・。


■試用
エンジンをかけて走り始めるとすぐに温度が上昇し始める。しかしまだまだ気温が高くないので2〜3km走ったところで50℃程度。そこで路肩に停めてしばらくアイドリングさせ、70℃まで上昇させた後、低回転で走って冷えるか実験してみた。

だが一度上がった温度はなかなか下がらないようで、6速ノッキングギリギリでだいぶ走ってみたが70℃を下回らなかった。
そこで次にいつもと同じように回し気味で市街地走行をすると80℃程度まで上昇。あちこち走り回ってみたが今日の気温(20℃前後)と走り方だと80℃で安定する模様。
ちなみにエンジンを切ると1分ほどで5℃は下がるので、夏に渋滞などにハマったらこまめにアイドリングストップするのがいいかもしれない。

気が向いたらデータ取ってグラフでも作ってみるかなぁ。

なお、制作費は
温度計 1800円
ボルト・ガスケット 368円
で2168円。これに工具やケースなどを入れてもせいぜい3000円で作れる。油温計は欲しいけど高くて・・と言う人は絶対にチャレンジする価値有りです。見てくれは悪いですがね・・・。


■お約束
この情報が元で発生したいかなる損害・被害についても作者は責任を負いかねます。特にオイルラインのボルト加工は妙なことをすると折損、オイル漏れ、エンジン損傷などの危険があります。自己責任にてどうぞ。


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