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TT250R:オイルクーラ自作(2/2) |
■取り付け 元々このコアがどのようにくっついていたのかを調べると、コア本体と取り付け用ブッシュの間にゴムパーツがはさまるようになっていた。車とかバイクみたいに振動がある物の場合、こういう取り付け方すること多いみたいですな。 で、別途作成中のステーに合わせるため、金属製ブッシュを作り直し。初めは真鍮で作ったのですが重すぎたのでアルミに変更。手前は後で使うアルミワッシャ。 ひとまず取り付け完了。無駄に懲りすぎて時間だけがかかった割に大したことがない。Fフェンダーは干渉するので外した。加工後取り付ける。 それにしてもコアがでかい。どう考えてもやりすぎな気がする。しかし小さいコアで安い出物があったらと思いつつも、なかなか無いのだよな。 さて、クランクケースにフィッティングを取り付けるのだが、ひとつ問題がある。 自作のフィッティングはスイベル機構は無いので、ねじを締めこんだあと取り出し角度を変更することが出来ない。よって、何も考えないで締めるとこんな感じになってしまい、フィッティングが差し込めないのだ。 そこで、旋盤を使っていろいろな厚さのアルミワッシャを製作しておいた。こいつを適当に交換してジャストな位置で締まるようにする・・・というアホな方法。 もっといい方法ありませんかねぇ。 排気量に対して大きすぎる(と思われる)コアによってオーバークールとなるのを防止するため、オイルラインの途中にボールバルブを仕込むことにした。サーモスタットは高いし、油温計があればそれを見てマニュアルでON/OFFすればいい話だしね。左のパーツは自作、バルブ自体は1000円程度で売っているものを手に入れた。 今回、オイルクーラはそれまでのオイルラインにフタをせずオイルラインに並列に取り付けるためこういう機構でオイルを遮断しても特に問題ない。 そういったバイクがあるのかはわからないが、エンジンを循環するオイルがすべていったんクーラを通るような仕組みになっているバイクでこのような機構を追加し、バルブを閉めてしまったらとんでもないことになるのでこの方法は熟慮の上採用されたし・・。 バルブを取り付けた状態。取り出し口の部品をエルボではなくチーズに変更しているが、油温計のセンサを取り付けるためのフィッティングを差し込むため。 ここまで取り付けて思ったのだが、これで転倒するとおそらくバルブが地面と接触し、力が集中するオイル取り出し口からポッキリ折れてしまう可能性が浮かんできた・・。 なので多少美しさに欠けるが、間にホースを挟むことに。これでタチゴケ程度でフィッティングがポッキリは防げるかと。 すべての配管を終え、フェンダーの干渉部分を切断し完成!! やべー、でかいコアの迫力で鼻血出そうだぜ!! ■仕上げ 配管を終えていざオイルを循環させる段階になり、大きな勘違いをしていることに気づいてしまった。オイルの取り出し口、上側が吐き出し、下側が戻り側だと思っていたのが実は逆だったのである。オイルの出るところにバルブをつけたつもりが、戻り側の直前にバルブをつけていたようだ。ちょっと気に入らないがひとまず動作に問題は無いのでこのまま動作テストへ。 俺は油圧なんてたいしたことなくトクトク流れる程度かなぁなんて考え、エンジンをかけて油圧をチェックしようと配管を引っこ抜いてみたら「プシュー!」とオイルが噴出した。意外と油圧はあるようだ・・(服がオイルまみれになりました)。 コアにオイルがしっかり循環したらその分をクランクケースに足して、完成となる。 ■動作テスト 取り付けてから100kmほど走行しましたが、ひとまずすげー冷えます。 コアのオイル出入り口で温度差がすごいあり、走行中に足にかかる熱風が全然違うのでかなり効果はあると思います・・・が、油温計が破損している現状では以前との比較が出来ません。 05/11/27追記 秋葉原の千石電商で売っている温度計モジュールをタカチの樹脂ケースにはめ込み、油温計の完成。使用材料は前に使っていたものと同じですが、ちゃんとケースを作って防水加工もしてあり、長期使用を見越してあったりします。 ちなみにモコモコ汚いのはホットメルト。つなぎ目をこれでシールしました。 センサはオイル出口側のフィッティングに取り付けました。アルミの板でカバーを作り、前のように足でへし折ってしまうことがないようにしてあります。 結局この仕掛けで夏〜晩秋までを過ごし、北海道ツーリングにも行きました。以下はその油温計での参考データです。若干測定方法が違うので、あくまで参考ということで。 オイルクーラ装着前 ・夏場トロトロ走行:110℃以上(センサ範囲振り切り・・) ・高速道路巡航:100℃ ・流れのいい道路を走る:70〜90℃ オイルクーラ装着後 ・夏場トロトロ走行:90℃ ・高速道路巡航:70℃ ・流れのいい道路を走る:60〜70℃ という感じで明らかに効果は出ているようです。やはり風が当たらないので渋滞路になってしまうとわずかな差ですが、走行風が当たる状況では効果覿面。特に温度が上がる一方だった高速道路90km/h巡航で適温を維持できるのはうれしいです。 また、11月になり外気温がかなり冷えてきましたが、温度が定常状態になるまでに時間はかかるものの最高温度はあまり夏場と変わらない感じがします。暖気走行が終わるまでバルブを閉じておいて、それ以降は開放する方法でいい感じです。 これからどんどん寒くなっていきますが、まだオイルクーラ装着状態でこれからの季節は未テストなので楽しみです。 ちなみに余談ですが、8月の青森で土砂降りの中走行したとき、オイルクーラのバルブを開けておくと油温が30℃に達するかどうか・・くらいでした。さすがに良くないと思ったのでバルブを閉めてもせいぜい40℃ほど。空冷エンジンの雨天走行はかなり冷えるようです。 今後はドレンボルトに油温計のセンサをつけられるよう加工して、もう少し正確な油温を計ってみたいと考えています。オイルクーラそのものは、動作に特に問題がないので若干不満な点は残っていますが、これで完成としたいと思います。 おわり。 <<その1へ戻る |
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