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TT250R:オイルクーラ自作(1/2)


■自作への道のり

TT250Rは、熱い。初夏に街乗りをすればあっという間に油温は110℃を超える。真夏に渋滞にはまるともう最悪だ。

純正オイルクーラは欠品で中古品はYahoo!オークションで価格高騰中。アールズなどの物はまともに買ったら3万円はかかってしまう。確かに性能の心配をしたり製作の手間を考えれば買った方が安いのだろうが、ここは趣味の工作がてらひとつ自作してみようと思い立った。


■コアを入手

何はともあれコアが無いとどうしようもない。新品を買う気はないのでオークションを眺める。純正オイルクーラの大きさからしてモンキーやエイプなどのカスタム用に売られているコアが適当かと思ったが、こういう50ccのパーツはどれも異様に値上がりする。

じゃぁ車のATFクーラやパワステフルードクーラの流用を考えたが、やはり同じようなことを考えている人が多いらしく値上がりする。

そしたら、たまたま1000円即決でGPz900Rのオイルクーラコアが出ていたのでテスト用に購入した。



かなりでかい。
まぁどれくらいの性能になるかすら想像が付かないので、まずはこれで形にしてみよう。


■フィッティング製作

市販のエアツール用のフィッティングを使おうと思っていたのだが、当たり前の事ながらどれもネジが管用テーパネジだった。バイクなどのオイル配管は大体メートル細目ネジ。当然、入らない。ちなみに、
TT250Rのオイルクーラ用取り出し口はM12-P1.25
GPz900R用コアの取り出し口はM14-P1.5
である。

本当は普通の工作レベルで出来るよう汎用パーツを組み合わせて作るつもりだったのだが、ひとまず旋盤もメートル細目ネジのダイスもあることだしガツガツと部品を作ってしまうことにした。


■フィッティング製作(バイク側)


オイル取り出し側(バイク側)の構造図。エルボやタケノコはホームセンターで普通に手にはいるが、バイク側のネジを管用テーパネジからメートル細目ネジへ変更する。



エルボやタケノコを買ってきて・・



エルボのネジを旋盤でさらって・・・



M12-P1.25のダイスでネジを切る。



組み合わせて完成。


■フィッティング製作(コア側)


オイルクーラコア側の構造図。M14-P1.25のボルトに穴を開け、管用テーパネジを切ってエア用パーツをつける事に。



M14-P1.5の六角ボルトを買ってきて加工する。管用テーパネジのタップは固い・・。



組み合わせて完成。



ちなみに、この構想にたどり着く前はこんなパーツを作っていた(丸棒からの削りだし)。コア付属のバンジョーボルトをそのまま使えるよう取り出し口を作ろうとしたのだが、だるくてやめた。



これが取り付けイメージ。


■オイルホースの選定

耐油であり、なおかつ耐熱のゴムホースというのは意外と見つからない。大体どのホースも耐熱100℃であり、普段から油温が100℃を超えているTT250Rでは怖い。やっと耐熱120℃というホースを見つけたと思ったら内径がでかすぎる・・。

そんなこんなで探し回ったら、やっと見つけました。
横浜ゴムのFC332というゴムホースで、耐熱温度は使用流体、雰囲気共に150℃。内径は各種揃っている。ただあまり使われないのか高くて、俺が購入したところでは1mあたり1390円だった。(ただし使用流体が水の場合は85℃までなので注意)



たまたま他の用途でも必要だったので4m購入。たけー。



メッシュも入っていて、耐圧は18kgf/cm2と充分。


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