| TOP>旅の相棒> スターターリレーの流用修理 |
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ある日バイクを出してエンジンを掛けようとスターターボタンを押すと、「カチッ」と音がするだけでセルが回らない症状が出た。こんな時はたいてい、スターターリレーが導通不良を起こしている場合が多い。 以前からちょっと調子が悪いかなと思うことはあったのだが(カチッとなってから、セルが回り始めるまで一瞬の間があったりした)、本格的にだめになってしまったようだ。 ※スターターリレーってなんぞや?という人は、下記サイトを参照されたし。大変平易に解説されている。 http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Circuit/2519/electrics/relay.html (KATS & DJEBSさん) こんなの接点を掃除すれば終わりと取り外したら、ハウジングが全周カシメてあるではないか。これではいくらなんでも分解は無理。 この時はすぐにでも乗りたかったため、強い衝撃を与えることで導通を回復させた。かなりの荒業なのだけど、こうすることで接点の皮膜やらゴミが取れて意外と直ってしまったりするものなのである。このリレーのように比較的大きな電流を開閉する接点の場合、開閉時のアークで接点の清掃効果も多少は期待できるはず。 ![]() 取り外されたスターターリレー(Withバッテリケーブル) とはいえ、そんな適当な修理では長続きせずすぐに症状が再発。サビサビの外観から察するに内部も結構ひどいことになっていると思われ、あきらめて修理をすることにした。出先でスタータが回らなくなったら困るしね。 しかし、早速ヤマハのサイトで新品部品を調べると単品で4000円もするではないか。
基本的に俺のTT250Rは「ちゃんと動けば良い」という方針なので、ここは純正新品を用意せずに修理することにした。 (職業柄こういったものの購入品原価を推定できてしまうのも、なんとなく購入をためらう理由の一つ。もちろん、サービス部品の保管・維持・管理費用が相応にかかることも承知の上だけど・・) 「あ、俺もそうしよう」と思われた方へ: はっきり言って、この流用改造はお勧めしません。よほど暇を持て余していない限り、手間に見合う結果となりません。(俺は後悔したぞ!) 電気的な構造や回路は極めて単純ですが、パワー系の回路のため他部品との干渉にかなり気を配る必要があります。バッテリからヒューズ無しで直接ケーブルを引く都合上、短絡した場合の車両火災リスクは通常の電装いじりよりずっと高いです。やるなら、気をつけて。
スターターリレーなど構造としては極めて単純なものなので、どこかに汎用品を売っていないか探したが見つからず。ATV(四輪バギー)用の汎用補修パーツとして取り扱いがあるのは見つけたが、新古品みたいなコンディションでえらい高かったので手は出さなかった。 (FETか何かで半導体スイッチング化もなんとなくサイバーな感じで面白そうなのだけど、今回は早く乗りたい(冬休み間近なのだ)ので見送る。サージ対策とか大変そうだけど、誰かチャレンジしないかな?) いわゆる汎用のリレーを使うことも考えたのだが、相手はスターターモータ。正直どれくらいの電流が流れるか判らず、あまりテキトーなモノを使うのはやめることにした。突入電流で接点が溶着でもしたら、ターミナル外すまでひたすらモータが回り続けることになる。当然セルが燃えるので被害もでかい。 となるとオークション。TTR用の中古品もたまに出るが、どう考えてもコンディションがいいとは思えない。どんなに保存状態が良くとも、年式なりの劣化は避けられないはず。それに俺は早く直したい。出物を待つ暇は無いのだ。 よって、年式の新しい車両から外された似たような部品を探す。
こいつが使えたら、XJR1300のスターターリレーと、GPz900Rのオイルクーラが付いたTTRの完成だな。。 存在価値のあまり無い自作タコメータといい、だんだん異様な感じになってきた気がする。 ![]() 入手したリレー。年式から判断して、こいつは
コイルがかなり熱くなるようで、電流はON後すぐに減少していく。まぁこのリレーのコイルが焼ける前にスタータモータが焼けると思うけど。 ![]() ハーネスの取り出し口含めて樹脂モールドされていて防水性も高そう。やっぱり電気部品は新しい方がいいね。 この部品、TTRよりでかいバイクだから良いかと思ってかなりいい加減に入手した部品なのだけど、サービスマニュアルを確認したら双方とも同じスタータモータを使っていた。 TTRサービスマニュアル(所有) XJR1300('99)サービスマニュアル(海外サイトで発見)なんと両方ともミツバ製SM-13で0.65kW。すばらしい。 これで接点の容量不足の心配は全くしなくて良い。(ん、JIDECOはミツバと合併したんだね。まさかのランデブーですな)
一番面倒な車両への固定を考える。 最初は既存のステーにナイロンバンドで「テキトー」に固定して何とかならないかトライしてみたのだけど、形状が違ってどうにも+ターミナルがフレームと干渉してしまう。試行錯誤してみたけど、結局汎用ステーで固定金具を作ることになった。 ![]() 1個80円くらいでホームセンターに売っている汎用ステーを曲げて製作。 .ステーがクロスしている部分はハンダ付け(!)。スペースの都合でボルト締めはできず、溶接も道具が無いので。。 それなりにしっかり付いている模様。耐久性は今後ウォッチ。 今度銀ロウ付けにもチャレンジしてみたいけど、銀だけあって高いので、ケチケチ改造には適さないかもしれない。 ![]() フラックスでメッキが剥げたので、これまた適当にサビ止め塗料を塗布。このあたりはいい加減でOK。
完成した固定金具にスターターリレーを取り付け、ケーブルも先に取り付けてしまう。錆びたボルト類もついでに新品に交換。本当はだいぶ痛んでいるケーブルも変えたいところだけど、そもそもTTRで「痛んでいないところ」は無い=始めるとキリがないので諦めた。 ![]() なんとか収まった。 ![]() 一番苦労したとこ。+ターミナルとバッテリケースブラケットが干渉。まだ接触しているが、これでもだいぶがんばった。ターミナルの内側には十分な隙間があることからとりあえずOKとするけど、100kmほど走ったら磨耗の状況を確認した方がよさそう。
純正部品4,116円のところ、とりあえずコミコミ1000円以下で直せた。 とはいえ、浮いたお金はたった3000円。知的好奇心のためでなければ、とても見合わない。 時間を失う代わりに、道具と知識と経験が残る。自作やDIYは金勘定では成り立たない世界なのだ。 よし、やってみようという方、くれぐれもバッテリ〜スターターリレー間の配線には注意されたし。 |
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